MIL戦に登板
現地2024年8月14日、ドジャースのウォーカー・ビューラー(Walker Buehler)がブルワーズとのGm3に復帰登板。しかし、本調子とはほど遠い内容となりました。
下記のリンクにも記載しましたがドジャースはウォーカー・ビューラーの復帰に伴い、ランドン・ナックをまたトリプルAに降格させました。「際立つ活躍を見せ、別の投手がアクティブ・ロスターから外れるかどうかはランドン・ナック次第というところです」とも書かせていただきましたが、ランドン・ナックは13日のGm3の途中から4イニングを1失点に抑える好投。今回はロスターの関係で落とさざるを得ませんでしたが、また上がってくると見られます。詳細は後述。
右股関節の炎症からの復帰
ウォーカー・ビューラーは2年前の2022年8月にトミー・ジョン手術を実施。再建型です。そして、今季、現地2024年5月6日に復帰を果たしました。
トミー・ジョン手術からの復帰後2試合は上がってくるのが早かったか?というくらいに今ひとつの投球内容でした。
初回はキアマイアーに助けられる
今回の右股関節の炎症からの復帰もあまりよくありませんでした。
初回に3つのBB
ドジャースは1回表の攻撃で、ブルワーズ先発のフランキー・モンタスの乱調に漬け込み、ケビン・キアマイアーのタイムリー・ダブルなどで3点を先制。復帰したウォーカー・ビューラーを援護します。
そして1回裏のウォーカー・ビューラーですが、ブライス・トゥラング、ジャクソン・チューリオ、タイラー・ブラックに3者連続四球。この四球ですが、コントロールがバラバラという訳でもなく、ゾーン付近には集まっているものの、微妙にすべてはずれているという四球で、微調整がなかなかうまく行かないというものでした。
ノーアウト満塁の大ピンチを迎えたビューラーですが、このピンチを無失点に切り抜けました。その切り抜け方ですが、まさにケビン・キアマイアーの個人の力のおかげ。彼のディフェンス力に改めて驚かれました。
ウィリアム・コントラレスが放った当たりはCFへのライナー。これで普通ならタッチアップで1点が入るところですが、これをキアマイアーがスーパー・スローでホームでアウトにし、ダブル・プレーを奪ってしまいます。そしてビューラーはウィリー・アダムスから三振を奪い、初回の大ピンチを無失点に切り抜けたのでした。
2回に3失点
そして2回裏、ビューラーは先頭のジェイク・バウアーズにソロHRを打たれたのをきっかけに、SSのニック・アーメッドのエラーも絡み、2巡目となったブライス・トゥラングのトリプル、ジャクソン・チューリオのタイムリー・シングルなどで3点を奪われ、味方がリードを一気に吐き出してしまいました。
3回裏は打者3人で片付けたウォーカー・ビューラー。
このまま乗って行けるか?と思われましたが、4回裏にギャレット・ミッシェルに四球を出したのをきっかけに盗塁と進塁打で1アウト3塁の状況からジョーイ・オルティズを3Bゴロに仕留めたまではよかったものの、これを3Bのキケ・ヘルナンデスが処理を焦ってファンブル。1点を勝ち越されました。
ウォーカー・ビューラーはここで降板。復帰戦は3.1 イニングで87球を投げ、被安打3、失点4、自責点1、BB 4、SO 3、HR1という結果でした。
もう1試合、調整が必要か?
今回のビューラーの復帰登板は本調子からは程遠い内容でした。腕も下がり気味で、ベロシティーも90-94mphというところ。意図的に出力を抑えている可能性もありますが、厳しい内容でした。
ビューラーはトミージョン手術からの復帰も3戦目の現地2024年5月18日のレッズ戦でようやく素晴らしい投球を披露。今回もあと1試合ほどはこのような投球となるかもしれません。
リバー・ライアンが離脱したドジャースとしてはちょっと物足りない内容でしたね。
ドジャース、9回までにひっくり返せず
4回を終えて3-4と1点のリードを奪われたドジャースは、7回表にミゲル・ロハスのタイムリーで1点を奪い、4-4の同点に追いつくも、そこからもう1点を奪えませんでした。
逆に、7回裏、ブルワーズは死球で出たジョーイ・オルティズを送りバントで2塁に進塁させ、ジャクソン・チューリオがRFへシングルを放ちます。このとき、ランナーの挙動が気になったムーキーが打球処理を誤って後ろに逸らし、これが決勝点となりました。
デビン・ウィリアムスが締める
最後はデビン・ウィリアムスが大谷選手、ムーキー・ベッツ、フレディー・フリーマンから始まる強烈なターンを三者凡退に抑えてゲームセット。これでこのシリーズはドジャースの2勝1敗に。4ゲーム尻ーズなのであと1ゲームが残っています。
B・ハニーウェル・Jr.が負け投手に
決勝点のランナーを出したブレント・ハニーウェル・Jr.が負け投手となったのですが、彼は3番手としてマウンドに上がり、2イニングでヒットレス、先頭打者に死球を1つ出しただけ。ブルペンとして非常に安定した投球を披露したのに負けがついたのでした。
チューリオのタイムリーを許したのはエバン・フィリップスです。
コペック、ハニーウェルを軸に
ドジャースのブルペンですが、前半戦にクローザーを務めていたエバン・フィリップスがピリッとしません。左のアンソニー・バンダ、アレックス・ベイシアは安定していますが、右腕でここのところ好調なのが、マイケル・コペックとブレント・ハニーウェル・Jr.。この右腕2人はともに右肘にメスを入れおり、連投は避けたいところですが、ここをうまく回して行きたいところです。
ランドン・ナックを再度、ブルペンに入れたほうが良さそうです。他のベテラン・リリーバーのマイナー・オプションの残りの関係もあるので、簡単にロスターの空きを作れないのが難しいところです。
大谷選手は5-0
この日の大谷選手は、ほぼSSの位置にいた3Bへの強い当たり(エラー)、BB、LFライナー、SO、LFフライで結果としては5-0。ただ、BBで出塁した際に、二盗、三盗を決め、盗塁数を35としました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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