サスペンデッドによる別日での試合継続
現地2024年8月26日、フェンウェイ・パークではもう数日前から話題となっていた”ダニー・ジャンセン・ゲーム”が開催されました!
どういうゲームかというとレッドソックスは対戦相手のブルージェイズと6月26日にフェンウェイ・パークでゲームを開催。このゲームは2回表、ブルージェイズの攻撃で1アウト1塁でバッターがダニー・ジャンセンで0-1カウントとなった後、雨のためにサスペンデッド・ゲームとなっていました。
サスペンデッド・ゲームとは?
サスペンデッド・ゲームとは、競技中に天災、施設の事故、照明のない競技場での日没、夜間競技中の照明の故障などにより競技の続行が不可能と判断された場合に、後日改めて中断する前の時点から再開することにして競技を一時停止することである。
NPBではほぼないこのサスペンデッド・ゲームですが、MLBではたまにあります。
トレードDLでBOSに移ったジャンセン
今回、特別だったのが打席中に中止になったダニー・ジャンセンがゲーム再開を前にレッドソックスに移籍したことにありました。埋め合わせたスケジュールがトレード・デッドラインをまたいだのです。その当事者が動いてしまったと。
原則、野手はそのまま出場
このサスペンデッド・ゲームは続きからスタートするので、野手は原則そのままの状態で出場します。さすがに投手は別の人を使ってもいいことになっていますし、野手もひどいコンディション不良などがあれば、交代も考慮されます。
Starting Lineups
6月26日当初のスターティング・ラインナップはご覧の通り。
【トロント】
# | PLAYER | POS | 8/26時点の状態 |
---|---|---|---|
1 | B・ビシェット | SS | 10 Day IL(右ふくらはぎ) |
2 | S・ホーウィッツ | 2B | 継続 |
3 | V・ゲレロ・Jr. | 1B | 継続 |
4 | J・ターナー | DH | TDLでSEAへ |
5 | G・スプリンガー | RF | 継続 |
6 | D・シュナイダー | LF | 継続 |
7 | D・ジャンセン | C | TDLでBOSへ |
8 | I・カイナー=ファレファ | 3B | TDLでPITへ |
9 | K・キアマイアー | CF | TDLでLADへ |
– | Y・ロドリゲス | P | – |
【ボストン】
# | PLAYER | POS. | 8/26時点の状態 |
---|---|---|---|
1 | J・デュラン | CF | 継続 |
2 | D・ハミルトン | SS | 継続 |
3 | W・アブレイユ | RF | 継続 |
4 | R・デバース | 3B | 継続 |
5 | R・レフスナイダー | LF | 継続 |
6 | 吉田正尚 | DH | 継続 |
7 | E・バルデス | 2B | 継続 |
8 | D・スミス | 1B | 8/16 DFA→リリース→CINへ |
9 | R・マグワイアー | C | 7/28 DFA→3Aへ |
K・クロフォード | P | – |
8月26日に再開となったラインナップはご覧の通り。
【トロント】
# | PLAYER | POS. | 備考 |
---|---|---|---|
1 | B・サーブン | C | ビシェットに代わって |
2 | S・ホーウィッツ | 1B | 継続。ポジション変更 |
3 | V・ゲレロ・Jr. | 3B | ポジション変更 |
4 | A・バーガー | PH-DH | ターナーに代わって |
5 | G・スプリンガー | RF | 継続 |
6 | D・シュナイダー | LF | 継続 |
7 | D・バーショウ | PH-CF | ジャンセンに代わり。 ここからスタート |
8 | W・ワグナー | 2B | IKFに代わって |
9 | L・ヒメネス | SS | キアマイアーに代わって |
– | R・バー | P | Y・ロドリゲスに代わって |
【ボストン】
# | PLAYER | POS. | 備考 |
---|---|---|---|
1 | J・デュラン | CF | 継続 |
2 | D・ハミルトン | 2B | 継続。ポジション変更 |
3 | W・アブレイユ | RF | 継続 |
4 | R・デバース | 3B | 継続 |
5 | R・レフスナイダー | LF | 継続 |
6 | 吉田正尚 | DH | 継続 |
7 | D・ジャンセン | C | E・バルデスに代わって |
8 | T・カサス | 1B | D・スミスに代わって |
9 | C・ラファエラ | SS | R・マグワイアに代わって |
N・ピベッタ | P | C・クロフォードに代わって |
ご覧の通り、ダニー・ジャンセンは記録上は両方のチームに所属するゲームとなったのでした(史上初)。そして、ゲーム再開でダニー・ジャンセンはレッドソックスの捕手としてマスクをかぶり、打席にはドールトン・バーショウが代打で入り、そのままCFにつきました。
History for Danny Jansen 🙌
— ESPN (@espn) August 26, 2024
He becomes the first player in MLB history to play for the both teams in the same game 😳
(via @mlb, @nesn) pic.twitter.com/hvnZoRax43
(YOUTUBE)An MLB first! Danny Jansen plays for BOTH TEAMS in the SAME MLB GAME!
BOS、連敗
さて、この日は変則のダブルヘッダーとなりましたが、レッドソックスはGm1のダニー・ジャンセン・ゲームを1-4で落とし、さらにGm2のナイト・ゲームも3-7で落としました。
これで67勝64敗と貯金を一挙に吐き出しそうな状態になったレッドソックスは、ワイルド・カード枠3位のツインズが負けたことでゲーム差はなんとか5.0にとどまりました。
しかし、この時期の連敗は痛すぎますね。Gm1が6月26日の勝敗につきましたので記録上は4連敗ですが、実質的にはDバックスの3連敗とこの日の連敗で5連敗ですね。もうかなり危ないです。
果たして踏ん張りを見せるのか?
お読みいただき、ありがとうございました。
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