ロイヤルズが首位を捉える!
ア・リーグ中地区がアツいです。現地2024年8月27日、ロイヤルズがついに首位ガーディアンズを捉えました!!!
現地2024年8月26日から始まったロイヤルズ@ガーディアンズの4ゲームシリーズは、もともとは3試合だったのですが、6月5日のゲームが雨で流れたため、26日はダブルヘッダーとなり、Gm1にその分がリスケジュールされ、4試合となったのです。
8月25日時点のア・リーグ中地区
この直接対決が始まる前までのア・リーグ中地区のトップ3はご覧の状況でした。首位ガーディアンズと2位の差は3.0ゲーム。ロイヤルズは直前のフィリーズとのシリーズを1勝2敗で負け越し。その間にツインズに並ばれ、やや押され気味の中、この首位攻防戦を迎えたのです。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | CLE | 75-55 | – |
2 | KC | 72-58 | 3.0 |
2 | MIN | 72-58 | 3.0 |
(KC)前日のダブルヘッダーで連勝
ロイヤルズは26日のダブルヘッダーのGm1で4-3と競り勝ち。先発のコール・レーガンズが先制点を奪われ、ビハインドの状態から4.0イニングでマウンドを降りるも、4回表にエラーでの出塁をきっかけにMJ・メレンデスが3ランHRを放ち3-2と逆転。7回裏にホセ・ラミレスとジョシュ・ネイラーのコンビで1点を奪われ、3-3の同点に追いつかれるも、8回表にボビー・ウィット・Jr.が決勝ソロHRを放ち、4-3のスコアでまずは1勝。
夜に行われたGm2では先発のアレク・マーシュが初回に3点を許すも、ガーディアンズ先発のローガン・アレンが乱調で5回までに5得点を上げて逆転。5-4で迎えた6回表にはサルバドール・ペレスにグランドスラムが飛び出し、ゲームを決めました。サルバドール・ペレスはこの前の打席でもHRを放っていたので2打席連続。ゲームは9-4でロイヤルズが大勝しました。
ダブルヘッダーをスウィープしたことで首位との差は一気に1.0ゲーム差に。
レイン・ディレー後のブルペンが勝敗を分けたGm3
そして迎えた現地2024年8月27日のGm3。ロイヤルズはマイケル・ローレンツェンが先発。ガーディアンズはギャビン・ウィリアムス。
ポール・デヨング、が23号HR!(今季、好調)
先制点はロイヤルズで、2回表にポール・デ・ヨングがサルバドール・ペレスを1塁において2ランHRを放ち、ロイヤルズが2点を先制。
ポール・デヨングはカージナルス時代は打撃に難があり、まともに打ったのはルーキー・イヤーだった2017年のBA .285くらいで、あとは.230前後をホバリングする程度。結果、カージナルスから出されたわけですが、今季はロイヤルズに移籍して以降、まだ19試合ですが打率は.304。ホワイトソックス在籍時に18HRを放ち、ロイヤルズ移籍後は5HRですので、今季はもう23HR。キャリアハイの2019年の30HRも見えてきました。
このままロイヤルズのペースで進むのかと思われた2回裏。ロイヤルズにトラブルが発生。先発のマイケル・ローレンツェンが2回裏にダブルプレーで1塁ベースカバーに入った時におそらくハムストリングスを傷めるハプニングが。ローレンツェンはそのままマウンドに上がりますが、次打者への投球の際に症状が悪化。途中交代となりました。おそらくブルペンがつくる時間を稼ぐために無理して継続したのだと思われます。
Cleveland fans appear to boo after Michael Lorenzen gets hurt pic.twitter.com/PInW3tNFfE
— 643Royals (@643royals) August 27, 2024
ロイヤルズはカルロス・ヘルナンデスが緊急登板でマウンドに上がりますが、この2回裏は無失点に。ただし、4回裏に連打を浴び、レーン・トーマスにタイムリーを打たれて1失点は喫しています。
5回途中に2時間14分のレイン・ディレー
さて、このゲームの命運を分けたと言ってもよかったのがレイン・ディレーです。5回裏のガーディアンズの攻撃が始まった時に中断となり、そこから2時間14分も空いてしまいました。
KCブルペンが4人でパーフェクト・リレー
レイン・ディレー後、ロイヤルズは投手を代え、3番手にジェームス・マッカーサーを起用。このゲームの命運を分けたのはレイン・ディレー後のブルペンの出来でした。
ロイヤルズは3番手のジェームス・マッカーサー、4番手のジョン・シュライバー、5番手のサム・ロング、6番手のクリス・ストラットンと5回から4人でリレーし、しかも全員がパーフェクト投球を見せるという強烈なパフォーマンスを披露。ガーディアンズに付け入る隙を与えませんでした。
一方、打線は7回表にスコット・バーローとペドロ・アビーラを攻め、3点を追加。9回表にもフレディー・ファーミンのタイムリーが出て、6-1のスコアでガーディアンズに勝利。
2日で一気に3.0ゲーム差を縮め、ついにガーディアンズと同率首位となりました。
勢いの比較
ロイヤルズは6月に12勝15敗と負け越したのですが、それ以外の月は好調でここに来て上昇機運となっています。
ガーディアンズのバットが冷え冷え
絶好調のまま5月はほぼまるまる1ヶ月、左ハムストリングスで離脱したスティーブン・クワンは6月に復帰して以降は打ちまくり、いっときは4割が見えていた程でした。ガーディアンズはホセ・ラミレスを中心にこのスティーブン・クワン、ジョシュ・ネイラーが脇を固め、加えてデービッド・フライが好調で自慢の投手育成力と好調な打線で首位を独走していました。絶対的エースのシェーン・ビーバーがトミージョン手術で離脱しているにも関わらずです。
しかし、ここに来てスティーブン・クワンも打率は.299と3割を切ってきました。デービッド・フライも8月単月では打率は.169。そして全体でバットが冷えているんですね。
直近15日の打撃の比較
最も顕著なのが直近15試合の打撃成績。ガーディアンズは軒並みワーストから数えた方が早いくらいの成績で、一気に複数の選手の打撃成績が急降下している状況。
一方のロイヤルズはボビー・ウィットを中心にベテランのサルバドール・ペレスもここに来て好調。OPSに至ってはMLB NO.1です。
Batting | KC | CLE |
---|---|---|
BA | .258 (MLB-6位) | .236(MLB-22位) |
OBP | .348 (MLB-2位タイ) | .286 (MLB-26位) |
OPS | .856 (MLB-1位) | .604 (MLB-27位) |
これくらい勢いの差が出ているというところです。
直近15日の投手成績
また、直近15日の投手成績でもガーディアンズはここに来て疲れが出ているのか?と思われる状況でで、よくありません。ロイヤルズは中盤くらいで頑張っているという状況。
Pitching | KC | CLE |
---|---|---|
ERA | 3.46(MLB-9位) | 4.38(MLB-23位) |
WHIP | 1.23 (MLB-13位) | 1.23 (MLB-12位) |
ER | 45 (MLB-11位) | 56 (MLB-23位) |
ガーディアンズは今が一番厳しい時で、投手力、打撃ともに苦戦のサイクルに入っているという成績となっております。
9月最初に今季の運命が決まる!
さてこれからのナ・リーグ中地区ですが、9月頭に今季の最大の山場が来ます!ご覧のカードが月初めに予定されていて、CLE@KCのシーズン最後の直接対決がすぐに到来。そしてロイヤルズはその直後にツインズとの対戦。これも年内最後の直接対決です。
Date | Card |
---|---|
9/2-4 | CLE @ KC |
9/6-8 | MIN @ KC |
ナ・リーグ中地区はこのままロイヤルズが一歩抜け出すか?あるいはガーディアンズが巻き返すのか?そして伏兵的なポジションのツインズがこっそり勝ち抜くのか?
面白い状況になってきました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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