究極のDRS(Defensive Runs Saved)
現地2024年8月28日、レンジャーズ@ホワイトソックス戦でスーパー・プレーが生まれました!
このカードはもはや興味の無くなってしまったと言ったら失礼ですが、優勝争いに絡まない2チームの対戦。ホワイトソックスは監督が代わったものの、苦戦は変わらず続いており、現地2024年8月25日時点ですでに100敗に到達しております。
ホワイトソックス・ホームのギャランティード・レート・フィールドで行われましたが、観客の入りが心配されましたが、11,285名は集まったようです。
しかし、最後の最後ですごいプレーが出ましたね!!
DRS(Defensive Runs Saved)が計上されるその瞬間を見たという感じのプレーで、究極のDRSです。
ジャック・ライターの復帰戦
このカードで注目していたのはレンジャーズのトップ・プロスペクトであるジャック・ライターの登板日であったこと。ジャック・ライターがいかに注目の投手であるかは下記の記事に詳細を書いております。
ただ、リンクの通り、良いデビュー戦ではなく、3.2 IPで7失点。即、マイナー行きとなりました。その後、5月に復帰して2試合に登板するも、4イニングで6失点、1.2イニングで6失点といずれもラフ・アウティングとなりマイナーで調整しておりました。
この日はそのマイナーからの再度の復帰戦。
期待されたジャック・ライターですが、初回にいきなりの2失点。しかし、2回から4回までは2安打さたもののスコアレスで切り抜け、4.0 IPで被安打6、失点3、自責点2、BB 2、SO4。相手が打線に問題のあるホワイトソックスであることを考えると、額面以上に内容が悪かったと言わざるを得ない結果となりました。ちょっと苦戦していますね。
その後、レンジャーズは4回表にワイアット・ラングフォードの3ランHRで3-2と逆転に成功。しかし、ホワイトソックスも5回にランナーを貯めてタイムリーが出て3-3の同点に追いつきます。
レンジャーズは9回表、ヒットと四球で2アウト1、2塁のチャンスを作ると、コーリー・シーガーが勝ち越しとなるタイムリーを放ち、4-3。
最後のホワイトソックスの攻撃を残すのみとなりました。
サヨナラHRを奪ったトラビス・ジャンコウスキー
9回裏、レンジャーズはマウンドにアンドリュー・チェイフィンを送り、逃げ切りを図ります。
そしてLFには守備固めとしてワイアット・ラングフォードに代わって、トラビス・ジャンコウスキーが入りました。
アンドリュー・チェイフィンはイニング先頭のニッキー・ロペスにシングルを打たれ、先頭打者の出塁を許すまずい展開に。つづくルイス・ロバート・Jr.はRFライナーに打ち取ったものの、完全に捉えられた打球でピンチは続きます。さらにアンドリュー・ベニンテンディにもシングルを許し、1アウト1、2塁でアンドリュー・ボーンを打席に迎えます。一発出れば、ホワイトソックスの逆転サヨナラ勝ち。
この状況でチェイフィンは丁寧な投球で2ストライクを早めに奪います。あとはフィニッシュというところだったのですが、5球目のスライダーが真ん中低めに入り、これをボーンに捉えられます。打球は完全にHR軌道。これでホワイトソックスがサヨナラ勝ちすると思った瞬間、トラビス・ジャンコウスキーが右手でフェンスを掴み、ウォール上部から上半身を大きくせり出し、HRをキャッチ!
TRAVIS JANKOWSKI TAKES AWAY A WALK-OFF HOME RUN 😲 pic.twitter.com/wM00UjMlC6
— MLB (@MLB) August 29, 2024
リーピングだけでなく、フェンスを利用してHRを奪ったということで今季のHRキャッチで最も高いところでキャッチしたスーパー・プレーとなりました。
このプレーのあともチェイフィンは四球を出してピリッとしなかったので、ボーチー監督はグラント・アンダーソンにスイッチ。アンダーソンはレニン・ソーサを抑え、見事に逃げ切りました。
レンジャーズにすればサヨナラを覚悟した試合でしたが、救世主が現れましたね。
ホワイトソックスはこの日の敗戦で103敗となってしまいました。
これはレンジャーズ側にすれば、最高のゲームになりましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
編集後記
トラビス・ジャンコウスキーのキャッチはこれには叶わないですが、ウォールも使ったという点でこのプレーを思い出してしまいました。
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