今永投手がロケットスタート
現地2024年5月1日、カブスの今永昇太投手が@メッツ戦に登板。ピート・アロンゾなどHR打者を抱えるメッツを相手にまたもや快投を見せました。
Shota Imanaga lowers his Major League-leading ERA to 0.78 with another gem. 🔥 pic.twitter.com/fL8oU1PYMq
— MLB (@MLB) May 2, 2024
打者が首をかしげる三振
このゲームを見ていて印象的だったのが、メッツが今永投手のファストボールに振り遅れていたこと。そして首をかしげながらダグアウトに退く姿が印象的でした。
今永投手、1-0ゲームを制す!
このゲームはメッツ先発のホセ・ブット(José Buttó)もカブス打線を翻弄。立ち上がりこそ不安定でしたが、要所でボールが動いてバットの変なところで打ってしまう打者が続出。その危機を乗り越えてからは非常に厄介な投球を披露しました。ホセ・ブットは6イニングで被安打4、失点1、BB2、SO 6という成績。シーズンERAは2.57と好調です。
今永投手が7イニングまで投げる!
今永投手がすごいのは新人ながら、イニング・イート出来ていることです。しかも投げる度にQS(クオリティー・スタート)をマークしている状態です(2戦目は雨の遅延で4イニングのみでした)。
この日は、序盤3イニングでヒットは2本のみ。中盤からはさらにギアが上がったというような投球でした。7イニング、87球、被安打3、スコアレス、BB 1、SO 7をマーク。圧巻でした。
決勝点はPCAの犠牲フライ
そんなホセ・ブットに苦戦を強いられたカブス打線ですが、5回表に先頭のマット・マーヴィスが二塁打で出塁。ワイルド・ピッチでマーヴィスが3塁へ進塁した後、おなじくプロスペクトのPCAことピート・クロウ=アームストロングが犠牲フライを放ち、カブスは渋い形で得点をものにしました。
最後はメッツの物言いが認められず
最後のメッツの攻撃のシーンですが、完全に1-1の同点になって今永投手の勝ちが消えたと思いました。9回裏、カブスはヘクター・ネリスが登板。1アウトを奪うも、ピート・アロンゾに死球を与え、さらにJ.D.マルチネスには右中間へ大きな当たりを打たれ、これをPCAが懸命に追うもキャッチとはならず。カブスにとっては1アウト2、3塁の大ピンチを迎えます。
ここでバッターはジェフ・マクニール。マクニールが放った当たりはLFライン際の定位置ほどの距離の飛球。距離的から考えると、1点が入ったと思いました。しかも、LFのイアン・ハップはそれほど早くない動作でスローイングを行い、カットマンのニック・マドリガルに送球。完全にセーフだと思いました。
ところが判定はアウト。これはどうして?ということでスローを見るとたしかにタイミング的にはアロンゾの腕がホームベースに届いているように見えましたが、これが宙を掻いている間にタッチされたとみなされてアウトに。メッツ側はブロッキングも主張しましたが、ブロッキングなしと判定され、カブスが虎の子の1点を守り抜き、今永投手に5勝目がついたというスリリングな最後となったゲームでした。
今永投手の過去5戦のログ
今永投手のデビューからの投球ログは以下の通り。
Date | Opp | Rslt | Inngs | IP | H | R | ER | BB | SO | HR | ERA |
Apr 1 | COL | W,5-0 | GS-6 | 6.0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0.00 |
Apr 7 | LAD | W,8-1 | GS-4 | 4.0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0.00 |
Apr 13 | @ SEA | W,4-1 | GS-6 | 5.1 | 5 | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0.00 |
Apr 20(2) | MIA | W,5-3 | GS-6 | 6.0 | 5 | 3 | 2 | 0 | 5 | 1 | 0.84 |
Apr 26 | @ BOS | W,7-1 | GS-7 | 6.1 | 5 | 1 | 1 | 1 | 7 | 1 | 0.98 |
May 1 | @ NYM | W,1-0 | GS-7 | 7.0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0.78 |
先発6試合でERA 0.78 !
今永投手の先発6試合でのERA0.78ですが、これはボブ・ショーキー(Bob Shawkey)の0.75、デーブ・フェリスの0.50、フェルナンド・バレンズエラの0.33に次いで歴代4位の高品質投球ということになりました。フェルナンド・バレンズエラが凄すぎて絶句ですね。
今永投手はフィールディングも素晴らしいですし、ロケット・スタートを切りましたね!
お読みいただき、ありがとうございました。
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