スポンサーリンク

【MLB2024】”絶好調”セス・ルーゴが得意のスラーブでレイズ打線を翻弄!ALトップの8勝目をマーク!ロイヤルズは7連勝

セス・ルーゴが安定の投球

 現地2024年5月24日、日本時間は土曜日でゆっくりとレッドソックス戦を観戦しようかと思っていましたが、フライデー・ナイトでアップルTVの日でレッドソックス戦が選ばれており、観戦を断念。試合終了90分後に観ることにしました。

 また、カブスの今永投手の試合にも注目していたのですが、カブス@カージナルス戦は雨で延期となったことで、好調ロイヤルズのゲームを観ることにしました。ロイヤルズは今季絶好調のセス・ルーゴが先発。もう左右にボールをギュインギュインと動かして、「これは打てない」というくらいの圧巻の投球を披露。さすがALのハーラートップ!という投球内容でレイズ打線を翻弄しました。

8勝、ERA 1.74のセス・ルーゴ

 この日のセス・ルーゴは立ち上がりにやや苦戦。レイズの2、3、4番に2本のシングルと死球で連続出塁を許し、満塁のピンチを迎えたところでジョナサン・アランダに2Bゴロを打たれ、その間に3塁ランナーのブランドン・ロウがホームイン。先制点を許しました。

 この日、7回まで投げたセス・ルーゴですが、迎えたピンチはこの1回裏のみ。後は完全にレイズ打線を封じました。

左右の変化

 投球フォーム自体も非常に美しいセス・ルーゴはメッツでリリーバーを務めていた時から強いボールを投げていました。一番速い時が2022年で、4シームとシンカーのアベレージはそれぞれ94.4mphをマーク。この頃はリリーフで短いイニングでしたので余計にボールが強かったと思います。

 2022年オフに先発転向を条件にFA。パドレスとサイン。

 2023年はパドレスで先発として26試合、146.1 イニングを投げ、8勝7敗、ERA 3.57をマーク。SO9はリリーバー時代の10オーバーからはさすがに下がって8.6となりましたが、リリーバー時代とほぼ同じクオリティの投球を披露。プレーヤー・オプションを行使せずにFAとなり、今季はロイヤルズに3年契約で入りました。

 今季は34才のシーズンで、先発ということもあり、4シームのアベレージ・ベロシティーは92.5mphに下がっていますが、要所では95mphをマーク。相変わらず強いボールを持っています。

 そしてセス・ルーゴの投球で目を引くのは左右に大きく動くボール。右打者のインサイドには2シームが、アウトコースにはスラーブとスウィーパーが大きく動き、この日もレイズの打者は2回以降は的が絞りきれていない様子でした。

スラーブとは 

 その右打者のアウトコースに大きく曲がるボールはスウィーパーかと思っていたのですが、MLB.comではスウィーパーとスラーブを区別して表示しています。

 スラーブは昔からよく聞くボールですが、これはカーブのグリップでスライダーのベロシティーをキープする球種として定義されているボール。セス・ルーゴの変化球のベロシティーはだいたいこのような感じです。

  • カーブ:77-81 mph
  • スラーブ:77-81 mph
  • スウィーパー: 82-84mph
  • スライダー:87-88mph
  • カット:87-90mph
  • チェンジアップ:87-88mph
  • シンカー: 91-94mph

 右打者のアウトコースに逃げるボールはこうやって書くと、カーブとスラーブはほぼ同じ速度帯になるのですが、カーブよりやや速いのがスラーブ。その次に速いのがスウィーパーでスライダー、カットと速度が上がっていくイメージです。

 映像で観ると正直、スラーブとスウィーパーの違いはわかりづらいところもあるのですが、このような区別をつけている模様。

 6回裏、2アウトから回ってきたランディー・アロウザリナとの対戦は非常に見応えがあり、7球を費やし、左右にアロウザリナを翻弄。最後は79mphのスラーブで空振り三振に仕留めました。

 セス・ルーゴは、7イニング、104球を投げ、被安打4、失点1、自責点1、BB 2、HBP 1、SO 3という投球でした。安定していました。

ボビー・ウィットがHR

 ロイヤルズ打線ですが、7回にボビー・ウィット・Jr.のCFオーバーのソロHRが飛び出すなど、レイズの4人の投手陣から計8得点。8-1のスコアでレイズに完勝しました。

MLB Gameday: Royals 8, Rays 1 Final Score (05/24/2024)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

好調ロイヤルズ打線

 ロイヤルズはこの試合で5試合連続8得点以上を記録。これはフランチャイズ史上2度目のことで前回は1978年でしたからジョージ・ブレットの時代ですね。

 なお、8得点以上で連勝するのはかなり珍しく、わかる範囲ではドジャースが2021年4月9日から4月17日まで8連勝したのですが、そのうちの3連勝目から8連勝目までの6試合連続が直近では1番長い8得点以上の連勝となります。

 また、ロイヤルズはこれで今季2度目の7連勝をマーク。ロイヤルズがシーズン中に2度の7連勝以上を記録したのはワールドシリーズチャンプ前年の2014年以来のこととなります。

特に当たっている選手たち

 中でも当たっているのはご覧の選手達です。

HitterPos.AVOBPSLGHRRBI
S・ペレスC.330.396.538939
B・ウィットSS.305.361.557834
M・ガルシア3B.266.313.425532
M・マッシー2B.294.306.529623
V・パスクアンティーノ1B.233.313.407531
F・ファーミンC.305.352.39019
ロイヤルズ打線の特に結果を出している選手の成績(現地2024年5月24日)

 チーム・リーダーのサルバドール・ペレスを筆頭に、ボビー・ウィットも完全にメジャーの一流選手の仲間入り。そして、その他の選手達のこの攻撃力。

 注目すべきは捕手の打撃ですね。サルバドール・ペレスの打撃は定評がありますが、フレディー・ファーミンが出てもヒッターとしてゲームプランを考えることが出来ます。その意味ではロイヤルズは捕手の世代交代がうまく行っているようですね。

 なお、ロイヤルズはこれで33勝19敗と好成績ですが、ALセントラル2位。首位のガーディアンズもこの日7連勝を達成(34勝17敗)。ALセントラルはこの2クラブが白熱しており、ツインズがこれにつづくという状況です。タイガースはちょっとついていけてない感じです。ホワイトソックスは一時期より若干改善しております。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】大谷が”45-45”を完成!しかし、テオスカー・ヘルナンデスが負傷退場、G・ストーンもILへ
【MLB契約2024】ジャイアンツ、マット・チャップマンと来季から6年の延長契約
【MLB2024】カブスの今永、ネイト・ピアソン、ポーター・ホッジがコンバインド・ノーヒッターを達成!
【MLB2024】クリス・セールが16勝&トリプルクラウン!念願のサイ・ヤング賞に向けて加速!
【MLB2024】大谷(3盗塁)、フリーマン(2HR)が活躍!ドジャースが地区優勝を大きく手繰り寄せる勝利を上げる
【MLB2024】ドジャース@Dバックス戦のシリーズ・ファイナルに古田氏が登場
【MLB2024】タイラー・マツェック、ブレーブスに復帰へ!ポストシーズン出場資格を得る
【MLB2024】大谷、ベッツ、フリーマンの3者連続HRそしてT・エドマンの決勝打でドジャースがAZに連勝
【MLB2024】V・パスカンティーノの骨折で失速中のロイヤルズがトミー・ファム、ロビー・グロスマンらをウェーバーで獲得
【MLB2024】ブレーブスのマイケル・ハリス2世が信じられないスーパー・キャッチを披露
【MLB2024】大谷が43-43を完成させるも、ドジャースはカーショウの早期退場でブルペンが苦戦
【MLB2024】PS出場資格期限に向けたウェーバーが多数!トミー・ファム、テイラー・ロジャースらのディールが決まるか?(追記あり)
【MLB2024】今季1番のスーパー・プレー!トラビス・ジャンコウスキーがサヨナラを防ぐHRキャッチ
【MLB2024】大谷、コービン・バーンズからリード・オフHR(42号)!デコピン登場で話題独占
【MLB2024】ロイヤルズ、ついに首位ガーディアンズに並ぶ!CLEは打線が冷え冷え
【MLB2024】フィリーズのホセ・アルバラードがリストリクティッド・リスト入り
【MLB2024】史上初の1試合両チーム所属の”ダニー・ジャンセン・ゲーム”はトロントが勝利
【MLB2024】ナショナルズのプロスペクト、ディラン・クルーズがMLBデビューへ!P・スキーンズの元チームメイト
【MLB2024】ラファエル・デバース、通算200号HRに到達!またキャリアに花を添える。
【MLB2024】ダルビッシュ投手、リストリクティッド・リストからILへ!復帰へ一歩前進!(追記あり)
【MLB2024】大谷、サヨナラ・グランドスラムで40-40を完成!!
【MLB2024】マリナーズ、スコット・サービス監督を解任(追記)
【MLB2024】ジョーイ・ボットが引退を表明!キャリア通算のOBPは驚異の.409!
【MLB2024】カブス、クローザー・ロールのヘクター・ネリスをリリースへ(追記あり)
【MLB2024】死球で退場したオースティン・ライリーは右手首骨折と判明。ブレーブスはジオ・ウルシェラを補強!
【MLB2024】ブレント・ハニーウェル・Jr.がDFAに。ドジャースの予想外の決断はどう出る?(追記あり)
【MLB2024】ジェイコブ・デグロム、今季中の復帰に向け、マイナーでのリハビリ登板へ
【MLB2024】レッドソックス、T・カサスの復帰に伴い、ドミニク・スミスをDFAに
【MLB2024】サイクル安打を放ったフィリーズの29才のルーキー、ウェストン・ウィルソンとは?
【MLB2024】右股関節の炎症から復帰したウォーカー・ビューラー、本調子にはほど遠く
タイトルとURLをコピーしました