千賀投手のシーズン・デビュー戦
現地2024年7月26日、メッツの千賀投手がブレーブス戦でシーズン・デビューを果たしました。
2023年にメジャー・デビューした千賀投手は、29試合に登板し、166.1イニングを投げ、12勝7敗、ERA 2.98をマーク。奪三振は202を数え、SO%はリーグ平均の22.7%を大きく上回る29.1%をマーク。お化けフォークのキャラクターも有名になり、メッツの人気選手になっていました。
右肩を治療
しかし、スプリング・トレーニング中に右肩を傷め、後部関節包に中等度の損傷があることが明らかにに。これによって千賀投手はILで開幕を迎えることになりました。
2月後半には患部へのPRP注射も実施。これが効いたようで4月中旬にはスローイング・セッションを開始。一時期は5月半ばの復帰も謳われましたが、そこには間に合わず、時間をかけて投球の負荷を上げて行きました。5月半ばにブルペン・セッションを開始。しかし、5月20日過ぎに上腕三頭筋に張りを覚え、ペース・ダウン。
そこから6月半ばに再びブルペン・セッションを開始。そして7月4日にマイナーのクラスA+でリハビリ登板を開始。7月10日にはトリプルAでも試投。いずれも素晴らしい成績を上げ、晴れてこの日、シーズン・デビューとなったのでした。
強いボール
この日の千賀投手ですが、非常に強いボールでしたね。4シームのMAXは初回にオースティン・ライリーの打席で投じた98.4mphでした。
千賀投手は2回表にランナー1人を背負ってアダム・デュバルに2ランHRを浴び、先制点を与えてしまいますが、失点はこの2点のみ。そこからむしろ尻上がりの調子を上げて行った様相でした。
打線も1イニング3HRで援護
先制されたメッツでしたが、3回裏に先頭のタイロン・テイラーが3Bオースティン・ライリーのエラーで出塁。これで調子が狂ったのか、ブレーブス先発のチャーリー・モートンはフランシスコ・リンドーアに死球、さらにブランドン・ニモにも四球を与え、満塁のピンチを迎えます。
ここでバッター、J.D.マルチネスが逆転となるグランドスラムを放ち、スコアは4-2に。この後、マーク・ベントスにも2ランHR、フランシスコ・アルバレスにもソロHRが飛び出し、この回一気に7得点。
千賀投手を援護しました。
ふくらはぎを傷めて途中降板
この後、メッツは4回にもタイムリーで1点を追加し、8-2とリードを拡大。
千賀投手は6回のマウンドにも上がりましたが、先頭のオースティン・ライリーを投手後方のポップフライに仕留め、1塁のベースカバーに向かおうとした際に足をかばって転倒。ふくらはぎを傷めたようです。
千賀投手はここで降板。5.1イニングで被安打2、失点2、BB 1、SO 9という素晴らしいデビュー戦となりました。
ゲームはメッツがこの流れを手放さず、8-4で勝利。千賀投手にシーズン初勝利がもたらされました。
MRIを実施予定
千賀投手が転倒した時、ふくらはぎの痙攣かと思いました。しかし、つま先を持って伸ばすこともなく、倒れたままだったので、痙攣ではないことが判明。
ふくらはぎはアキレス腱を傷めることにもつながるので、MRIを実施し、詳細に検査することとなりました。次回登板はそれが判明してからですが、問題がなくても少し間を空けるかもしれません。
大事に至らなければよいですね。
メッツ、2位に
怪我人が相次ぐブレーブスはこれで元気なく6連敗。一方のメッツは5連勝で55勝48敗とし、NLイースト2位に浮上しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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