レッズ、久々の快勝
現地2024年5月16日、LAにてレッズ@ドジャースの4ゲームシリーズがスタートしました。レッズとドジャースと言えば2023年に2B上で初顔合わせとなったエリー・デラクルーズ(Elly De La Cruz)と大谷選手の再会ですね。昨シーズン、大谷選手はエンゼルス所属でしたが、大谷選手の投打にわたる活躍にエリー・デラクルーズは「本物?」とばかり、ニコニしながら指でつついて接触を試みた交流シーンはなかなか良かったですね。彼の人柄の良さが出たシーンでもありました。
2023 PitchingNinja "Real Recognize Real" Award. 🏆
— Rob Friedman (@PitchingNinja) November 17, 2023
Winner: Shohei Ohtani (and Elly De La Cruz) pic.twitter.com/eDVazc0TeL
エリー・デラクルーズはコミュニケーション能力が本当に高いようで、昨年はジョーイ・ボットとの距離感もなかなかのものだと思いました。敬意を払いつつも若手から浮かないようにしていたというか、見事に溶け込ませましたね。
エリーが 5-4 & 4 SB
そんなとドジャースとレッズとのGm1は予想通りとなった出来事がありつつも結果は意外なものとなりました。まず、予想がついたことはエリー・デラクルーズの盗塁ですね。ただし、出塁しないことには盗塁は出来ないのでその意味で予想し難いことですが、出れば決めるというエリーはその条件をしっかりと満たしました。
2番SSで出場したエリー・デラクルーズは第1打席でCF前シングルで出塁。そして2塁に盗塁成功。第2打席(3回表)には先頭打者としてLFへのグランドルール・ダブルで出塁。そして3塁への盗塁を決めました。
5回表の第3打席は四球で出塁。そして当然のごとく、2盗、3盗を決め、この時点ですでに4盗塁。
7回表の第4打席はRFへのシングルで出塁。ただし、この日5個目の盗塁企図はオースティン・バーンズに阻止されて成立ならず。
9回表の第5打席はSSへの内野安打でこの日のエリー・デラクルーズは5打席、4打数4安打、1RBI、3 Run、4盗塁とLAに大きなインパクトを残しました。
ますます盗塁増
2023年からのフィールド・チェンジ・ルール変更により、ランナーを背負った場合のピッチは15秒以内に行わないといけなくなり、しかもピックオフは実質2度まで。3度目もOKですが、その代わりアウトにしないと認められません。この変更により、盗塁数が大幅増加となり、リーグの目論見通りになりました。
エリー・デラクルーズはそのような追い風の背景もあり、今季とんでもない数に到達するかもしれません。この日の4盗塁でシーズン盗塁数は30。レッズはこのゲームで44試合目で、このペースなら前半を少し超えた88試合で60盗塁ペースです。
R・ヘンダーソンと福本さんも視野
ちなみに鬼のように盗塁を決めたのは1980年代半ばのアスレチックスのリッキー・ヘンダーソンであることは有名ですが、彼のシーズン最多盗塁記録は1982年の130です。嘘みたいな数字です。ちなみにNPBでは1972年に阪急の福本豊さんが106を記録(公式戦が128試合)。100盗塁越えというのが信じられないですね。
エリー・デラクルーズがこれからも怪我なく、出離を続ければ100盗塁も夢ではないかもしれません。ちなみに1982年のリッキー・ヘンダーソンのAVGは.267、OBPは .398。 1972年の福本さんのAVGは.301で、OBPは.384でした。
大谷選手も11盗塁目
ドジャースの大谷選手も2番DHで出場し、初回に2塁への盗塁に成功。今季11度目となりました。
ニック・マルチネスが好リリーフ
この日、レッズの先発は左腕のブレント・スーター。ハーバード出身の人ですね。スーターは初回、ムーキー、大谷選手、そしてフレディー・フリーマンに投じたのみで交替。大谷選手には四球でしたから、3人で2アウトを奪ったところで降板。レッズは左打者2人対策という贅沢な使い方をしました。
その後、アンヘル・パガンとベテラン、ジャスティン・ウィルソンで3イニングを賄ったレッズは、3回裏からニック・マルチネスを投入。なお、立ち上がり2イニングは3人でスコアレスでリレーでした。オープナー時は誰かがロングリリーフを担当する訳ですが、この日、その任を任されたのがニック・マルチネス。そのニック・マルチネスが良かったですね!
3回裏に大谷選手に回ってきましたが、このイニングを三者凡退。4回裏にテオスカー・ヘルナンデスにシングルヒットを浴びるも、安打を許したのはこの1本のみという結果となりました。山場は6回裏の1-2-3番の上位打線のターンでしたが、ムーキーを2Bライナー、大谷選手を空振り三振、フレディー・フリーマンをCFライナーに抑えました。7回裏の4-5-6番のターンも三者凡退に抑えたニック・マルチネスは、5イニング、被安打1、スコアレス、0 BB、4 SOという完璧なリリーフでした。
レッズの得点にはエリーが絡む
レッズ打線はドジャース先発のタイラー・グラスノーから初回にウィル・ベンソンの先頭打者HRとエリー・デラクルーズの盗塁が絡んで2点を先制。3回表もイニング先頭のエリー・デラクルーズの二塁打が絡んで1得点。5回表もエリー・デラクルーズの盗塁が活きて、グラスノーのワイルド・ピッチで1得点。
ゲーム前半の走塁を活かした得点でドジャース相手に素晴らしいゲーム展開を見せました。これもニック・マルチネスの中盤の踏ん張りがドジャースの反撃の芽を摘みましたね。
ゲームは終盤9回に双方ともに得点しましたが、ドジャースの反撃も及ばず7-2でレッズが完勝しました。
この日は木曜のナイトゲームにも関わらず、超満員!大谷選手のボブルヘッド・デーだったせいか、エリー・デラクルーズ見たさか、あるいは不振のレッズ相手ゆえドジャースが勝つ試合を見たいと思ったのか色々な要素が相まってドジャー・スタジアムには53,527名の観客が詰めかけました!!
レッズ、巻き返しへ
開幕時は割と好スタートを切ったレッズでしたが、5月は打線が湿ってしまい、この勝利でようやく3勝目。4月30日から5月9日まで8連敗を喫したのが痛かったです。この連敗中は2得点以下が5試合もありました。投手陣は決して悪くはありません。いかんせん得点力がというところでしたので、この日の足を絡めた攻撃は今後、巻き返しのきっかけになるかもしれません。
M・マクレーン、TJ・フリードルが離脱中
レッズは2023年にエリーとともにセンセーショナルな活躍を見せたマット・マクレーンが右肩を負傷し、離脱中。2Bにはサンティアゴ・エスピナルが入っていますが、AVGは.194で苦戦。マクレーンの離脱も打線が苦戦している原因でもあります。マクレーンの復帰は8月初旬。現時点でスローイングを開始したというニュースも。
ちなみにこの日、HRを放ったウィル・ベンソンもAVG.196、2023シーズンに.279/.352/.467、18 HRを放ったTJ・フリードルは現在、死球の影響で親指を骨折し離脱中。故障前、彼の打率も.182とあまり当たっていなかったのも打撃が苦戦した理由でもありました。
なお、ジョナサン・インディアはこのゲームで出ていませんでしたが、Day to Dayの離脱です。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
いつもタイムリーな記事のアップを有難うございます。
選手の呼称がfirst nameなのは何か意図があるのでしょうか?
現地ローカル放送局でもないのにかなり違和感を覚えます。
かといって全員がfirst nameというわけでないのも混乱します。
現地放送で視聴しているのでスタンドアップダブルなど理解はできるのですが、
カタカナで文字起こしするとかなり違和感がある次第です。
現地で記事を投稿していたり、日本人ではない方でしたら気を悪くされたら申し訳ありません。
気に入ってほぼ毎日記事をチェックしていますが、気になったのでコメントさせていただきました。
文字数節約のためです。適当に流してくれたらありがたいです。