J・デュランの先頭打者HRから始まり、24安打
トレバー・ストーリーと吉田選手の離脱で打撃プランが大きく変わってしまった今季のレッドソックス。昨年までは投手力が課題でしたが、今季は逆に投手陣におんぶに抱っこで、投手陣がゲームを作るも、打線が援護できない状況が続いていました。中心打者ラファエル・デバースの調子が上がってくるも、彼に相手投手陣の注意が集中。なかなか打線として機能しない試合が続いていて、ここまで勝率5割近辺を上下しているという状況です。しかし、現地2024年6月7日、その打線が容赦なくホワイトソックス投手陣に襲いかかりました。
その口火を切ったのは、先頭打者のジャレン・デュランで、ホワイトソックス先発のジェイク・ウッドフォードから2球目のカットボールをRFスタンドに叩き込み、まずは1点。その後は中盤、終盤に関係なく、ホワイトソックス投手陣に安打を浴びせ続け、終わってみれば24安打、14得点と大勝しました。
24安打は今季MLB最多安打
レッドソックス打線は途中出場のボビー・ダルベック、ジェイミー・ウェストブルックを含め全員安打を達成。ジャレン・デュランは5打数4安打、ロブ・レフスナイダーは6打数3安打、ドミニク・スミスは5打数3安打、セダン・ラファエラは6打数4安打を記録。6回で11点を奪う猛攻でした。
シングル・ゲームで24安打は今季MLB最多。そしてレッドソックスが20安打以上を放ったのは今季2度目(しかし、打線が苦戦するゲームは多いのです)。
Date | Club | Oppo | Score | Hits |
---|---|---|---|---|
6/7 | BOS | CWS | 14-2 | 24 |
5/31 | MIL | CWS | 12-5 | 23 |
4/19 | ARI | @SFG | 17-1 | 22 |
5/4 | OAK | MIA | 20-4 | 21 |
4/27 | BOS | CHC | 17-0 | 21 |
タナー・ハウクが5回までノーヒッター
レッドソックス先発のタナー・ハウクは打線の援護がない登板が続いていましたが、この日は上述のように序盤から援護点をもらい、いい意味で力の抜けた投球を披露。スライダーもよく切れ、気づけば5回まで死球1のノーヒッター・ピッチング。6回表、先頭のレニン・ソーサにシングルを浴びて大記録達成はなりませんでした。
それでもハウクは7イニングを93球でカバーし、被安打3、失点2、BB 0、HBP 1、SO 9、HR 1と素晴らしい投球を披露。シーズンERAは1.91となり、ALのERAランク2位です。
J・ウェストブルックがMLB初HR
あとは打線のトピックとしては、ジェイミー・ウェストブルックが7回にMLB初HRを放ちました。ウェストブルックはマイナーリーグで10シーズン以上プレーした後、現地2024年6月2日に28才でメジャー・デビュー。誕生日が6月18日なのですぐに29才になります。デビュー後、6月5日のブレーブス戦でキャリア初安打を記録していました。
ジェレミー・ウェストブルックは2013年のアマチュア・ドラフトのDバックスの5巡目指名でプロ入り。Dバックスには2019年まで在籍するも、AAA止まり。その後、独立リーグ、ブルワーズ、タイガース、ヤンキースのマイナーを経て、今季はレッドソックスとマイナー契約でサイン。メジャー傘下のマイナー・リーグでは1159試合に出場していました。苦労した選手が報われるのは嬉しいことですね。
今日はホワイトソックス先発のジェイク・ウッドフォードがカット中心で80mph後半の球速が多く、しかも甘いボールも多かっただけに捉えやすかったと思います。90mph後半のファストボールでもガンガン弾き返せるようになれば良いのですが。
ホワイトソックスは14連敗
さて、ダメージが大きいのはホワイトソックスです。この敗戦で14連敗を喫し、フランチャイズ・ワーストの連敗記録に。そしてホーム8連敗、直近19試合で1勝18敗となりました。
得失点差-152はダントツでワーストで、2位のロッキーズの-96を大きく離しています。
シーズン成績は15勝48敗でMLBワースト。もうトレードデッドラインで主力の売りが噂されております。
ダニー・メンディック、イーファスで9回表を無失点
ホワイトソックスでこの日、唯一の良いトピックというか、和んだトピックは大量リードで9回表に3Bのダニー・メンディックが登板。36mph(57km/h) のイーファスを駆使し、2安打を打たれながらも無失点に抑えました。
これにはスタンドのファンも拍手喝采でした。
ホワイトソックスはちょっと出口が見えづらい状況ですが、サイクルから言えば連敗ももうそろそろ終わるかもしれません。
追記:CWS、連敗は14でストップ
翌現地2024年6月7日、ホワイトソックスはギャレット・クロシェが先発し、レッドソックス打線を抑え込みました。レッドソックスは先発のクーパー・クリスウェルが中盤に集中打を浴びて4回で3失点。この日はここから跳ね返すことが出来ず、7-2でホワイトソックスが勝利。連敗は14で止まりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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