BOS、生え抜き右腕と延長契約へ
現地2024年3月7日、ボストン・レッドソックスが右腕のブライアン・ベイヨー(Brayan Bello/24)と延長契約でサインしました。こちらはもうオフィシャルです。
レッドソックスが生え抜きで、しかも調停前の選手とこういう契約をしたのは、ほとんど記憶にありません。
調停前の選手との延長契約
この傾向が強いのはブレーブスで、早いうちにロナルド・アクーニャ・Jr.と延長契約でサイン。アクーニャがまだMLS1年に満たない2019年4月に8 年/$100M (2019-26)+2027-28 クラブオプションでサインしました。
MLBはFAとなれば巨額のサラリーとなりますが、若手時代にはいくら活躍してもメジャー最低年俸以内に抑えられます。アクーニャもこのときは、 1 年/$0.56M (2019)というサラリーだったのを上書きする形で延長契約でサイン。こうすることで選手側にとっては若い間に少しでも多くの報酬を手に入れることができますし、クラブ側としてはFA資格取得をまたいでサラリー高騰を抑える効果もあります。なお、アクーニャも初年度の2019年のサラリーは$1Mという設定でした。
契約内容
レッドソックスとブライアン・ベイヨーの契約内容はご覧の通り。
- 6 年/$55M (2024-29) + 2030 クラブオプション
- 2024: $1M、2025: $2.5M、2026: $6M、2027: $8.5M、2028:$16M、2029: $19M
- 2030: $21M クラブオプション($1Mバイアウト)
- インセンティブ
- オールスター出場及びサイ・ヤング賞投票でベースサラリーがアップ
今スプリング・トレーニングが始まる前から、ベイヨーの延長契約の噂はありました。とりわけ本人が強く望んでいましたしね。
金額は徐々にエスカレーションしていく設定で、残り2年でグンと単価が上がって行きます。さらにオプション時も$21Mと高い設定になっています。
ブライアン・ベイヨーとは
ブライアン・ベイヨーは1999年5月7日の生まれで、ドミニカ共和国出身。2024シーズン序盤で25才になります。レッドソックスとアマチュアFAとしてサインしたのは2017年7月のこと。マイナーで経験を積んだベイヨーは2022年についにメジャー・デビュー。
デビュー1年目(2022)は、13試合に登板し(このうち11試合に先発)、57.1 IPで2勝8敗、ERA 4.71。この年は2勝8敗と数字がついてきませんでした。
シンカーが良くなり安定
そして2023年、ベイヨーはレッドソックスにとって最も信頼出来る先発ローテーションに成長。28先発で、157.0イニングを投げ、12勝11敗、ERA 4.24、SO 132をマーク。シンカーを投げる比率は2022年も2023年もほぼ同じで35%から36%の間なのですが、コマンドがよくなりました。
タイプとしてはGB(Ground Ball=ゴロ)ピッチャーで、GB%は2022年、2023年ともに55%ほど。MLB平均は42.5%ですからかなりGB%が高い投手です。
シンプルで美しいフォームから両サイドを大きく使う投球を見せます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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