G・ウィットロック、やはり手術へ
レッドソックスの先発右腕のギャレット・ウィットロック(Garrett Whitlock)がサイドラインに下がってからすでに1ヶ月以上が経ちます。直近では手術が必要になるのでは?という動きになっていましたが、現地2024年5月25日、結論が出ました。ギャレット・ウィットロックは右肘のインターナル・ブレース手術を行うこととなりました。これにより、ウィットロックは今季はシーズン・エンディングへ。
2025年夏までに復帰できるか?
復帰時期に関しては未定ですが、インターナル・ブレース手術ゆえに再建型のトミー・ジョン手術よりはリハビリ期間が短くなるとは思われます。ざっと見積もって投手で12-15ヶ月というところでしょうか。これも術後の経過次第という面があるので、早ければオールスターよりもかなり前に復帰できるでしょうし、もう少しずれるかもしれません。いずれにせよ、2025年夏のいずれかというのが1つの目安になると思われます。
腹斜筋痛での降板から右肘痛へ
ウィットロックは今季4度目の登板となった4月16日のガーディアンズ戦で4イニング2失点で途中降板。この時は左腹斜筋のハリでの降板でした。
4月17日に15 Day ILに入ったウィットロックは復帰に向け、4月21日からキャッチボールを開始。5月に入り、ブルペン・セッションをスタート。5月7日には打者を相手に投球を開始、5月11日にはトリプルA ウースターへアサイン。5月15日には同レベルで4.2イニングを投じ、H2、SO 5、BB 2と調子を上げていました。
ところが5月17日に右肘痛を発症し、投球を停止。5月20日、アレックス・コーラ監督より右肘UCLに損傷が見つかったこと及び手術が必要なことが公表され、もうこの時点で今季のシャットダウンは決まった状態でしたが、25日に正式にインターナル・ブレース手術をすることが明らかになったのでした。
手術の予定は5月30日。復帰に関しては上述のようにここから1年+アルファのどの時期になるか?というところになっています。
右肘の手術はキャリア2度め
ギャレット・ウィットロックはすでに過去にトミー・ジョン手術を実施済み。これは2019年のことで、当時、ウィットロックはヤンキースのファームに所属していました。2020年のルール5ドラフトに向け、ヤンキースがロスターを調整する際にウィットロックを保護しなかったため、このままルール5ドラフトの対象選手に。このルール5ドラフトで彼を獲得したのがレッドソックスでした。
2021年に輝く
そしてメジャー・デビューを果たしのは2021年。ウィットロックはブルペンの一人として46試合、73.1イニングを投げ、8勝4敗、ERA 1.96をマーク。レッドソックスのポストシーズン進出を大いに後押ししたのでした。当時は、「サンキュー、ヤンキース」と言っていたものです。
その後、2022年、2023年ともに70イニング以上に登板。2022年からは先発に入る試合も増えました。2023年は本人の希望もあり、先発として稼働しましたが結果が出ず、ブルペンでは好投するということでやはりブルペンで投げる機会が増えました。ERAは2022年が3.45、2023年は5.15と悪化。
定期的に肘を痛める
その背景にはやはりコンディション不良があり、例えばウィットロックは2023年にも2度、肘に関連したILリストに入っており、2度目は7月から8月にかけて約5週間も離脱した経緯を持ちます。
2024年は4試合で18.1イニングを投げ、ERA 1.96とやはりアンドリュー・ベイリー効果を発揮していた一人でしたが、残念ながら離脱と。
BOSの怪我の状況
レッドソックスの投手陣はルーカス・ジオリトとリアム・ヘンドリクスの新戦力の2人がトミー・ジョン・リハビリ中。ウィットロックを含めてMLBで実績のある投手が3人も離脱していることになります。ニック・ピベッタとブライアン・ベイヨーが復帰してすでにローテーションを回しているのはまだ幸いです。
打撃陣
そして今季の問題は守備と打撃。守備はさすがに5月に入り、改善されましたが、打線がどうもうまく行きません。4月に当たっていたタイラー・オニールは下降気味。救いはチームの柱のラファエル・デバースが大当たりしていることですが、デバース一人では・・・という面が大きいです。もちろん、ジャレン・デュラン、ウィリャー・アブレイユはかなり頑張ってはいます。
大型契約のトレバー・ストーリーが左肩の手術で今季は終了。彼を怪我で欠いたのは痛かったです。そして吉田選手も左親指の故障で離脱中。復帰は最新の情報では6月20日過ぎです。そしてトリストン・カサスも肋骨を故障し、7月初旬までは復帰できそうもないです。
前半戦にどれだけくらいつくかでポストシーズンの芽をキープできるかどうかが決まりそうです。
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