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【MLB2024】レンジャーズのルーキー、ワイアット・ラングフォードがサイクル安打を達成!

今季初のサイクル安打達成は22才のルーキー

 現地2024年6月30日(日)、テキサス・レンジャーズのルーキー、ワイアット・ラングフォード(Wyatt Langford)がボルチモア・オリオールズ戦で5打数4安打、4RBIと大爆発。サイクル安打を達成しました。

 Congratulations!

 このサイクル安打はMLBで今季初となります。

Pre-2024では6位

 ワイアット・ラングフォードは2023年アマチュア・ドラフトのレンジャーズの1巡目指名(全体4位)。ドラフト翌年にロースター入りを果たしたという事実だけでもその凄さの片鱗がわかります。

 今季は5月にハムストリングスの故障でほとんど出場出来ず。しかし、復帰後は6月にOPS.910をマークして好調です。

 それにしても端正な顔立ちに似合わないパワーたるや、ルーキーとは思えません。体が大きく見えますが、身長は183cmとメジャーの野手では小柄な方。逆に言えば操りやすいサイズのせいか、ベースランニングのスピードが素晴らしいです。脚力だけで言えば、カブスのピート・クロウ=アームストロングの方が軽やかではありますが、ラングフォードのベースランニングはとにかく速いですね。センスを感じます。

 さすがPre-2024のトップ・プロスペクト・ランクで6位に入る逸材です。

トリプルとダブルの時に見せたスピード!!

(YOUTUBE)FIRST CYCLE OF 2024! Rangers rookie Wyatt Langford hits the first-ever Sunday Night Baseball cycle!

 この日、6番LFで先発出場したワイアット・ラングフォードは、2回表の第1打席ではオリオールズ先発のコール・アービンの91.1mphの4シームに差し込まれ、RFフライ。この時点ではまさかサイクル安打が達成されるとは予想出来ませんでした。

トリプル

 レンジャーズが2-1とリードして迎えた4回表の第2打席。コール・アービンとの2回目の対戦では左投手特有の外から内に入るスライダーを見事に捉え、腰の座ったスイングで左中間のウォールまで飛ばします。LFのオースティン・ヘイズも難しい打球処理に直面しましたが、クッションをうまく利用することが出来ず、この隙にラングフォードは三塁へ進塁。サイクル安打達成に最も壁となる三塁打を早々に放ったのでした。

ダブル

 5回表の第3打席は2番手ニック・ベスピ(LHP)と対戦。ラングフォードは2球目、2打席目とほぼ同じ軌道のスライダーをシフトを敷いていた1、2塁間に強いゴロを放ち、ヒット。当たりはゴロでもあるし、シングル・ヒットかと思いきや、RFの処理が遅れると見たラングフォードはすかさず2塁に到達。2塁打にしてしまいました。打球コースから言うとシフトを敷いていなければ2Bのほぼ定位置のような当たりでしたね。

シングル

 そして6回表の第4打席では、SSへの内野安打。CFへ抜けそうな当たりをガナー・ヘンダーソンが抑えましたが、送球が出来ないコースでした。

 これでラングフォードはサイクルへ王手。

HR

 残すところはHRのみとなったラングフォードは、8回表の第5打席で、4番手のマット・クルックが投じたハンギング・スライダーに近いインコースへのカット・ボールをうまく処理してLFポール際にライナー性のHR。ランナーが2人いたので3ランHRとなりました。

 最後のインコースの捌き方も見事でしたね。

TEX史上10人目(11度目)

 ワイアット・ラングフォードのサイクル安打達成は、レンジャーズ史上11度目の達成。人数で言うとエイドリアン・ベルトレが2度達成しているので10人目となります。

歴代TEX PlayerM-D-Y
207オッディビ・マクドウェル
Oddibe McDowell
07-23-1985
266マーク・テイシェイラ
Mark Teixeira
08-17-2004
274ゲイリー・マシューズ・Jr.
Gary Mathews, Jr.
09-13-2006
285イアン・キンスラー
Ian Kinsler
04-15-2009
293ベンジー・モリーナ
Bengie Molina
07-16-2010
301エイドリアン・ベルトレ
Adrian Beltre
08-24-2012
304アレックス・リオス
Alex Rios
09-23-2013
307チェ・シンス
Shin-Soo Choo
07-21-2015
308エイドリアン・ベルトレ
Adrian Beltre
08-03-2015
315カルロス・ゴメス
Carlos Gomez
04-29-2017
345ワイアット・ラングフォード
Wyatt Langford
06-30-2024

キャリア60試合目はE・デラクルーズ以来

 また、ラングフォードは22.228才での達成ですが、サイクル安打は若い達成者が多く、歴代16番目の若さとなります。エリー・デラクルーズで当時21.163才で歴代5番目の若さでした。

 またラングフォードは、キャリア最初の60試合で達成。キャリア最初の60試合以内での達成は過去75年間で8人目。直近ではレッズのエリー・デラクルーズが2023年6月23日に達成していますが、彼の場合は15試合目での達成でした!!

2010年以降のサイクル安打達成者

歴代NO名前NameClubM-D-Y
345ワイアット・ラングフォードWyatt LangfordTEX06-30-2024
344ホセ・アルトゥーベJose AltuveHOU08-28-2023
343エリー・デラクルーズElly De La CruzCIN06-23-2023
342JT・リアルミュートJ.T. RealmutoPHI06-12-2023
341セドリック・マリンズCedric MullinsBAL05-12-2023
340ルイス・アラエズLuis ArraezMIA04-11-2023
339ノーラン・アレナドNolan ArenadoSTL07-01-2022
338オースティン・ヘイズAustin HaysBAL06-22-2022
337ジャレッド・ウォルシュJared WalshLAA06-11-2022
336エドゥアルド・エスコバーEduardo EscoberNYM06-06-2022
335クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL05-11-2022
334エディー・ロザリオEddie RosarioATL09-19-2021
333フレディー・フリーマンFreddie FreemanATL08-18-2021
332ジェイク・クロネンワースJake CronenworthSDP07-16-2021
331トレイ・ターナーTrea TurnerWSH06-30-2021
330キャバン・ビジオCavan BiggioTOR09-17-2019
329ジョナサン・ビヤーJonathan VillarBAL08-05-2019
328トレイ・ターナーTrea TurnerWSH07-23-2019
327ジェイク・バウアーズJake BauersCLE06-14-2019
326大谷翔平Shohei OhtaniLAA06-13-2019
325ホルヘ・ポランコJorge PolancoMIN04-05-2019
324ブロック・ホルトBrock HoltBOS10-08-2018
323チャーリー・ブロックモンCharlie BlackmonCOL09-30-2018
322クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL09-17-2018
321クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL08-29-2018
320ムーキー・ベッツMookie BettsBOS08-09-2018
319ホセ・アブレイユJose AbreuCWS09-09-2017
318エバン・ロンゴリアEvan LongoriaTBR08-01-2017
317コディー・ベリンジャーCody BellingerLAD07-15-2017
316ノーラン・アレナドNolan ArenadoCOL06-18-2017
315カルロス・ゴメスCarlos GomezTEX04-29-2017
314トレイ・ターナーTrea TurnerWSH04-25-2017
313ウィル・マイヤーズWil MyersSDP04-10-2017
312ジョン・ジェイソJohn JasoPIT09-28-2016
311ラージャイ・デービスRajai DavisCLE07-02-2016
310フレディー・フリーマンFreddie FreemanATL06-15-2016
309マット・ケンプMatt KempSDP08-14-2015
308エイドリアン・ベルトレAdrian BeltreTEX08-03-2015
307チェ・シンスShin-Soo ChooTEX07-21-2015
306ブロック・ホルトBrock HoltBOS06-16-2015
305マイケル・カダイヤーMichael CuddyerCOL08-17-2014
304アレックス・リオスAlex RiosTEX09-23-2013
303ブランドン・バーンズBrandon BarnesHOU07-19-2013
302マイク・トラウトMike TroutLAA05-21-2013
301エイドリアン・ベルトレAdrian BeltreTEX08-24-2012
300アーロン・ヒルAaron HillARI06-29-2012
299アーロン・ヒルAaron HillARI06-18-2012
298スコット・ヘアストンScott HairstonNYM04-27-2012
297パブロ・サンドバルPablo SandovalSFG09-15-2011
296ジョージ・コターレスGeorge KottarasMIL09-03-2011
295カルロス・ゴンザレスCarlos GonzalezCOL07-31-2010
294ケリー・ジョンソンKelly JohnsonARI07-23-2010
293ベンジー・モリーナBengie MolinaTEX07-16-2010
292ジョディ・ゲラットJody GerutMIL05-08-2010
2010年代からのサイクル安打達成者

オフェンスの鬱憤を晴らす活躍

 レンジャーズはこの日、13安打、11得点で11-2の大差でオリオールズに勝利。

MLB Gameday: Rangers 11, Orioles 2 Final Score (06/30/2024)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

 このような快勝は久しぶりで、レンジャーズは6連敗中のどん底でした。怪我人は投手が多いのですが、野手では2023年のポストシーズンを引っ張ったジョシュ・ヤングとエバン・カーターが揃って離脱中。昨年あれだけ打ちまくった打線は影を潜め、チームOPS.684はMLBで19位と苦戦。とにかく今は打てない時期だったのです。よって、この日のワイアット・ラングフォードの活躍は打線全体を大いに刺激した活躍となったのでした。

コーリー・シーガーが前日にHBP

 良い流れになったか?と思われたレンジャーズですが、前日29日のゲームではコーリー・シーガーが左手に死球を受けて退場。ちょっと心配な要素も発生しています。

 6月は10勝16敗とかなりの苦戦を強いられたレンジャーズ。シャーザーも戻ってきましたし、7月に巻き返しなるか注目ですね。

 お読みいただき。ありがとうございました。

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