レッドソックス 5 @ 0 レイズ(現地2024年5月20日)
現地2024年5月21日、レッドソックスがようやくレイズに快勝しました。
今季の変わったスケジュールの設定で、1カードを挟んでまたレイズ戦に臨んでいるレッドソックスですが、前回の5月13日からフェンウェイ・パークで行われたレイズ4連戦では1勝3敗。しかもその1勝もサヨナラ勝ちでなんとかもぎ取ったというくらい苦労して上げた1勝でもありました。
レイズ、戦力ダウンでも健闘
今季のレッドソックスは新ピッチング・コーチのアンドリュー・ベイリーの功績で投手力がアップ。チームERAは現地2024年5月21日の時点で2.97でMLB 2位。もう少し前まではNO.1だったのですが、ここに来てヤンキース投手陣が良い結果を見せて、ヤンキースにNO.1の座を奪われております。
それでも投手力の大幅改善には違いなく、今季こそレイズに余裕で勝ち越し!というふうに意気込んで臨んだ最初のシリーズはいずれも2点差以内のスコアでの接戦となり、上述のようにレイズに勝利をもぎ取られていました。
レイズはご承知の通り、今後10年はチームの柱になるであろうと思われていたワンダー・フランコが未成年者との交際でドミニカ共和国の警察に収監されている状態。2023年の前半にロケット・スタートを切ったレイズでしたが、ワンダー・フランコもその中心選手の1人でした。そのフランコが欠けて、タイラー・グラスノーもドジャースに行き、アンドリュー・キットリッジもカージナルスへ、ロバート・スティーブンソンはエンゼルスに(今季は肘の怪我でシーズンエンド)、さらにワンダー・フランコの代わりに内野を引っ張る予定であったテイラー・ウォールズ(Taylor Walls)は右股関節を傷め、開幕時はILで現在はまだ60 Day ILにいて、今季はプレー出ておりません。このように、戦力が大きく欠けた中、レイズは勝率5割近辺をキープ。
やはり良い戦いぶりを発揮しております。
これはかつて所属したハイム・ブルームが構築したマイナー選手の育成メソッドがまだ効いている証拠ではないかと思います。ハイムはレッドソックスでは色々な事情があり、その力を発揮できませんでしたが、レイズ離脱後もまだその効果を発揮し続けている仕組みを作ったことはすごいと言わざるを得ません。
W・フランコの今後は未定
ワンダー・フランコの情報にも触れておきたいと思いますが、現時点でのステータスはrestricted list(リストリクティッド・リスト)ではなく、法的な手続きが施行される時に適用されるアドミニストレーティブ・リーブで有給です。サラリーは$2Mが支払われています。
今後ですが、6月1日を境になんらかの進展がありそうです。まだ刑務所ですから、そこから出るとかそのくらいのレベルの変化かと思います。ここからは筆者の推測ですが、刑務所を出てからMLBの処分ということになり、そこでこれまで離脱していた時期が処分に遡及されるのか、あるいは出てからさらに処分日数のカウントが始まるのか、現時点ではわかりません。いずれにせよ、肉体的にすぐに試合に出られる状態ではありません。
ハウクがようやく報われる
さて、現地2024年5月20日のゲームですが、タナー・ハウクが好投しました。彼は今季、素晴らしい投球を継続しつつも、打線の援護がく、このゲーム前までは3勝5敗と勝ち星に恵まれていませんでした。
そのハウクですが、3回までは被安打1、BB 1と素晴らしい立ち上がり。圧巻だったのは4回以降で、7回までいずれも三者凡退という投球。7回裏に先頭のジョシュ・ロウにシングルを打たれるもダブルプレーに斬って取り、三者凡退に抑えました。
ハウクは、7回、94球、被安打2、スコアレス、BB 1、SO 5。
ハウクのERAは1.94に
そしてこの日のスコアレス投球で、タナー・ハウクのERAは1.94に。これは両リーグを通じて7位。ア・リーグでは3位の成績です!アンドリュー・ベイリー効果ですね。
デバースが6試合連続HR
レイズ先発のタジ・ブラッドリーの立ち上がりの投球を見た時は、これはレッドソックス打線が苦戦するなと思ったのですが、先制したのはレッドソックスでした。
4回表にジャレン・デュランのLFへの三塁打を皮切りに、ウィリャー・アブレイユのタイムリー・ダブルで先制。タイラー・オニールが倒れた後、4番ラファエル・デバースがLFへ2ランHR!この一発は効きました!これでレッドソックスが3点をリード。
(YOUTUBE)Rafael Devers makes RED SOX HISTORY. 6 straight games with a home run!!!
ラファエル・デバースはこれで6試合連続HR。これはレッドソックスのフランチャイズ・レコードとなりました!開幕後は苦戦していたデバースですが、ここにきてAVGは.284と上がってきました。
レッドソックスはつづく5回表にも最近はもっぱら守備の人となっているセダン・ラファエラに2ランHRが飛び出し5-0に。
その後はハウクの好投とジャスティン・スレイトゥンの好投でレイズ打線をシャットアウト。5-0のスコアでレイズとの3連戦の初戦を取りました。
レイズとの対戦を見るたびに、高額サラリーとは?と思ってしまいますね。
また両チームの良い戦いぶりに期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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