今季最後のゲリット・コールとの対戦
今レギュラーシーズンでヤンキースとの最後のライバル対決に臨んでいるレッドソックスは、この4ゲームシリーズの最初の2ゲームで1点差負けの連敗。Gm2に至ってはアーロン・ジャッジにいいところをすべて持って行かれるという残念な戦いぶりを見せております。9月に猛チャージどころか失速気味なのが気になるところではあります。
現地2024年9月14日、迎えたGm3はゲリット・コールが先発。レッドソックスはブライアン・ベイヨー。もうこのシリーズの勝ち越しは無くなったのでせめてゲリット・コールを相手に良い戦いぶりを見せてくれと願ったところ、さすがに打線が活気づきました。
デバース、死球でさらりと1Bへ
注目はゲリット・コールを得意としているラファエル・デバースの打席。
ラファエル・デバースは2番3Bで出場したため、1回表からのこの対決が実現。しかし、結果は意外なものに。初球にアウトコースへの94.4 mphの4シームでストライクを取ったゲリット・コールでしたが、2球目、カットボールがひっかかりなんとデバースの腰にヒット。これはやばいと思ったのですが、デバースはスポーツマンらしい対応ですぐに1塁に向けて走り出しました。
何年か前なら睨みつけていたと思いますが、今季のデバースはチームリーダーとして振る舞うことが多く、ファンとしても成長を感じます。
ただ、このチャンスにタイラー・オニールは5-4-3のダブルプレーに打ち取られ、レッドソックスは得点ならず。
2打席目は申告敬遠
3回裏に3連打で1点を先制したヤンキース。直後の4回表に1アウトからラファエル・デバースの2打席目が回ってきましたが、ゲリット・コールは申告敬遠を選択。これはちょっと残念な選択となりました。
Gerrit Cole shows Rafael Devers the ultimate sign of respect and intentionally walks him with the bases empty 🫡 pic.twitter.com/XQzIc2DrrO
— MLB (@MLB) September 14, 2024
吉田がデバースを還す!
デバースはすかさず2盗を決めます。この後、タイラー・オニールも四球で歩き、1アウト1、2塁で打席が回ってきたのが吉田選手。吉田選手はアウトコースから入ってくるスライダーをLFへうまく弾き返し、これがグランドルール・ダブルとなり、デバースが生還して1-1の同点に。
さらにウィリャー・アブレイユもRF前にシングルを放ち、タイラー・オニールと吉田選手が生還し、レッドソックスが3-1と逆転に成功。
3打席目にタイムリー
レッドソックスは5回表にビッグイニングを作ります。先頭のトレバー・ストーリーがRFへシングルを放って出塁すると、2つの四死球がつづき、1アウト満塁でラファエル・デバースの打席に。
ようやく勝負となった局面でゲリット・コールはアウトコースに慎重に配球するも、デバースはナックル・カーブを捉え、RFに運んで2人を生還させ、5-1とリードを拡大。
Rafael Devers is just tormenting Gerrit Cole at this point pic.twitter.com/1nEjA339XU
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) September 14, 2024
さらにタイラー・オニールが死球で歩いた後、再び1アウト満塁となり、今度は吉田選手がCF前に弾き返し、2点を追加。レッドソックスはこのイニングに4点を上げ、7-1とリードを拡大。
この後、ゲリット・コールは降板となり、デバースとの今季最後の対決は終了しました。ゲリット・コールは4.1IPで被安打5、失点7、自責点7、BB 3、HBP 3、SO 2。本調子にはほど遠い内容で降板となりました。今季はもうこの調子のままなように思いますが、果たしてポストシーズンに向けてどう仕上げてくるのかは注目ですね。
ベイヨー、14勝目!
レッドソックス先発のブライアン・ベイヨーはシンカーが冴え、5.1 IPで被安打4、失点1、自責点1、BB2、SO 2でゲームメイク。見方の援護もベイヨーを後押ししました。
ゲームはこの後、この日がデビュー戦となった左腕のザック・ペンロッド(Zach Penrod)が8回の1イニングをBB 1だけに抑える好投を見せるなどブルペンが機能。
7-1でレッドソックスが快勝しました。
吉田選手がタイムリー2本、RBI 3と活躍しております!!
デバース vs ゲリット・コールの対戦成績
ラファエル・デバースの対ゲリット・コールの打撃成績はとんでもない数字になっています。
今季はこのゲームも含めて6PAの機会があり、4打数3安打、HR 1、RBI 4で、BB 1、HBP 1、SO 1。打率.750、OBP .833、SLG 1.500、OPS 2.333。同地区とは言え、年間で14試合程度。この中でゲリット・コールの登板日が散らばっていますから、打席数が少ないので、余計にとんでもない数字になります。
ではキャリアの対戦成績はどうかというと、2018年から2024年まで46 PAで40打数14安打、2B 1、HR 9、RBI 20、BB 5、SO 15、HBP 1。死球はこの日が初めてでした。スラッシュ・ラインは打率.350、OBP .435、SLG .975、OPS 1.410。
ゲリット・コールがアストロズに在籍していた2018年と2019年は実は5-0でゲリット・コールが圧勝していました。そしてゲリット・コールは2020年からヤンキースに移籍しましたが、2020年もデバースは1本もヒットは打っていません。
とりわけファイトをむき出しにし始めたのは2021年から。そこから3年間は鬼のように打っております。
BOS、PS出場はごくごく小さな確率
ほぼ1勝2敗のようなペースで9月を戦っているレッドソックスは、ポストシーズン出場の可能性はワイルドカード3枠目のみ。ここも確率的にはツインズが大きな可能性を保持しております。
タイガース、マリナーズと争っているレッドソックスは現時点で75勝74敗で、それこそ残り13試合に全勝したとして88勝。ツインズは現地2024年9月14日時点で78勝70敗で、必ずしも安泰とは言えませんが、残り14試合を5割の7勝で85勝。かなりゆとりがあります。
レッドソックスが13試合中10勝でもすれば、ミラクルも起こります。メジャーはなにが起こるかわかりませんから、決めつけないで最後まで楽しみたいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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