クラッチ・ヒッターとしてマイル・ストーンを達成
現地2024年7月6日、ブロンクスでのヤンキースとのGm2でこの日も4番に入ったラファエル・デバースがキャリア通算1000安打を達成しました。
Congratulations!
この日は併せて1001安打も達成。いずれも得意のゲリット・コールからの安打でした。
BOSで28才までの達成は6人目
デバースはレッドソックスで1,000安打を達成した33人目の選手に。27歳の彼は28歳になる前に達成した6人目の選手となっています。
その中には兄貴分とも言えるザンダー・ボガーツ(現パドレス)や、ボビー・ドーア(Bobby Doerr)をはじめ、ジム・ライス(Jim Rice,)、トリス・スピーカー(Tris Speaker)、カール・ヤストレムスキー(Yastrzemski)らの4人の殿堂入り選手が含まれています。
ゲリット・コールから8HR目
1000本目のヒットは、3回表に2アウトからデービッド・ハミルトンを2塁に置いてのRFへのタイムリーシングル。レッドソックスはこれで1-1の同点に追いつき、このイニング3得点の口火を切りました。
(YOUTUBE)Rafael Devers records his 1000th career hit!
そしてその2イニング後の5回表、ラファエル・デバースはゲリット・コールから飛距離441フィート(約143メートル)、110.2マイル(約151キロ)のスピードで放たれたHRをCFに放ち、1001安打目を記録。
これでデバースはゲリット・コールからキャリア39打席目で8本目のHRを放ちました。なお、デバースは他の相手には3HR以上を放っていないので、レッドソックスの伝統がよりそうさせているのかもしれません。
デバースの構え
ルーキーの頃のデバースがひときわ目を引いたのは威圧するようなあの構え。あのカッコよさに筆者などはコロッとやられてしまった訳です。
下記は2017年7月26日のシアトル戦でのキャリア初ヒットの映像。初ヒットがHRでした。
この当時、アレックス・コーラは、アストロズのベンチ・コーチ。デバースを反対側から見ていたわけです。
そしてコーラがレッドソックスの監督に就任した2018年、デバースはまだ完成品には至っていない中、108安打をマーク。この当時は左投手が出てくればピンチヒッターを起用される場面も多かったです。
2018年のドジャースとのワールドシリーズのGm4の映像。
そして2019年、デバースは201安打をマーク。この頃の構えが最もデバースの代名詞的な構え。最もプレースタイルが合っていた時期とも言えます。
2021年には兄貴分のザンダー・ボガーツとともに三遊間でシルバー・スラッガー賞を受賞。この頃から責任が増し、デバースはかなり長打を意識して、強烈なスイングをするようになりました。
2024年、デバースの構えの時のグリップはほぼ顔の横に。これは2019年頃に極まっていた上でバットを寝かせてスタートするスタイルから大幅に変化。ただ、それは見た目だけでこれまでもメカニックの途中で今の構えの位置に腕は収まっていました。構えのスタートを省略させたのが今のスタイルではないか?と見ています。
今季はチーム内での責任は以前よりはるかに増しました。以前は三振をした後に相手ピッチャーを睨みつけていました。特に2021年、2022年頃のデバースは人を●めそうなくらいに睨みつけていましたからね。今季はもうそれはなくなりました。打撃の勝負だけでなくゲーム全体まで見えてきたのではないかと思います。
チーム内外でもかなりフランクに接しているシーンをよく見かけます。
HRの印象が強いデバースですが、あの構えからはやはり本来はクラッチヒッターであると思います。求められることと本来の素質で違うこともあると思いますが、今後もデバースには輝いてもらいたい次第です。あの笑顔は反則ですからね。
レッドソックス、ボロ負け
なお、現地2024年7月6日のGm2は、ボロ負けでした。
5回表を終えてレッドソックスは4-3とリードし、連勝しそうな流れだったのですが、期待のジョシュ・ウィンコウスキーが、久々の先発でちょっと力んでしまい、4回途中3失点で降板。
5回裏にはブレナン・バーナディーノとザック・ワイザートがヤンキース打線に捕まり7失点。ルーキーのベン・ライスにこの日は3HR、7 RBIと大暴れさせてしまいました。
終わってみれば4-14で大敗。
Gm3で再度、2位ヤンキースとの差を詰めておきたいですね。
追記:G3でデバースが2発!
現地2024年7月7日、ブロンクスでのヤンキースとのGm3は、レッドソックス先発のカッター・クロフォード、ヤンキース先発のルイス・ヒルの投手戦に。7回までスコアレスで進んだこのゲームの風穴を開けたのはやはりラファエル・デバースでした。デバースは7回表、1アウトから回ってきた打席でヒルの5球目の98.8mphの4シームを叩き、これがLFスタンドに入る先制ソロHRに。8回表にはセダン・ラファエラがソロHRを放ち2-0。そして9回表に回ってきたデバースは、マイケル・トンキンから2打席連続となるCFへのソロHRを放ち、3-0。デバースの2本のHRでレッドソックスが3-0とシャットアウト勝ち。カッター・クロフォードに5勝目がつきました。デバースはこの日の2本のHRで今季計21号です。
クラッチヒッターとか言いながら、HRを連発しているデバースでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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