日本人選手4人が出場したゲーム
現地2024年9月10日のカブス@ドジャース戦のGm2はもう見どころ満載の非常に面白いゲームとなりました。
主軸となる日本人投手がマッチアップするのも珍しい光景な上に、大谷選手、鈴木誠也選手というゲームに出場し続けるバッターも一同に会すのは非常に珍しいことです。
すでに2025年の開幕カードとなっている両クラブ。楽しみな要素が増えましたね。
山本、復帰戦で4回8K!
まず注目されたのはこの日が復帰戦となった山本由伸投手。
絶好調のままILに入った山本
山本投手は現地2024年6月15日のロイヤルズ戦で2イニングを投げ終えたところで緊急降板以来の登板となります。山本投手はその前の6月7日のニューヨークでのヤンキース戦で7回2ヒッターの素晴らしい投球を披露。全米にその実力を知らしめたところでの離脱でした。
傷めたのはローテーターカフで投手の肩の怪我としてはもう有名な箇所。厄介なのは、重大な怪我になりかねない箇所でもあります。ドジャースはある程度肩の疲れは把握していたようですが、上記のロイヤルズ戦で表面化してしまいました。
ただ、不幸中の幸いで投球のセーブとドジャースの進んだ医療体制のおかげでシーズン中に復帰することが出来ました。
リハビリ登板はトリプルAのみで行い、8月28日と9月3日にそれぞれ2イニングずつ登板し、計4.0 IPで被安打3、失点3、自責点3、BB 2、SO 5、HR 1という結果でERAは6.75。あまりいい数字ではありませんでしたが、ボールの強さと投球後の肩の状態からOKが出て今回、メジャー復帰となりました。
Welcome back, Yoshinobu Yamamoto 🔥 pic.twitter.com/DnwWq354vN
— MLB (@MLB) September 11, 2024
そしてこの日の登板ですが、4シームが走り、スプリッターも急激に落ち、さらにカーブのブレーキもことさら素晴らしかったです。MAXは1回表に鈴木選手に投げた97.9mph。ちょっとレベルが違うといった投球でした。
ただ、2回表にアイザック・パレデスとニコ・ホーナーにクリーンヒットを浴び、2アウト1、2塁でPCAことピート・クロウ=アームストロングを1Bゴロに打ち取ったまでは良かったものの、めずらしくフレディー・フリーマンがバウンドを合わせ損ねてタイムリー・エラーとなり、先制点を許してしまいました。
名手フリーマンもPCAの足が気になり、バウンドを合わせ損ねたというところかと思います。山本投手が与えたのはこの1失点のみ。4回、59球で被安打4、BB 0、SO 8というものすごく高い奪三振率で復帰戦のマウンドを降りました。
今永は7回を投げきる
カブス先発は今永投手。前回登板ではパイレーツを相手に7回、ノーヒッターのまま降板。リリーフ2人と合わせてコンバインド・ノーヒッターを達成。今、非常に調子が良いです。
トミー・エドマンに2発
その今永投手は2回に先制点をもらうも、直後の2回裏にトミー・エドマンにLFへソロHRを浴び、1-1の同点に追いつかれてしまいます。
3回裏にはキケ・ヘルナンデスとオースティン・バーンズに連続シングルを許すも、大谷選手を3-6-1のダブルプレーに斬って取り、ピンチを脱出。これで乗って行けるかと思ったのですが、4回裏に再びトミー・エドマンにソロHRを浴び、1-2と勝ち越しを許してしまいます。さらに、5回裏にはマックス・マンシーにもソロHRを許し、スコアは1-3。この日は3被弾でした。
しかし、6回、7回はスコアレスで抑え、ここで降板。7.0 IPで89球を投げ、被安打7、失点3、自責点3、BB 0、SO 4、HR 3という結果でした。
ドジャース、8回に守備が乱れる
8回表、前のイニングから登板したアレックス・ベシア。そのベシアは先頭のイアン・ハップに四球を出し、ここでエバン・フィリップスに交代。
1アウト1塁でダンスビー・スワンソンはフィリップスのボールに詰まり、捕手前のボテボテの当たりを放ちます。これをオースティン・バーンズがさばいたまでは良かったものの、1塁へ悪送球。ノーアウト、1、2塁のピンチを迎えます。
鈴木選手がタイムリー
ここでバッターは鈴木誠也選手。山本投手との対戦では2打席いずれも三振に倒れましたが、このチャンスではファウルで3球粘り、最後はいいところに落ちたスウィーパーをCFへ見事に弾き返すシングルを放ち、イアン・ハップを迎え入れてまずは2-3の1点差に。ここでドジャースはCFのトミー・エドマンがスローイング・エラーを犯し、これでダンスビー・スワンソンまで生還してカブスは一気に3-3の同点に追いつきます。
その後もカブスはマイケル・ブッシュの2Bゴロをキケ・ヘルナンデスがファンブルし、4-3と勝ち越し。さらにニコ・ホーナーのタイムリーとPCAの内野ゴロの間に得点を入れ、このイニング計5得点。ゲームをひっくり返します。
ドジャースにとっては悪夢の5失点となりました。
PCAが球際の強さを発揮
カブスは8回裏はネイト・ピアソンが登板。ムーキーにヒットを許しただけで無失点で切り抜けます。
9回表、カブスは鈴木選手の2本めのヒットなどでチャンスを作りますが、得点ならず。
9回裏、カブスはポーター・ホッジが登板。2アウトからミゲル・ロハスに四球を与え、さらに3塁まで進塁を許し、バッターはマックス・マンシー。 マンシーはフルカウントから甘い4シームを弾き返し、右中間スタンドに入りそうな大きな当たりを放ちます。これで2ランHRで1点差というところでしたが、CFのPCAがウォール超えの当たりをリーピング・キャッチ。ギリギリのところでカブスが勝利をもぎ取ったのでした。しかもこの当たりはスタンドのファンが帽子でキャッチしそうになったのを使えてのHR強奪。見事でした。
PETE. CROW. ARMSTRONG. pic.twitter.com/9c7u3pHcyg
— Chicago Cubs (@Cubs) September 11, 2024
このゲームでPCAが球際の強さを発揮したのは最終回だけではありません。
7回裏、キケ・ヘルナンデスの右中間への当たりをスライディング・キャッチ。
PCA is so fun to watch in the outfield pic.twitter.com/yTCjYlO1lb
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) September 11, 2024
大谷もPCAに阻まれる
さらに、8回裏、大谷選手が右中間への大きな当たりを放つも、これもトリッキーな形でPCAにキャッチされてしまいます。
PURE FINESSE, PCA. pic.twitter.com/SXLNC5nF4r
— Chicago Cubs (@Cubs) September 11, 2024
この日の大谷選手は今永投手とはSSフライ、1Bダブルプレー、RFフライで3-0。8回はPCAに阻まれた上記の当たりです。この日は4-0でした。
なお、勝利投手は今永投手となり、今永投手はこれで13勝目(3敗)。ERAは3.03です。すごい数字になりました。勝利数の13はNLではNO.3。ERA 3.03もNLでは3位となっています。
NLウエスト順位
ドジャースはこれでカブスに連敗。Gm3はカブスが左腕のジョーダン・ウィックス。ドジャースは決まっておりません。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 86-59 | – |
2 | SDP | 82-64 | 4.5 |
3 | AZ | 81-64 | 5.0 |
スウィープだけは避けたいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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