ワールドシリーズGm2で傷めた左肩を手術
現地2024年11月5日、ロサンゼルス・ドジャースは大谷翔平選手が関節鏡視下手術を受け、脱臼による左肩の臼蓋断裂を修復したと発表しました。
大谷選手がワールドシリーズGm2の7回裏に二塁への盗塁を試みた際、左肩を傷めたのはご承知の通りです。DHでの出場で次の打席はもう回ってこなかったため、この試合で交代することはありませんでしたが、トレーナーとともにフィールドを後にし、ゲームに影響する怪我を負ったのは間違いないところでした。
Gm3以降も影響
移動日を挟んでブロンクスでのGm3の出場は危ぶまれましたが、大谷選手は可能な限りの処置を行って出場。ただ、塁に出た際は咄嗟のスライディングにより、患部がさらに悪化したりしないようにユニフォームの胸を握って対策を施しました。
しかし、さすがの大谷選手もGm3以降は1安打を放ったのみ(Gm3は3打数0安打、Gm4で4打数1安打、Gm5で4打数0安打)で、怪我はパフォーマンスに大きく影響。
関節唇を傷める
結果的に大谷選手はフェルナンド・タティス・Jr.が起こした亜脱臼とほぼ同じ症状となりました。もちろん、損傷の度合いなどは違うと思うのですが、関節唇を傷めのは同じ。
関節鏡視下手術
この関節鏡視下手術は傷めた箇所の周囲に2、3箇所の小さな穴を開け、関節内に生理食塩水を満たしつつ、光ファイバーと極小な高性能カメラで構成された内視鏡を挿入し直接手術するというもの。ゆえにざっくりと患部に開く訳ではありません。
大谷選手の場合、左肩の臼蓋、つまり骨を受ける側を傷めたのでその周辺に内視鏡を入れて修復するというもの。手術はすでに終わり、成功したとのこと。
復帰時期
そしてスプリング・トレーニングまでに間に合うというタイム・スケジュールも出ております。
大丈夫だとは思いますが、念には念を入れて慎重に調整することでしょう。 大谷選手はすでに右肘のトミージョン手術を2度実施(直近のものはインターナル・ブレース手術と言われています)。ゆえにオーバー・ペースにならないよう気をつけるのは慣れていると思われ、きっちり開幕に合わせてくれることでしょう。
ドジャースは2025年は日本で開幕を迎えます。東部時間で2025年3月18日と3月19日がそうで、他のクラブよりも10日ほど早い開幕。出来ればここまでに完全復帰してくれれば嬉しいですね。
2025年は二刀流
大谷選手は2023年の後半にUCLの手術を受け、シーズン中もブルペンで捕手を座らせて投球するなど、順調な回復を見せております。
2025年は投手と打者の二刀流の復活です。今回の左肩亜脱臼による臼蓋の損傷は投球よりも打撃の方に影響しそうですが、幸いにも振り切ったあとに伸び切る前側の腕ではないので、影響も少なめのはずです。
2024年は打者専任で驚異的な数字
2024年の大谷選手はDHに限定され、開幕直後はやや苦戦した面もありました。
通訳の裏切りが一番大きかったと思います。しかも、海外オープニングの際に判明したのですから、その傷たるや普通なら立ち直れないほどの大事でしょう。
それとは前後しますが、プライベートでは現地2024年2月28日に結婚を公表。デコピンも右肘の手術前に家族になっています。
そして現地2024年4月3日にシーズン初アーチをマークし、そこから驚異的な活躍を見せてくれました。
終わってみればエリートシーズンと言われるほどの活躍で、HR 54、SB 59の50-50を達成。
ご覧のような成績を残しました。
2024 | HR | RBI | BA | OBP | SLG | OPS | SB | TB | PA | AB | H | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stats | 54 | 130 | .310 | .390 | .646 | 1.036 | 59 | 411 | 731 | 636 | 197 | 134 |
NL | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 2 | 1 |
MLB | 2 | 2 | 5 | 5 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 6 | 4 | 1 |
そして、念願のポストシーズンに出場。さらにワールドシリーズ制覇も体験しました。2025年が早くも楽しみです。
2025年のメンバー
FAとなったテオスカー・ヘルナンデスはQOを提示され、おそらく最終的にはマルチイヤー・ディールで残るでしょう。
クレイトン・カーショウも最終的には残留になると思われます。
ドジャースの2025年のローテーションには、大谷選手、山本投手、ウォーカー・ビューラー、タイラー・グラスノー、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、ランドン・ナックと現時点でも錚々たるメンバー。FAとなりましたが、ジャック・フラハーティーも戻る公算が高く、さらにここに誰が入るのか?ですね。
果たして、コービン・バーンズ、ブレイク・スネル、あるいはトレードでギャレット・クロシェなどはいるでしょうか?
そして野手では大谷選手とのプレーを熱望していると言われるフアン・ソトですね。
大谷選手が2025年、ヘルシーな状態で復帰してくれることを祈るばかりですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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