ガーディアンズ 3 @ 1 ドジャース(現地2024年9月6日)
現地2024年9月6日、ドジャースは地元ドジャー・スタジアムにてALセントラル首位のガーディアンズとの3ゲームシリーズがスタート。違うリーグの首位同士の対戦ということで非常に興味深い対戦は全体としてやはり締まったゲームとなりました。
ドジャースとしては、ガーディアンズの強力なブルペンが登場する前になんとか叩きたいところ。しかし、そんなドジャースに緊急事態が発生しました。
テオスカー・ヘルナンデスが死球で負傷退場
Gm1はガーディアンズがマシュー・ボイド(=マット・ボイド:Matthew Boyd)、ドジャースがランドン・ナックが先発。この両先発は結果としては非常に良い出来でした。
TJから復帰したマシュー・ボイド
キャリアの大半をタイガースで過ごしてきたマシュー・ボイドは2023年6月終わりに自身2度目となるトミー・ジョン手術を実施。11月にタイガースからFAとなり、今季が開幕してからもFAの状態が続いていました。
しかし、リハビリを地道にこなし、2024年6月はじめにはショーケースに登板するなど、術後1年未満でありながら順調に回復。このスケジュール感だと再建型というよりはインターナル・ブレース手術だったのかもしれません。詳細はちょっと不明です。
そして6月28日にガーディアンズとサイン。これはメジャー契約だったようです。その後、マイナーでのリハビリ登板を経て、8月13日にメジャー復帰を果たしました。術後13.5ヶ月というところでしょうか。
復帰後はここまで4試合、22.2イニングに登板(平均して6イニング前後)。1勝1敗でERA 2.38と素晴らしい結果を出しており、満を持してのドジャース戦での先発となりました。
IL見込
そのマット・ボイドは球持ちの良い彼らしいフォームからキレの良いボールを投げ込んでいましたが、立ち上がりは若干不安定。先頭の大谷選手にはCFへあわやという大きな当たりを打たれるも、CFのレーン・トーマスが抑えてまず1アウト。つづく右打者のムーキーにはRFへ二塁打を打たれます。つづく左打席のフレディー・フリーマンから三振を奪い、2アウト2塁でテオスカー・ヘルナンデスを打席に迎えます。その初球。スライダーがひっかかりテオスカー・ヘルナンデスの左足を直撃。カバーの上に当たったのかと思ったのですが、テオスカー・ヘルナンデスはかなり痛い表情を見せ、1塁まで歩くも結局、プレー続行不可となり、そのまま退場。クリス・テイラーが代走に送られました。
ドジャースはウィル・スミスがフライアウトに倒れ、初回のチャンスをものに出来ず。
そのテオスカー・ヘルナンデスですが、詳細な結果が出ていませんが、現時点では打撲。ただ、それ以上の怪我の可能性もあり、IL入りも視野に入れざるを得ない状況です。
ガーディアンズが先制
ドジャース先発のランドン・ナックも強いボールを投げ込み、上々の出来。ゲームは両先発ががんばり中盤までスコアレスの展開に。
先制したのはガーディアンズでした。6回表、先頭のブライアン・ロッキオがシングルで出塁すると、1アウトからアンドレ・ヒメネスがRFへ2ランHR(8号)。ガーディアンズが2点を先制します。
ランドン・ナックはこの回で降板。6回、被安打3、失点2 (自責点2)、BB 1、SO 8、HR 1という内容。ヒメネスの一発は悔やまれますね。
大谷、45-45完成へ
点を奪われた直後の6回裏、ドジャースは1アウトから大谷選手がマシュー・ボイドの甘いシンカーをCFへ運ぶソロHRを放ち、すかさず1−2と1点差に詰め寄ります。大谷選手は45号!これで45-45が完成し、またもやメジャー初のマイルストーンを樹立。
盗塁の方は、9月2日のDバックスとのGm4で44、45、46と3盗塁を決めていましたので、きちんと言うと45 HR & 46 SBです。
ブライアン・ロッキオがソロHR
このまま同点に持ち込んで強烈なブルペンを躊躇させたかったドジャースですが、 むしろ追加点はガーディアンズに入りました。8回表、アンソニー・バンダからブライアン・ロッキオがLFへソロHRを放ち、ガーディアンズが3-1とリードを拡大。ただ、バンダもその後もピンチがつづくも失点は1点のみで抑えました。
LAD、8回裏にダブルプレーでチャンスを潰す
ガーディアンズは8回裏から3番手で右腕のハンター・ギャディスが登板。ドジャースは1アウトから大谷選手がRFへラインドライブのシングルを放ちチャンスメイク。つづくムーキーはこの日2本めとなる2塁打を放ち、1アウト2、3塁のビッグチャンスを作ります。
ここが勝負どころと判断したガーディアンズはつづくフレディー・フリーマンを敬遠。1アウト満塁でクリス・テイラーと勝負に出ます。クリス・テイラーは積極的に振りに行き、ファウルで粘りますが、7球目のスライダーをひっかけ、6-4-3のダブルプレー。術中にハマってしまいました。
本来ならここはテオスカー・ヘルナンデスの打順でしたが、死球の影響が出てしまいましたね。
9回はエマニュエル・クラセが登板。三者凡退に抑え、ガーディアンズが3-1で初戦を取りました。
この日はまさにガーディアンズのゲームでいい展開に持ち込みましたね。
ギャビン・ストーンもILへ
ドジャースにまた怪我人が出ました。今季、ローテーションの一人として稼働し続け、計25試合に登板してきたギャビン・ストーンが右肩の炎症で15 Days ILに入ることになりました。直近4試合の登板では彼が投げる度にドジャースは勝ってきただけに好調なまま怪我で離脱というのは本人も悔しいでしょう。
またドジャースは4日のエンゼルス戦で終盤に燃料投下してしまったマイケル・ピーターソンをトリプルAにオプション。そして1日のDバックスとのGm3で10失点と大炎上した左腕のジャスティン・ロブレスキーを再度昇格させています。彼に早めのチャンスが巡ってきたのは良いことですね。
ドジャースは山本投手がまもなく復帰登板。もうダグアウトにいますからね。ただ、まだILからの復帰は果たしておりません。ロスターの関係で登板当日に復帰させることになるでしょう。
そしてハムストリングスを傷めてILに入っていたブラスダー・グラテロルがマイナーでの登板をアサインされました。よって、彼の復帰もまもなくです。
首位攻防
NLウエストで優位に立っているドジャースですが、エンゼルス、ガーディアンズとこれで2連敗。
ただし、まだゲーム差はゆとりがありますが、これが3.0ゲームとなった場合は、要注意です。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 84-57 | – |
2 | SDP | 81-62 | 4.0 |
3 | AZ | 79-63 | 5.5 |
お読みいただき、ありがとうございました。
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