最後までわからないラリーが続く
またすごい試合になりましたね。それにしてもドジャースはDバックスとのシリーズ以来、初回に何かが起こることが増えました。
現地2024年9月11日、カブス@ドジャースのシリーズ・ファイナルの1戦はドジャースの圧勝かとおもいきや、カブスが中盤に4点差を追いつく粘りを見せ、最後までどうなるかわからない非常に面白い展開となりました。
このカードは2025年の開幕カードに決まっていますが、まるで東京での開幕を事前に盛り上げておくかのような演出となりました。そう言えば2クラブとも伝統のあるクラブ同士。カブスは1876年のホワイトストッキングスからのスタートで、ドジャースは1884年のブルックリン・ドジャースがスタート。伝統のあるクラブ同士の激しいラリーは歴史の重みも感じますね。
テオスカー・ヘルナンデスが復帰
このゲームですが、まずドジャースにとっての朗報でテオスカー・ヘルナンデスが復帰してきました。テオスカー・ヘルナンデスは現地2024年9月6日のガーディアンズ戦でマシュー・ボイドから左足に死球を受けて退場。骨には異常はなかったものの、ドジャースは慎重に検査を実施。OKが出たことでこの日、復帰となりました。4番LFでスタートから出場となりました。
【LAD】初回に大谷の47号HRを含め4HR!
ドジャースが2点を先制された1回裏、大谷選手がやりました。
左打者対策で起用されたジョーダン・ウィックスでしたが、大谷選手を2ストライクまで追い込んだまでは良かったものの、4球目のスライダーがハンギング・スライダーとなり、もちろん大谷選手がこれを逃すわけもなく。打球は弾丸ライナーで右中間スタンドに消えて行くリードオフHRに。打出し速度118.1mphという強烈な当たりで大谷選手は今季第47号。
ドジャースはこれに終わらず、2アウトからテオスカー・ヘルナンデスがRFへしぶとく弾き返すシングルで出塁。そしてここから、トミー・エドマン、ウィル・スミス、そしてマックス・マンシーとなんと3者連続HRを放ち、初回に5得点。これで一気にこのゲームの主導権を握ると負われましたが、そうは行きませんでした。
カブスが中盤に追いつく!
ドジャース先発はボビー・ミラー。強いボールを投げるものの、不安定な投球が続いています。この日も1回表に2アウトから2連続四球を与え、アイザック・パレデス、マイケル・ブッシュに長短打を打たれ2失点。
さらに3回には鈴木誠也選手に右中間スタンドに放り込まれるHRを打たれ、5-3と2点差に詰め寄られます。
しかし、ドジャースは3回裏に大谷選手に2点タイムリーが出て7-3と再びリードを拡大。
これでゲームは落ち着くかのように思えたのですが、5回表にカブスは四球を絡めてチャンスメイクし、コディー・ベリンジャーがCFへ3ランHRを放ち、スコアは7-6と1点差に。ボビー・ミラーはここで降板。4.1 IPで6失点。BB 4、SO 2、HR 2という成績でした。
カブスは代わったダニエル・ハドソンから2つの四球を選び、さらにクリス・テイラーがダブルプレーコースの当たりをファンブルしてしまい、1アウト満塁と再びチャンスメイク。ここでPCAことピート・クロウ=アームストロングがRFへタイムリーを放ち、カブスは4点差を追いつき、7-7の同点に追いつきます。
ドジャースが突き放す!
ただ、ドジャースは7回裏にウィル・スミスの二塁打を皮切りに、ギャビン・ラックスがタイムリーを放ち8-7と勝ち越し。8回裏にはトミー・エドマンにこの日2本目となる2ランHRが飛び出し、スコアは10-7に。
コペックが3BB!
9回表、ドジャースはマイケル・コペックを投入。ドジャース移籍後はもはやアンタッチャブルな域に達していたコペックでしたが、この日は荒れてしまいました。これがクローザーの圧なのかどうかは定かではありませんが、スワンソン、鈴木、ベリンジャーに3者連続四球。一発が出れば逆転されるシチュエーションを作ってしまいます。
ここでバッターは最も避けたいアイザック・パレデス。
コペックはその初球、ピッチクロック違反でオートマティック・ボールを宣告されて、ますます厳しい状況を作ってしまいましたが、ここで開き直ったのか、コペックは99mphの4シームを連発し、パレデスをRFフライに抑え、まず1アウト。犠牲フライで1点は入りましたが(スコアは10-8)、むしろこの1アウトで落ち着きました。
カブス、チャンスを潰す
1アウト1、2塁でマイケル・ブッシュを迎えましたが、この時、カブスはダブルスチールを敢行。2Bランナーの鈴木誠也選手が3塁盗塁を試みるも、楽々アウトとなって失敗。これはもったいなかったです。2人とも走ったのでサインなのは間違いなさそうです。
1本で2人返す状況を作りたかったのでしょうが、コントロールに苦しんでいるコペックを大いに助ける結果となってしまいました。最後、マイケル・ブッシュは三振に倒れ、ドジャースが10-8で強烈なシーソーゲームをものにしたのでした。
大谷、47-48に!
リードオフHRを放ち、打線に火をつけた大谷選手は、この日はHR、四球、CFへのタイムリー・シングル、CFフライ、RFフライで5打席で4打数2安打、3 RBIの活躍。
2打席目の四球での出塁では48個目の盗塁に成功。
これで47-48となり、50-50が目前に迫ってきました。
NLウエスト順位
カブスに連敗していたドジャースはGm3でなんとか一矢報い、スウィープは免れました。
この日、パドレスはマリナーズに敗戦、Dバックスはレンジャーズに大勝。2位、3位の順位が入れ替わり、ご覧のような状況となっています。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 87-59 | – |
2 | AZ | 82-64 | 5.0 |
3 | SDP | 82-65 | 5.5 |
パドレスはドジャースとの直接対決の前に2位に返り咲きたいところですね。
ドジャースは残り16試合。現地12日はお休み。13日からブレーブスとのシリーズが始まります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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