ホセ・イグレシアスが久しぶりに躍動中
かつて守備でMLBファンを魅了したホセ・イグレシアスが今シーズン、メッツでメジャー復帰。かなりのセンセーショナルな活躍を見せております!ホセ・イグレシアスは大谷選手が1度目のMVPを受賞した2021年にエンゼルスに在籍したこともあり、日本でも有名ですね。
新曲”OMG”を披露
今季のホセ・イグレシアスの活躍をご紹介する前に、曲のことを先に書かせてください。
現地2024年6月28日に何が起こったかというと、メッツは地元シティ・フィールドでアストロズに7-2で勝利。その勝利の直後、ホセ・イグレシアスがダグアウトからマイクを握って登場。スタジアムに集まった32,465人のファンに向けて新曲「OMG」を披露したのでした。
ステージネーム:キャンデリータ
スタジアムの照明が消え、芸名キャンデリータ(Candelita)こと、ホセ・イグレシアスが2Bベース付近を歩き出し、「パーティーを続けよう!」とファンに呼びかけ、ショーがスタート。
What. A. Performance. 🤩
— New York Mets (@Mets) June 29, 2024
"OMG" by @JoseIglesias_SS pic.twitter.com/bKEPVDV9Zd
(YOUTUBE)OMG! Jose Iglesias ‘Candelita’ Performs Live
”OMG”はスペイン語のラップ。正直、口パクは下手でしたが(笑)、曲は予想に反して完成度が高いですね。メッツのダンスチーム、ザ・クイーンズ・クルーもキャンデリータを囲むように参戦。しかも、チームメイトも一塁側から一緒に乗って彼を見守り、いいムードでした。
ホセ・イグレシアスは「特別な瞬間だった。僕らがどれだけ結束しているかがわかる。僕たちはその中にいて、楽しんでいる。一日一日を。それが今やるべきことなんだ」と述べました。ここでもチーム優先の彼の考えが見て取れますね。 “OMG “は、当初は7月にリリースされる予定でしたが、J.D.マルティネスの働きかけもあり、この日の早朝からストリーミング・サービスで配信されております。
なお、メッツはこのイベントをゲームに勝った場合にのみ実行するとしていました。勝って披露できて良かったですね。
ちなみにホセ・イグレシアスはこの日は先発ではなく、8回表の守備から3Bで出場。8回裏に1打席回ってきましたが、RFフライに倒れました。
メッツで出場するまでのホセ・イグレシアス
レッドソックス時代とタイガース時代はその守備力でファンを魅了したホセ・イグレシアス。ただ、メジャーの野手は打たなければゲームの出場機会も増えないことからこの点だけがホセ・イグレシアスの懸念点でもありました。
ボットのおかげで打撃力も向上
2019年にレッズに移籍。この時、ジョーイ・ボットとの出会いがあり、彼のおかげでホセ・イグレシアスの打撃力は大幅にアップ。確実性が増しました。
エンゼルスに来た時にはすでに打撃重視となって数年が経っていましたので、さすがに守備力はかつてほどの派手さは消えましたが、それでもたまにキラリと光る動きも披露。もともとのレベルが高すぎてようやく普通のSSになったくらいのものです。
そのホセ・イグレシアスは2021年の終盤はレッドソックスに再度移籍。HRセレブレーションのカートを動かしていたのは彼で、超一流の守備力をもつ選手なのにチームの雰囲気づくりに貢献している姿にその人柄の良さも垣間見えました。
2022年はコロラドで活躍
2022年はコロラドに在籍。実は非常に良い成績を残していたのです。118試合に出場し、.292/.328/.380をマーク。二塁打は30。
しかし、オフにFAとなってからは、なかなか契約先が見つからず、2023年3月にようやくマイアミと契約。ただし、マイナー契約でした。この辺、各クラブのフロントオフィスは、ボールが飛ぶというコロラド要素も含めてホセ・イグレシアスの成績を見ていたのかもしれませんね。距離よりミート(=コンタクト)を見ればいいとは思うのですが。
マイアミとサインしたホセ・イグレシアスでしたが、2023年4月20日にリリース。その後、パドレスとマイナー契約を結ぶもやはり出場機会がなく、こちらも短期に終わり、6月にリリースされました。2023年はメジャーでの出場がないままシーズン・エンド。
2023年12月にメッツとマイナー契約。これが今回の活躍の糸口となりました。
2024年5月にメジャー復帰
ホセ・イグレシアスは2024年の開幕はトリプルAシラュースで迎え、チャンスをうかがっていました。トリプルAでは好調で、.273/ .309/ .442をマーク。
メッツは3Bのブレット・ベイティーの調子が上がらなかったことで彼をトリプルAにオプション。代わりにメジャーにコールアップされ、メジャー契約となったのがホセ・イグレシアスでした。これが2024年5月31日。
メジャー復帰後、ホセ・イグレシアスは大いに暴れました。歌を披露した28日のゲームを終えた時点の打撃成績は、.389/ .436/ .444 でOPSは.880。
合流でメッツの勝率がアップ!
そしてホセ・イグレシアスが合流してからのメッツは、5月31日から6月28日にかけて計23試合を戦い、17勝6敗で勝率はなんと.739!
この日の勝利でメッツは40勝39敗でついに勝率.500超え。勝利数45のブレーブスをロックオンしている状態です。NLイースト、面白くなってきましたね。
ホセ・イグレシアスはまさにラッキーボーイ的存在となっています。そら、メッツとすれば、大いに歌も歌ってくれ!!となりますよね。
これからのホセ・イグレシアスとメッツの動向に注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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