通算145勝右腕が肘を負傷
今スプリング・トレーニングでは現地2024年3月1日のトロント戦で2.0イニングを投げ、被安打4、失点3、被本塁打1のみの登板で終わっていたヤンキースのゲリット・コールですが、この登板も含めてその後は肘の状態が思わしくなく、現地2024年3月11日にMRIを受診するまでとなりました。
翌2024年3月12日、アーロン・ブーン監督はゲリット・コールが開幕投手を務めることはないことを明言。
そして現地2024年3月13日、まだ報道ベースでオフィシャルとはなっていませんが、ゲリット・コールは少なくとも1ヶ月から2ヶ月の離脱が決定しました。
通算145勝の高品質且つタフネスな右腕がここにきて大きな怪我となっている可能性が高いです。
初期診断:断裂は見られない
報道によると初期診断ではゲリット・コールの右肘のUCLに断裂は見られず、その代わり張りと炎症は見られるとのこと。
この後、ロサンゼルスのニール・エルアトラーチェ医師の診断を受け、正確な診断と初地、そして復帰に向けたタイムテーブルが明らかになって行きます。同医師はブレーブスのロナルド・アクーニャ・Jr.の膝もケアしております。
ヤンキース、戦力補強に注力中
エースの緊急事態にヤンキースは戦力補強にかなりの力を注いでいる状況。一旦はディールが立ち消えたと思われるブレイク・スネルをはじめ、ホワイトソックスのエース、ディラン・シーズとのトレードも画策中。
この結論がどうなるのか、注目ですね。
今オフにマーカス・ストローマンを獲得していたのは、不幸中の幸い。現時点でのゲリット・コールを除いたヤンキースのローテーション候補はご覧のメンバーです。
- カルロス・ロドン(L)
- マーカス・ストローマン
- ネスター・コルテス(L)
- クラーク・シュミット
- クレイトン・ビーター(Clayton Beeter)
外部からの戦力補強とともにブルペンからもローテーションに入れるテストを行うかと思います。
2023 ALサイ・ヤング賞
ゲリット・コールは1990年9月8日生まれの33才。2008年にヤンキースから1巡目(全体28位)で指名を受けるもサインせず。2011年のアマチュア・ドラフトでパイレーツから全体1位で指名されてプロ入り。
デビューは2013年のいきなり10勝をマーク。その後、2018年1月にアストロズにトレード。2019シーズン終了後にFAとなり、ヤンキースと9 年/$324M (2020-28)でサイン。2023年にサイ・ヤング賞を受賞。2019年と2023年にERAのタイトルを獲っています。毎年、奪三振では上位にランク。2019年、2022年に奪三振のタイトルも獲得。通算145勝75敗、ERA 3.17。
2024年は5年目のシーズンとなります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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