2024 フューチャー・ゲーム
メジャー・リーグはオールスター前最後のシリーズを戦っているところですが、現地2024年7月13日、一足早くプロスペクト達のオールスターであるフューチャーズ・ゲームが開催されました。
これまでフューチャーズ・ゲームではHRダービーなどのプレイベントは行われていませんでしたが、今年から初の試みとしてスキル・ショーケース”Skills Showcase”という名のイベントが行われました。
このスキル・ショーケースというのはどういうものか、見てみたいと思います。
スキル・ショーケースとは?
オールスター本戦の前にはHRダービーというイベントが行われます。プロスペクト達のオールスターでもそれをやれば?とも思うのですが、現時点でマイナーの選手がベテランよろしく軽くHRを打つ様は確かにあまり見たいとは思わないです。
このイベントはビデオゲームの要素が入った競技です。日本ではテレビ番組でもっと難しいことはやっていますね。ティー打撃で90℃をぐるりと打ち抜くとか。そのような類の競技です。
出場選手
出場選手は予め8名が決まっており、その8名が3種類のスキルを披露して得点を競うというもの。
その出場選手は以下の8名。掲載順は特に気にしないでください。チーム名にメジャー球団の3コードを書いていますが、その傘下のマイナーチームの所属ということでお願いします。
- ローマン・アンソニー(Roman Anthony)OF/BOS
- セバスチャン・ウォルコット(Sebastian Walcott)SS/TEX
- モイセス・バレステロス(Moises Ballesteros)C/CHC
- テルマー・ジョンソン(Termarr Johnson)2B or SS/ PIT
- ブレイディ・ハウス(Brady House)3B/WSH
- トレ・モーガン(Tre’ Morgan)1B/TB
- サミュエル・バサロ(Samuel Basallo)C/BAL
- キャム・コリアー(Cam Collier)3B/CIN
1. ヒット・イット・ヒア
最初のスキル・チャレンジは、”Hit it Here(ここに打て)”。
- 打者は8回のスイングまたはバントを行う
- 各ターゲットの価値に応じてポイントが付与される。ポイントは8点、16点、24点
- 一応、内野の土の上に障害物が置かれており、難易度は高まっている。
- 外野の的をフライやバウンドで打つとポイントを獲得
- また内野のバントの的にボールを着地させるとポイントを獲得
テルマー・ジョンソンが最初にスイングで標的を狙おうとしましたが、すぐにバント中心のアプローチに切り替え。その方がポイントを稼ぎやすいことに気づいたようです。
セバスチャン・ウォルコットとモイセス・バレステロスがそれぞれ3本のバントを決めました。
- セバスチャン・ウォルコット(Sebastian Walcott)SS/TEX: 40 P
- モイセス・バレステロス(Moises Ballesteros)C/CHC: 32 P
- テルマー・ジョンソン(Termarr Johnson)2B or SS/ PIT: 24 P
- トレ・モーガン(Tre’ Morgan)1B/TB:16 P
- ブレイディ・ハウス(Brady House)3B/WSH: 8 P
- サミュエル・バサロ(Samuel Basallo)C/BAL: 4P
- キャム・コリアー(Cam Collier)3B/CIN: 0 P
- ローマン・アンソニー(Roman Anthony)OF/BOS: 0P
キャム・コリアーは打ってターゲットを外して0Pですが、レッドソックスのローマン・アンソニーはバントで0P。これはいかがなものか!
2. コール・ユア・ショット
”Call Your Shot”は、バット・コントロールを披露するラウンド。宣言通りのところに打つということです。
- スイング数は8
- まず、レフト、センター、ライトの任意のフィールドを選んでボールを打つ。
- 成功すれば、残りの2つのフィールドから1つを選ぶ
- 2つ目のフィールドで成功すれば最後のフィールドに進む。
- 3つのフィールドをすべて打ち終えたら、残りのスイングで任意のフィールドにショットをコールできる。
- スイングに成功するごとに6ポイントが加算。
- 内野をクリアしなければカウントされない。
これでトップとなったのはテルマー・ジョンソン。全フィールドへのヒットを記録しただけでなく、CFへのヒットを2本追加して1位に躍り出ました。ハウスとバレステロスも、全フィールドへのヒットを放った選手。しかもハウスは左中間の2階席へのHRでラウンドを終えるというすごい終わり方をしました。
- テルマー・ジョンソン: 30P / 計54 P
- セバスチャン・ウォルコット: 12 P/計52 P
- モイセス・バレステロス: 18P / 計 50 P
- ブレイディ・ハウス: 24 P/ 計32 P
- トレ・モーガン:12 P/計28 P
- キャム・コリアー: 12 P/ 計12 P
- サミュエル・バサロ: 6P/ 計 10P
- ローマン・アンソニー: 6P/ 計6P
3.スイング・フォー・ザ・フェンス
”Swing for the Fences”はHRダービーに最も似ているラウンド。
- スイング数は8
- CF及びプルスイングの方向はそれぞれ6P、反対方向は12Pが加算
- 連続でHRを放った場合は、さらに6点のボーナスが加算。
- たとえば2本以上連続でHRを打った場合は、その2本に追加の6Pのボーナスがつく
これで大逆転したのがレッドソックスのローマン・アンソニー。右中間への471フィートのHRで観客から大声援を浴びました。
- ローマン・アンソニー: 60P/ 計66P
- セバスチャン・ウォルコット: 12 P/計64 P
- モイセス・バレステロス: 12P / 計 62 P
- テルマー・ジョンソン: 0P / 計54 P
- ブレイディ・ハウス: 24 P/ 計44 P
- トレ・モーガン:6 P/計34 P
- サミュエル・バサロ: 12P/ 計 22P
- キャム・コリアー: 6 P/ 計18 P
スキル・ショーケースのフルの動画はこちらです。
Hit it HereのOFへのターゲット狙いはとても難しいということが判明したので、来年はルールチェンジがありそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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