ドジャース、敗戦濃厚からのサヨナラ
現地2024年9月22日、ロッキーズ@ドジャースのGm3は最後は劇的な展開となりました。
ドジャースは負けも覚悟していたと思うのですが、最終回に1点差に追いついていたことと、しかも大谷選手&ムーキー・ベッツのターンに遭遇していたことが幸い。嘘のような一発構成でサヨナラ勝ちを納めました。
山本、3回4失点
連日、ドジャースのビハインドの展開からスタートしているこのシリーズですが、Gm3は山本投手が先発。ロッキーズは右腕のアントニオ・センザテラ。
山本投手は肩の故障から復帰後の2戦で計8イニングを投げ、1失点(自責点0)。前回登板のブレーブス戦では4.0 IPで被安打4、BB 2ながら無失点に抑える粘りの投球を見せました。まだ本調子ではないことは明らかながら、それでもゲームメイクしてきた実績がありました。
よって、この日もまずはゲームメイクを期待したのですが、山本投手は立ち上がりに3失点と不安定な内容でした。
1回表、先頭のチャーリー・ブラックモンをRFライナーに抑えたまでは良かったものの、この後はトーバー、ミクマンに連続シングルを許し、しかもワイルドピッチもありながらトーリアに四球を出して1アウト満塁のピンチに。ここでブレンダン・ロジャースに2点タイムリーを浴び、先制点を許した後もサム・ヒリアードにも四球。5者連続で出塁を許すという非常にまずい展開に。この後、ノーラン・ジョーンズの内野ゴロの間にもう1点を失い、初回に3点を献上。場合によってはもっと取られたかもしれない投球だったので、あのピンチでよくぞ3点で抑えたとも言えるのですが、いかんせんゲームを壊しかねない投球でちょっとヒヤヒヤしましたね。
山本投手は2回表にも1BB。3回表には長短打で1点を失い、3回を投げきったところで降板。球数は79球で被安打5、失点4、自責点4、BB 3、SO 4。厳しい内容となりました。
ドジャース、一発攻勢で追撃
ドジャースは3回までセンザテラから毎回のように出塁するも、ダブルプレー網にひっかかり得点ならず。
4回裏、先頭のテオスカー・ヘルナンデスが一発を放ち、反撃を開始。テオスカー・ヘルナンデスは今季31号HRです。
ドジャースのマウンドには6回表から4番手のベン・カスパリアスが上がりましたが、四球も絡んでハンター・グッドマンにタイムリー二塁打を打たれて1失点。6回を終えてロッキーズに1-5とリードを許し、ランナーを溜めないと挽回出来ない点差となります。
7回裏、ロッキーズのマウンドには3番手でジェイダン・ヒルが上がりましたが、この投手起用でドジャース打線が活気づきました。1アウトからミゲル・ロハスが四球で出塁し、キケ・ヘルナンデスが左中間に2ランHRを放ち、2点差に詰め寄る3-5に。
この後、大谷選手がシングルで出塁し、さらに2塁へ盗塁成功(55SB)。ムーキーが倒れて2アウトとなった後、フリーマン対策でGm1でやられたルイス・ペラルタが登板します。打ちにくい投手ですが、フレディー・フリーマンが2球目の厳しい低めの4シームをRFへ痛烈なシングルを放ち、これで大谷選手が生還して4-5と1点差に詰め寄ります。この7回裏の3得点が結果的には効きました。
ドジャース、大谷&ベッツの連続HRでサヨナラ
双方ともに8回を凌ぎ、ゲームは9回に。9回表、ドジャースはブレイク・トライネンが登板し、三者凡退に打ち取る好投を見せます。これも流れを引き寄せた良い要素だったと思います。
9回裏、ロッキーズのマウンドは右腕のセス・ハルヴォルゼン(Seth Halvorsen)。非常に強い4シームを持つ右腕です。
ドジャースの先頭は大谷選手。4球目、カウントを取りにきたスプリッターが甘く入ってきたところを豪快にスイング。これがラインドライブでCFのウォールを超えるHRとなり、ドジャースが土壇場で6-6の同点に追いつきます。このHRの飛距離は432ftで131.67m。飛びましたね!打出し速度は114.7mph。
その直後、ムーキー・ベッツが打席に入り、2ストライクと追い込まれるも、100mphのシンカーがインコースに来たところをうまく腕を畳んでLFへ豪快なHR。打った瞬間にそれとわかる当たりでした。ムーキーのこの一発はサヨナラHRとなり、ドジャースが6-5で勝利を納めたのでした。
大谷、53-55に!
この日の大谷選手はリードオフシングルから始まり、3回裏の第2打席もRFへシングル・ヒット。この出塁の時に今季54個目の盗塁に成功。
Another day, another Shohei Ohtani stolen base in case you were wondering 🏃♂️
— MLB (@MLB) September 22, 2024
That's 54. pic.twitter.com/UFqQ6KN5f4
5回裏の第3打席は1Bゴロ。7回の第4打席もRFへシングルを放ち、この出塁の際に55個目となる盗塁に成功。
Shohei Ohtani's second stolen base of the day.
— MLB (@MLB) September 22, 2024
55 SB with a week to go.
How many will he finish the season with? pic.twitter.com/NrTld54fpC
そして最終打席は同点HRで53号。5-4、1HR、1RBI、2SBと大活躍でした。
SHOHEI OHTANI HOME RUN TO TIE IT IN THE 9TH!
— MLB (@MLB) September 22, 2024
NO. 53! pic.twitter.com/M1aqPFW8uv
打率も3割超えに
大谷選手のシーズン打撃成績はこちら。打撃主要3部門のうちのHRとRBIで2冠。残りの1冠の打率もついに3割超えでナ・リーグ3位のランキングに。
HR | SB | BA | OBP | SLG | OPS | RBI | Runs |
53 | 55 | .301 | .383 | .640 | 1.023 | 123 | 128 |
NL-1 | NL-2 | NL-3 | NL-3 | NL-1 | NL-1 | NL-1 | NL-1 |
ぱっと見て、HRバッターと足の速い安打製造機系の選手が同居しているかのようなあり得ない数字となっております。
NLウエスト順位
この日、パドレスはダルビッシュ投手の好投でホワイソックスに勝利。ダルビッシュ投手はMLBキャリア通算2000奪三振をマーク。この日は2003個まで伸ばしました。おめでとうございます!
また、Dバックスは敗れました。
ドジャースはこれで3.0ゲーム差のままパドレス戦に突入することとなりました。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 93-63 | – |
2 | SDP | 90-66 | 3.0 |
3 | AZ | 87-69 | 6.0 |
ダルビッシュ投手がこの日登板してきたので、ダルビッシュ投手の登板はなさそうです。
Gm1はマイケル・キング、Gm2はディラン・シーズ、Gm3はジョー・マスグローブが先発。一方、ドジャースは現時点ではいずれも未定。ジャック・フラハーティーをどこにぶつけるか?ですね。もう、ディラン・シーズに当てないとシーズに見合う先発は見つからなそうです。
ただし、これはポストシーズン用になるかもしれませんが、トニー・ゴンソリンがマイナーでリハビリ登板を開始しています!!
楽しみですね。1日空いて、現地24日からの3連戦です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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