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【MLB2024】ドジャース、救世主になりつつあったリバー・ライアンがUCLを傷めてシーズン・エンディングの見込み(追記あり)

ムーキー復帰間近の朗報と引き換えに

 ドジャースがまた頭の痛いことに。現地2024年8月11日、ローテーションに入っていたリバー・ライアン(River Ryan )が右前腕部の張りで15 Days IL に入れたと発表しました。

 リバー・ライアンはポール・スキーンズとの投げ合いとなった現地2024年8月10日のパイレーツ戦で勝利投手の権利確定目前の5回2アウトで緊急降板。もうこの時点でシーズン・エンディングはほぼ確定と言って良かったのですが、一次検査の結果は前腕部の張り。

 ドジャースはムーキー・ベッツの復帰が間近に迫っており、良いトピックが出来つつ合ったのですが、朗報が1つ出来れば悲報も1つ増えるというなんとも厳しい状況ではあります。

次のステップは考慮中

 リバー・ライアンが傷めているのはUCLで、チームはまだこの25歳のプロスペクト右腕の適切な診断と次のステップを検討中。しかし、2024年にマウンドに戻ることはないと見て良さそうです。

 というのも、仮にライアンがトミー・ジョン手術やインターナル・ブレース手術という大事を回避出来たとしても、これから休養とリハビリを経る中でレギュラー・シーズン残りは1ヶ月半しかありません。もう復帰出来る時間はほぼないと見る見方が適切かもしれません。慌てて復帰させて、さらに悪化させるという二次災害を考えるもあり得ますから。

 ドジャースはライアンのスポットにランドン・ナック(Landon Knack)をロスターに入れています。27歳のナックは、今季ドジャースで9試合に登板(8先発)し、ERA3.07を記録。トリプルAでは59イニングを投げてERA 3.97。

まさに救世主的活躍だったが

 リバー・ライアンは、ドジャース内プロスペクトの投手のNO.1的存在でした。春は肩の故障で出遅れたものの、復帰後はトリプルAでも6試合に登板してERA 2.66をマーク。

 さらにオールスター明けにメジャーに昇格し、最初の4試合に登板してERA 1.33を記録するなどまさに救世主的存在でした。4シームは強く、アベレージで96mphを超え、スライダーとカーブのキレも良く、非常に安定感のある投球を見せていました。

 そもそもライアンが上に上がれたのは怪我人多数の状況であったため。タイラー・グラスノーもILに入っていて、クレイトン・カーショウは復帰まで間近であったけれども、山本投手、ウォーカー・ビューラー、ダスティン・メイはまだ復帰まで時間がかかりそうという状況でもありました。

 ジャック・フラハーティとともに、リバー・ライアンはチームにとって助かる存在であっただけにロバーツ監督も頭の痛いところ。

追記:手術となりました

 現地2024年8月13日、ドジャースはリバー・ライアンが痛めたUCLを手術すると発表しました。1日でも早い復帰を目指し、手術は8月19日(月)から始まる週に行われる予定です。

 手術内容はUCLの手術ということでそれが再建型のトミー・ジョン手術なのか、修復するためのインターナル・ブレース手術なのかは明らかにされておりません。実際にメスを入れて損傷度合いを診て決めるのかもしれません。

 トミー・ジョン手術なら長めに見積もって18ヶ月、インターナル・ブレース手術なら12から15ヶ月での復帰となり、数ヶ月の差が出てきます。いずれにせよ2025年は間に合わない見込みで復帰は2026年になりそうです。

ムーキーはすぐに復帰予定

 なお、ドジャースはムーキー・ベッツがすぐにでも復帰出来そうです。次のブルワーズとのシリーズから出場するかもしれません。現在、ギャビン・ラックスの打撃が好調ゆえにラックスは2Bに固定。そしてSSもミゲル・ロハスが戻りましたし、ニック・アーメッドも頑張っていることからムーキーはRFでの復帰予定ということになっています。DHは大谷選手がいますから、もしおやすみの日があればムーキーはそこに入るかもしれません。ただ、マイナーでのリハビリ出場を経ずにいきなりの出場となるので、数試合は調整に要するでしょう。存在感が違いますから、打席にいるだけでも相手には圧が。

ビューラーはブルワーズ戦から復帰

 投手の怪我人からの復帰ではウォーカー・ビューラーが8月12日から始まるブルワーズ戦で復帰する見込です。8月8日のマイナーでのリハビリ登板でも5.1イニングを投げ、被安打がソロHR1本のみと良い投球を見せたことから、ひょっとしたらリバー・ライアンの枠に彼を当てるかもしれません。ブルワーズとは4ゲームシリーズですからそのうちのGm4くらいかと思います。

 上述のランドン・ナックですが、ビューラーが復帰すればまたトリプルAに降格すると思われます。際立つ活躍を見せ、別の投手がアクティブ・ロスターから外れるかどうかはランドン・ナック次第というところです。

エドマン、マンシーも時間の問題

 ドジャース編成トップのアンドリュー・フリードマンは、マックス・マンシーとトミー・エドマンが8月19日から始まるホームでのマリナーズのシリーズから復帰する予定であることも示唆しています。彼らのILが解ければ、今回のリバー・ライアンは60 Days ILに移管すると思われます。

 ドジャースは打撃の方はかなり良い状況が揃いつつあります。8月第3週のブルワーズ、カージナルスとのシリーズをどれだけ踏ん張れるかで9月の戦いに余裕が出てくるかもしれませんね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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