終始追う展開で敗戦
現地2024年9月21日、ロッキーズ@ドジャースのGm2はドジャースがロッキーズを終始追う展開となり、さすがの重量打線も厳しい展開となり、痛い1敗を喫してしまいました。
この日はコロラドの投手陣が要所で踏ん張り、ドジャースは残塁12。
W・ビューラーのPSオーディション
すでにポストシーズンを決めているドジャースはポストシーズンのローテーションを決める時期に差し掛かっています。おそらくローテーションの核は現状通りジャック・フラハーティーとなるでしょう。
微妙な立場なのがウォーカー・ビューラー。彼の過去の実績からすれば当然入って然るべき投手なのですが、肝心なのは現時点の状態。
登板ごとに立ち上がりに苦戦しているウォーカー・ビューラーは初回のERAが9.00。この日もやはり初回に失点しました。初回の1失点は1アウト2、3塁でマイケル・トーリア(Michael Toglia)が放ったピッチャーゴロを自身のスローイング・ミスでセーフにしてしまった失点。そもそも先頭のチャーリー・ブラックモンに二塁打を打たれ、四球、ワイルドピッチで塁を進めさせたのが苦戦の源でもあります。どうしても初回はコントロールにバラツキが出てしまうようです。
ビューラーは2回表にも四死球が絡んで塁を埋めたところでエジキエル・トーバーにタイムリー2塁打を打たれて2失点。ドジャースはまたもビハインドの展開からのスタートとなりました。
ただ、ビューラーは3-4回は落ち着きを取り戻し、無失点で切り抜けたのですが、5回2アウトからライアン・ミクマン(Ryan McMahon)にナックル・カーブを左中間スタンドに運ばれて1失点。このHRのボールは悪くなく、むしろミクマンの打撃が上回ったと言え、致し方ない失点と捉えて良さそうです。
ウォーカー・ビューラーは5.1 IPで被安打5、失点4、自責点4、BB 1、HBP 1、SO 9,SO1という内容。登板ごとによくはなっていますから、シーズン最後のコロラド戦でもう1度オーディションが行われると思われます。ボールが飛ぶ球場でどれだけのピッチングが出来るのか?が見られます。
Walker Buehler on tonight’s loss and what he wants to accomplish with one start left in the regular season. #Dodgers pic.twitter.com/HPtbRNWNrc
— Michael J. Duarte (@michaeljduarte) September 22, 2024
正直に言えば、ウォーカー・ビューラーは3年前(2021)にエースだった時のような火力はありません。しかし、彼がローテーションに入らないとドジャースは苦しくなってしまうのは確か。
おそらくドジャースは地区優勝組で勝率2位以内には入りますから、ワイルドカードシリーズは免除され、その分ローテーションを組むのは若干、楽にはなります。
あと1本が出ず
ドジャース打線は3回裏2アウトから大谷選手が四球で出塁し、ムーキー・ベッツの2ランHRで2-3と追撃開始。4回裏には捕手のハンター・フェデューシアがキャリア初RBIとなるタイムリーヒットを放ち、3-3のタイに持ち込みます。
ただ、このイニングで2アウト1、3塁で大谷選手に打席が回ってきましたが、カル・クアントリルの鋭いシンカーに見逃し三振で勝ち越しならず。
ドジャースは5回裏にも2アウト満塁のチャンスが転がってきましたが、ロッキーズは左腕のルイス・ペラルタにスイッチ。ギャビン・ラックスに対して強いボールで勝負し、三振に仕留めピンチを脱出。
6回裏には大谷選手がルイス・ペラルタから右肘のガードに死球をもらいましたが、大事にはならず。手術したところなので心配にはなりますね。1アウト1、2塁でムーキー・ベッツの打席だったのですが、5-4-3のダブルプレーに倒れ、得点ならず。
8回裏もノーアウトでランナーを出すも、ミゲル・ロハスが倒れ、ハンター・フェデューシアがダブルプレーに倒れて無得点。
このようにドジャースはあと1本が出ず、悪い流れから9回表にはダニエル・ハドソンがチャーリー・ブラックモンに2ランHRを打たれてリードを拡げられるまずい展開に(スコアは3-6)。
9回裏は先頭の大谷選手がシングルヒットを放って出塁。ムーキー・ベッツがRFフライで倒れた後、大谷選手は53個目の盗塁を決め、フレディー・フリーマンは四球。1アウト1、2塁でテオスカー・ヘルナンデスでしたが、RFライナーで2アウト。しかし、トミー・エドマンが四球で出塁して粘りを見せ、2アウト満塁でマックス・マンシー。一発が出ればさよならというシチュエーションを作りましたが、マンシーは三振に倒れてゲームセット。ドジャースは痛い敗戦を喫しました。
大谷は53盗塁 & 126 RUNs
この日の大谷選手は1打席目は前日のHRのように高めを捉えたのですが、打球は上がらずSSゴロ。9回に1安打を放ったのみ。この時の出塁で53個目の盗塁を決め、52-53となっております。
Stolen base No. 53 for Shohei Ohtani! pic.twitter.com/Esfsviwcvz
— MLB (@MLB) September 22, 2024
なお、大谷選手は3回裏のムーキー・ベッツの2ランHRのランナーとして生還。シーズンのRuns Scoredが126となり、ドジャースのフランチャイズ・レコードで歴代19位となりました。
ドジャースのRuns Scoredのフランチャイズ・レコードはハブ・コリンズの持つ148ですが、これは1890年の記録。上位はすべて1800 年代のお話。1900年以降だとベイブ・ハーマンの143が最高でこれは1930年の記録。
第二次世界大戦後の1945年以降の記録ではピー・ウィー・リースの132(1949年)が最高。その記録にあと6と迫っております。
直近ではフレディー・フリーマンが2023年に131を記録。ムーキー・ベッツが2023年に126。大谷選手は前年のムーキーの数字に並んだということになりました。
NLウエスト順位
ナ・リーグ西地区ですが、この日はパドレスがホワイソックスを6-2で撃破。Dバックスもメリル・ケリーが好投し、ブルワーズに5-0で勝利。ということでゲーム差が縮まりました。パドレスは明日もホワイソックス戦に勝つことを想定すると、3.0ゲームキープなら明日は負けられません。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 92-63 | – |
2 | SDP | 89-66 | 3.0 |
3 | AZ | 87-68 | 5.0 |
山本投手がロッキーズ打線を抑えるしかなさそうです。ここのところ、ブルペンが酷使され、ちょっと疲れが見えています。2連投+休養1日のような形になりつつあります。なんとか山本投手が深いイニングまでゲームメイク出来れば良いですね。
パドレス戦の前の最後のGm3はどうなるでしょうか?!
お読みいただき、ありがとうございました。
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