Wヘッダーで一気に2勝
現地2024年8月7日、Dバックス@ガーディアンズのNLとALの強豪同士のカードがWヘッダーで行われ、Dバックスが連勝。一気に+2勝とし、シーズン63勝。66勝の首位ドジャースがすぐそこまで見えてきました。
このカードは5日にGm1が行われて延長の末、Dバックスが7-6で勝利。翌6日のGm2が雨で流れたため、7日にGm2とGm3のWヘッダーが組まれました。
1試合目:B・ファートが6回2失点の好投
A.J.パックの加入で後ろの選択肢がかなり拡がったDバックスですが、とは言えこの日はWヘッダーゆえ投手のやり繰りにはやはり工夫が必要。まずは先発のブランドン・ファートがイニング・イートするのが何より先決だったのですが、見事に結果を出しましたね。
ブランドン・ファートは4回までパーフェクト投球。5回に先頭のジョシュ・ネイラーにソロHRを浴びて1点を奪われ、さらに1アウト後に3本の長短打を集められてもう1点を失いますが、なんとか2失点で切り抜けました。ファートは7回1アウトを奪ったところで降板。6.1イニングで被安打4、失点2、自責点2、BB1、SO6、HR 1という内容。十分過ぎる結果でしたね。
打線は2回にガーディアンズ先発のベン・ライブリーからヘラルド・ペルドモが2ランHRを放って2点を先制。5回表にはコービン・キャロルが2ランHRを放って2点を追加。ファートを援護します。
8回には当たりが出てきたユーヘイニオ・スアレスのタイムリー・ダブル、9回にはケーテル・マルテの2ランHRが飛び出して計7得点を奪いました。
9回はシーウォルドが締める
投手リレーですが、2番手にパックが上がり、0.2イニングを完全に抑え、ディラン・フローロ、ジョー・マンティプライとつないで9回のマウンドは一旦はクローザーから外されたポール・シーウォルドが上がりました。シーウォルドはランナーを2人出す投球となりましたが、無失点で締め、ゲームセット。Dバックスが7-3で午後から始まったシリーズGm2に勝利しました。
これでケビン・ギンケル、ジャスティン・マルチネスを夜のゲームに使えるようになった訳です。トーリ・ロブロ監督、戦略がズバリはまりました。
2試合目:J・ベルが2発!E・ロッドも好投!
E・ロッドがDバックス・デビュー
そしてローカル時間で16:30から始まったシリーズGm3は、DバックスがE・ロッドこと、エドゥアルド・ロドリゲスがシーズン・デビュー。またもや強力な戦力が出てきたDバックス。
E・ロッドは2023シーズンはタイガースで26先発、152.2 IPで13勝9敗、ERA 3.30と素晴らしいシーズンを送りました。
2023年オフにタイガースとの契約をオプトアウトし、FAとなってDバックスと4年契約でサイン。
しかし、開幕時に左肩の炎症を訴え、出遅れていました。
そのE・ロッドがシーズン・デビュー。1回は三者凡退に仕留める上々の立ち上がり。しかし、2回裏に先頭のデービッド・フライにソロHRを打たれて1失点。4回裏には四球とシングルヒットが絡み、犠牲フライで2失点目。6回裏にはイニング先頭のホセ・ラミレスにソロHRを打たれて3失点目。
しかし、全体的に落ち着いて見れる投球で5.2イニングで被安打4、失点3、自責点3、BB 2、SO 1、HR 2。昨年当たりから完全に打たせて取るスタイルに変わったので多少の失点は覚悟ですが、連打は4回裏くらいで、ガーディアンズ打線を分断したという投球でした。HR2本もいずれもイニング先頭のソロだったので大きな傷口にはなりませんでした。ベテランらしい良い投球だったと思います。
ジョシュ・ベルの2発はインパクト大
そして2試合目にインパクト大の活躍をしたのがトレード・デッドラインで補強したジョシュ・ベル。ガーディアンズの先発はカルロス・カラスコ。2回表、先頭打者として左打席に立ったジョシュ・ベルは3球目のスライダーを素直にLFに打ち返し、これがプログレッシブ・フィールドの高いウォールを超えるソロHRに。Dバックスが1点を先制します。Dバックスはこのイニング、ユーヘイニオ・スアレスとエイドリアン・デルカスティーヨ(Adrian Del Castillo)の2本の二塁打で追加点。
エイドリアン・デルカスティーヨは24才の捕手でガブリエル・モレーノが左内転筋を傷めて10 Days ILに入ったことでマイナーからコールアップされた選手。早速、活躍しましたね。
さらにジョシュ・ベルは3回裏2アウト3塁で回ってきた打席で再びカルロス・カラスコからHR。今度はRFスタンドに入る2ランHRでした。Dバックスは序盤3イニングを終えた時点で4-1とリード。
中盤にガーディアンズに1点差まで詰め寄られたDバックスですが、7回表にランダール・グリチャックがソロHRを放ち、5-3とリードを2点差に。
盤石のリレー
E・ロッド降板後、Dバックスは2番手にケビン・ギンケルが登板。1.1イニングを被安打1のみの安定した投球を見せました。そして一旦はクローザーに就いたかに見えたライアン・トンプソンが8回を2アウトまで投げ、ジョシュ・ネイラーのところで2試合連続となったジョー・マンティプライが登板。そして9回はジャスティン・マルチネスがランナーを二人出すも無失点で締めました。彼をクローザーで固定して使うか、ロブロ監督は見ていたように思います。
ゲームは5−3でDバックスが勝利しました(SCORE)。
ドジャースがすぐそこに
Wヘッダーで一気に2勝を積んだDバックスはシーズン成績が63勝52敗となり、パドレスと勝率で並びました。
そして首位を行くドジャースはフィリーズとのシリーズで1勝2敗と負け越し、66勝49敗。
もうドジャースの背中を掴んだ状態になりました。ガブリエル・モレーノが上述のように離脱して少し凹むかと思われましたが、そのほかの野手が大いに機能しているため、しっかりカバー出来ております。
ナ・リーグ西地区はわからなくなってきました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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