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【MLB2024】DバックスはトレードDLで成功。60勝超えへ!J・ベル、パックが存在感

相当強い今のDバックス

 Dバックスは現地2024年8月5日からクリーブランドでガーディアンズとの3ゲームシリーズ中。5日地のGm1を延長で制したDバックスはシーズン61勝目をマーク。

 このDバックスの勢いはALトップクラスの勝率を誇るガーディアンズさえも苦戦させるという手ごわさ。現時点のMLBでTOP 1、2を争う強さを見せています。

 現地2024年8月6日のGm2は残念ながら雨のため中止。翌現地7日にダブルヘッダーでこの穴埋めを行うことになりました。今日はそのDバックスのレード・デッドラインを振り返ってみます。

A.J. パックが機能

 まず大いに力を発揮しているのがA.J. パック。Dバックスはプロスペクト野手2人とのトレードで獲得。

Dバックス移籍後、6試合、4.1イニングに登板してERA 2.08(シーズン全体は4.10)。ここまでゲーム締めが1度、そのほかは7回、8回の非常に厳しい場面での登板で、これまではサイド・ワインダーのライアン・トンプソンが担っていたところを彼に任せるケースが出てきました。

ポール・シーウォルドの配置転換

 Dバックスはクローザーのポール・シーウォルドがERA4.08と苦戦していたことから早いイニングに配置転換。これまで8回を担っていたライアン・トンプソンをクローザーに回しました。パックをこのっままクローザーにするのかとも思いましたが、今のところは安定感のあるケビン・ギンケルと左打者の時はパックという形で使い分けが出来ている点もオプションが拡がったところ。シーウォルド・クラスの投手が6回当たりを任せられるのも大きな利点でもあります。

ジャスティン・マルチネスのクローザー案も

 実はDバックスにはさらなる奥の手があり、それが22才のジャスティン・マルチネスのクローザー起用。これまで42試合、49.1イニングを投げ、4勝2敗、ERA 2.01とかなりの好成績を収めており、締めも12試合を経験し、SVも1。SO9が10.8というのも頼もしいところ。ただ、現時点ではBB9が4.6と高いことから、まだ怖さもあります。

 彼がガーディアンズのエマニュエル・クラセのように化けることも十分あり得ることで、今後、後ろで投げる機会は増えてきそうです。

 いずれにせよ、A.J.パックのおかげでゲーム後半の選択肢がかなり増えたことは間違いありません。 

ジョシュ・ベルの獲得

 おもしろいのがやはりマイアミから獲得したジョシュ・ベルの存在。

C・ウォーカーのILで獲得

 そもそもジョシュ・ベルの獲得動機は、1Bでホームラン・バッターのクリスチャン・ウォーカーがトレード・デッドライン前日の7月29日のナショナルズ戦で腹斜筋を傷めて離脱したことにあります。

トレード概要

 ジョシュ・ベルのトレード記事は書けていなかったので、改めて書きますとこのようなディールでした。

DバックスGet

  • ジョシュ・ベル(Josh Bell/31※)1B/右投げスイッチ
    • ※8/14の誕生日で32才に

マーリンズGet

  • キャッシュ・コンシダレーション or PTBNL

 おそらくキャッシュ・コンシダレーションのみで決まりです。後述。

ベルのサラリー 

 ジョシュ・ベルの契約内容はご覧の通り。2022年12月にガーディアンズとサインしました。

  •  2 years/$33M (2023-24) by CLE
    • サラリー @$16.5M/年 x 2

 その後、2023年のトレード・デッドラインでガーディアンズからマイアミへ移籍。このようなディールでした。

MIA-CLEのディール 2023 8/1
  • (IN)ジョシュ・ベル 1B/ DH
    • (CLEへ)ジーン・セグラ:INF
    • (CLEへ)カリル・ワトソン( Kahlil Watson)

 そして今季の$16.5Mのサラリーの残り期間分はざっと$5.5M。このうちの$2.5MをDバックスが支払うということになりましたので、ほぼ金銭トレードというような形になっています。

 トレードが決まる前、ジョシュ・ベルはウェーバーにかけられていましたから、マイク・ヘイゼンDバックスGMもそのタイミングでトレードで獲得したということになるかと。

 今季のマイアミでの成績は104試合で、.239/ .305/ .394/、OPS .699。「それなりに」という成績でしたが、サラリーから考えると、物足りなさはありました。HRは14本、RBIは49。

Dバックスでは存在感で警戒される

 Dバックス移籍後も4試合で17-4でBAは.235。マイアミ時代とほぼ同じ。ただ、移籍後はすでに2HRを放っているため、SLGは.706で自動的にOPSも上がり、1.022。OPSはひときわよくなっています。

 また、OBPが.316もあり、これは長打への警戒が四球にもつながり、この出塁率の高さに現れていると言って良さそうです。

 言ってみれば殆ど打ってないけれども、万が一の長打を警戒して数字が良いということかと。なかなかおもしろい現象かなと思っています。

 DバックスはTDLで獲得した2人もそうですが、やはりケーテル・マルテの安定した活躍が大きいですね。.300/ .366/ .557でOPSは .923です。

 弱点だった投手陣も2023年に比べてかなり揃ってきました。Dバックス、これからおもしろい存在になりそうですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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