ベテランSSがAZでチャンスを狙う
現地2024年3月3日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスはホワイトソックスからFAとなっていたベテランSSのエルビス・アンドラス(Elvis Andrus)とマイナー契約でサインしました。
エルビス・アンドラスはこのままノンロスター・インバイティー(NRI)としてメジャーのスプリング・トレーニングに残り、出場機会を探ります。
前の契約
エルビス・アンドラスの前の契約は2023年2月にホワイトソックスとサインした1年/$3M (2023)。今回はマイナー・ディールゆえ、単価は落ちました。エルビス・アンドラスは1988年8月26日生まれで2024年の開幕は35才で迎えますが、8月の誕生日で36才になるベテラン。キャリア終盤が見えてきたというのが正直なところです。
2023年のアンドラス
2023年のアンドラスは、112試合に出場し、406 PA、374 ABで94安打、打率.251、OBP .304、SLG .358、HR 6、RBI 44、SB 12、OPS+ 81をマーク。グラブ・ファーストの選手と言われる中、それなりに数字は残しました。
ホワイトソックスにはティム・アンダーソンがいたということで本職のSSから離れ、主に2Bで出場。ティム・アンダーソンが離脱した期間だけSSを守りました。本人も内野の右側はあまり好んでいなかったようで、SSのときのような目立つ守備はなかったものの、守備%は2Bで.975、SSで.961と2Bの方が良かったです。
Dバックスでチャンスあり
Dバックスの内野はまず2Bはケーテル・マルテで決まり。1Bには長打力のあるクリスチャン・ウォーカー。DHは新加入のジョク・ピダーソン、あるいはルルデス・グリエル・Jr.が守備を休むときに入りそう。
エバン・ロンゴリアが抜けた3Bは、2023年であればエマニュエル・リベラが入りましたが、Dバックスは今オフにユーヘイニオ・スアレスをマリナーズから獲得していますので、この2人の一騎打ちになりそうです。
そしてSSはヘラルド・ペルドモ。彼はどちらかと言えばグラブ・ファーストのSSでAVGも2023年は.246程度でしたが、RBI が47と好機での強さがあり、SB 16と足も使えることから、下位打線に置いておきたいところです。
ジョーダン・ローラーが開幕マイナー
また、DバックスのSSには、2023年にデビューしたトップ・プロスペクトのジョーダン・ローラーがいます。彼がバックアップ的存在であるなら、SSはもう必要ないのでは?と思うのですが、その期待のジョーダン・ローラーが開幕はマイナーでということが決定しました。これが今回、Dバックスがエルビス・アンドラスを獲得した最大の動機となります。
ジョーダン・ローラーは2023年のポストシーズンのロスターから外れることはありませんでした。Dバックスはまさに英才教育を施していた訳ですが、今スプリング・トレーニングではHRを1本放ってはいるものの、9打数2安打で特別良い訳ではないため、ゲームでの成長を促すという意味も込めて開幕はマイナーでということになりました。
いずれにせよ、エルビス・アンドラスはSSのバックアップ・ロールという位置づけになりますが、仮にヘラルド・ペルドモのバットが湿りがちになるなら、エルビス・アンドラスにも十分に出場機会があります。
なお、アンドラス同様に他にSSの座を狙う選手としてはケビン・ニューマンがおります。パイレーツの元SSですね。彼もマイナー契約でNRIでメジャー・キャンプに参加中。
Dバックスはなかなか熾烈なポジション争いが繰り広げられております。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント