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【MLB2024】カブスの今永、ネイト・ピアソン、ポーター・ホッジがコンバインド・ノーヒッターを達成!

今永投手、ついにノーヒッター投手に!

 今永投手がやりましたね!

 現地2024年9月4日、カブスの今永投手がパイレーツ戦で7イニング、ノーヒット・ノーランのまま降板。その後、8回をネイト・ピアソン、9回をポーター・ホッジがノーヒットを継続。見事にコンバインド・ノーヒット・ノーランを達成しました!

MLBで今季4度目のノーヒッター

 今季、ノーヒット・ノーラン達成はこれで4度目。直近では約1ヶ月前にブレイク・スネルがレッズを相手に達成していました。過去3度は西地区のピッチャーが達成しましたが、今回は中地区での達成です。

#DatePitcherClubvsScoreLeagueNotes
12024/4/1ロネル・ブランコHOUTOR10-0AL
22024/7/25ディラン・シーズSDPWSH3-0NL
32024/8/2ブレイク・スネルSFGCIN3-0NL
42024/9/4今永昇太
ネイト・ピアソン
ポーター・ホッジ
CHCPIT12-0NLコンバインド
現地2024年9月4日時点

カブスでの記録

 またカブスでは2021年6月24日にドジャースを相手に4-0のスコアで達成して以来のこと。この時もコンバインド・ノーヒッターでザック・デイビーズ、アンドリュー・チェイフィン、ライアン・てペラ、クレイグ・キンブレルの4人で達成しました。

 また、リグレー・フィールドでのノーヒッターは、1972年9月2日のパドレス戦でミルト・パパス(Milt Pappas)がパドレスを相手に記録して以来のこと。ちなみにこの時、パパスは完全試合まであと1球という場面で、フルカウントからの1球をボール4とコールされ、その後次打者がポップフライでアウト。幻の完全試合となったのでした。

 そしてカブス史上18度目のノーヒット・ノーラン達成です。

#Date投手PitcherCubsvsScore
18/19/1880ラリー・コーコランLarry CorcoranWhite StockingsBOS6-0
29/20/1882ラリー・コーコランLarry CorcoranWhite StockingsWOR5-0
36/27/1884ラリー・コーコランLarry CorcoranWhite StockingsPRO6-0
47/27/1885ジョン・クラークソンJohn ClarksonWhite StockingsPRO4-0
58/21/1898ウォルター・ソーントンWalter ThorntonOrphansBRK2-0
68/31/1915ジミー・ラベンダーJimmy LavenderCubsNY2-0
75/12/1955サム・ジョーンズSam JonesCubsPIT4-0
85/15/1960ドン・カードウェルDon CardwellCubsSTL4-0
98/19/1969ケン・ホルツマンKen HoltzmanCubsATL3-0
106/3/1971ケン・ホルツマンKen HoltzmanCubsCIN1-0
114/16/1972バート・フートンBurt HootonCubsPHI4-0
129/2/1972ミルト・パパスMilt PappasCubsSD8-0
139/14/2008カルロス・ザンブラーノCarlos ZambranoCubsHOU5-0
148/30/2015ジェイク・エアリエッタJake ArrietaCubsLAD2-0
154/21/2016ジェイク・エアリエッタJake ArrietaCubsCIN16-0
169/13/2020アレック・ミルズAlec MillsCubsMIL12-0
176/24/2021ザック・デイビーズZach Davies (6)CubsLAD4-0
176/24/2021ライアン・テペラRyan Tepera (1)CubsLAD4-0
176/24/2021アンドリュー・チェイフィンAndrew Chafin (1)CubsLAD4-0
176/24/2021クレイグ・キンブレルCraig Kimbrel (1)CubsLAD4-0
189/4/2024今永昇太Shota Imanaga
(7)
CubsPIT12-0
189/4/2024ネイト・ピアソンNate Pearson
(1)
CubsPIT12-0
189/4/2024ポーター・ホッジPorter Hodge
(1)
CubsPIT12-0
現地2024年9月5日

今永、ノーヒッター継続を知らずに降板!

 カブスのクレイグ・カウンセル監督は、「彼はノーヒッターが続いていることをまったく知らなかった」と述べました。

 今永投手は7イニングで95球で降板。残り2イニングで仮に25球を投げたとして120球。NPB出身の今永投手ならこの球数での完投も出来そうですし、ノーヒット・ノーランが継続しているなら、MLBの投手でも100球超えの継続は当たり前。

 ではクレイグ・カウンセル監督が無理に降板させたのか?というとそうではありません。カウンセル監督は、「(ノーヒッターのまま降板させることは)楽しいことではないが、選手の健康を優先し、今後何が起こるかわからない以上、彼には健康でいてほしい」ということで7イニングで降板に至った模様。

エラー3つ!!

 当の今永投手はノーヒッター継続を本当に知らなかったようです。それもそのはず。今永投手は初回からランナーを背負う投球が続いたからです。

 まず1回表は1アウトから3Bのアイザック・パレデスがブライアン・レイノルズが放った打球を処理するもスローイング・エラーで出塁を許し、その後はダブルプレーで切り抜けました。

 2回表は四球が2つ。3回から5回までの3イニングはテンポよく三者凡退で終了。

 6回表、1アウトからアイザイア・カイナー=ファレファの打球をアイザック・パレデスがまたもやスローイング・エラーでランナーの出塁を許しました。その後、ブライアン・レイノルズを三振に仕留め2アウトを奪うも、つづくニック・ゴンザレスの当たりをまたもアイザック・パレデスが処理を誤り、今度はフィールディング・エラー。

 このようにアイザック・パレデスの3つのエラーにより、通常運転のような投球が継続していたことで今永投手はノーヒッター継続どころではなかったようです。

 得点を与えないように今永投手がリカバーした面は素晴らしいの一言です。ガヤガヤしましたが、Hのランプが灯らず、割と奇跡的なところがありました。

アイザック・パレデスのおかげで

 そのアイザック・パレデスですが、今回は結構な失態を演じてくれましたが、しかし、彼がトレード・デッドラインでカブスに加入して以来、打線は本当に活気づきました。ポストシーズンに出場できるかどうかというファンがドキドキする今の状況を作ったのもアイザック・パレデスが加入したおかげ。

鈴木も支援!

 カブスは12得点を上げたわけですが、鈴木誠也選手も2安打を放ち、チームの勝利に貢献しています。

MLB Gameday: Pirates 0, Cubs 12 Final Score (09/04/2024)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

 今永投手ですが、この勝利で12勝3敗、ERA 2.99とERAも2点台に戻りました。

 スコアレス投球は7月10日のオリオールズ戦以来、今季7度目。いい仕事をしていますね。

 カブスは今季はあと22試合。今永投手はおそらく最大であと4度の登板となりそうです。今季はどこまで勝ち星を上げるのか?注目したいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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