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【MLB2024】サイ・ヤング賞はNLがクリス・セール、ALがタリク・スクーバル(満票)が受賞!

2024 サイ・ヤング賞 ともにトリプルクラウン!

現地2024年11月20日、サイ・ヤング賞が決定しました!もう順当でしたね。ALはタイガースのタリク・スクーバル、NLはブレーブスのクリス・セールが受賞しました。

 おめでとうございます!

 クリス・セールはホワイトソックス時代からの念願が叶い、良かったですね!

投票方法

 サイヤング賞の投票は30人の記者が行うところまではこれまでのROY、MOYと同じなのですが、それらが1位から3位までの記載だったのに対し、サイ・ヤング賞は5位まで記載します。獲得ポイントは1位が7点、2位が4点、3位が3点、4位が2点、5位が1点。

受賞者

NL:クリス・セール

 今季からブレーブスに移籍したクリス・セール(Chris Sale)は勝利数(18勝3敗)、ERA(2.38)、奪三振数(225)でナ・リーグのNO.1の成績マークし、投手トリプル・クラウンを達成。トリプル・クラウンを達成してサイ・ヤング賞を受賞したのはナ・リーグでは9例目。サンディ・クーファックスは、サイ・ヤング賞を受賞した3シーズン(1963年、65年、66年)すべてでトリプル・クラウンを達成。他にはスティーブ・カールトン(1972年)、ドワイト・グッデン(1985年)、ランディ・ジョンソン(2002年)、ジェイク・ピービー(2007年)、クレイトン・カーショー(2011年)が達成。

 ブレーブスの投手がサイ・ヤング賞を受賞するのはこれで8度目。グレッグ・マダックスは3度受賞1993~95年)し、トム・グラビンは2度受賞(1991年、98年)。ジョン・スモルツ(1996年)、ウォーレン・スパーン(1957年)がそれぞれ1度ずつ受賞しています。

念願のサイ・ヤング賞

 これまでクリス・セールのサイ・ヤング賞投票での最高順位は、レッドソックス時代の2017年(17勝8敗、ERA2.90)の2位。この時はインディアンスのコリー・クルーバー(18勝4敗、ERA2.25)に次ぐ順位。ホワイトソックスに所属していた2014年(12勝4敗、ERA2.17)は3位、同じくホワイトソックス時代の2015年、レッドソックスでの2018年はそれぞれ4位に入り、念願のサイ・ヤング賞受賞となりました。

 2020年には31歳のシーズンでトミー・ジョン手術を実施。30歳を超えての大手術はかなり勇気が要ったと思いますが、良い結果が出て良かったですね。

AL:タリク・スクーバル(満票)

 ALはタイガースの左腕タリク・スクーバル(Tarik Skubal)が、満票でアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれました。圧勝でしたね。

 勝利数(18勝4敗)、ERA(2.39)、奪三振数(228)でALのトップの成績となったタリク・スクーバルは、ア・リーグではトリプル・クラウンでサイ・ヤング賞を受賞した7人目投手。

 過去にはロジャー・クレメンスが1997年から98年にかけて連続受賞。ペドロ・マルティネスは1999年に、ジャスティン・バーランダーは2011年に、ヨハン・サンタナは2006年に、シェーン・ビーバーは2020年に達成しました。
 タイガースの投手が受賞するのはこれで6度目。ダニー・マクレーンは1968年から69年にかけて2年連続で受賞。ウィリー・ヘルナンデスは1984年に、ジャスティン・バーランダーは2011年に、マックス・シャーザーは2013年に受賞。

ALの満票

 ア・リーグでの満票受賞はこれで通算12度目(ナ・リーグは15度)。また、ア・リーグはこれで3年連続で満票でのサイ・ヤング賞受賞となりました。2023年のゲリット・コール、2022年のジャスティン・バーランダーに続くものです。過去に3年連続でサイ・ヤング賞受賞者が満票で選ばれたのは、1998から2000年にかけてのALのみ。この時は1998年にロジャー・クレメンス(TOR)、1999年と2000年にペドロ・マルティネス(BOS)が受賞しました。

NL サイ・ヤング賞 投票結果

 ナ・リーグの他のファイナリストはフィリーズのザック・ウィーラーとパイレーツのルーキー、ポール・スキーンズ。クリス・セールはトリプルクラウンでしたが、16勝7敗、ERA 2.57、WHIP0.955のザック・ウィーラーを評価する向きもあろうかと思っていたところ、やはり1stで4票入りました。ザック・ウィーラーは2021年にもブルワーズのコービン・バーンズに次いで2位になっていますので、2度目の次点ということに。
 ポール・スキーンズは2013年にホセ・フェルナンデスが3位に入って以来のルーキーでの3位。この時はクレイトン・カーショウがサイ・ヤング賞を受賞し、2位はアダム・ウェインライトでした。今季、亡くなったフェルナンド・バレンズエラは、1981年にロサンゼルス・ドジャースでサイ・ヤング賞を受賞した唯一のルーキー投手です。

Name1st2nd3rd4th5thPoints
クリス・セール(ATL)264198
ザック・ウィーラー(PHI)4251130
ポール・スキーンズ(PIT)1133453
ディラン・シーズ(SDP)681145
今永昇太(CHC)78138
ローガン・ウェブ(SFG)24418
マイケル・キング(SDP)14314
ハンター・グリーン(CIN)115
ライアン・ヘルスリー(STL)124
クリストファー・サンチェス(PHI)22
レイナルド・ロペス(ATL)11
ショーン・マナエア(NYM)11
アーロン・ノラ(PHI)11

 そして今永投手も評価されました!5位です!!これはすごいことですね。

AL サイ・ヤング賞 投票結果

 ア・リーグのその他のファイナリストはロイヤルズのセス・ルーゴとガーディアンズのエマニュエル・クラセ。

 エマニュエル・クラセの3位はクローザーとして2度目の高順位。その前は2008年にフランシスコ・ロドリゲスがクリフ・リー、ロイ・ハラデイに次いで3位になりました(ナ・リーグ)。

Name1st2nd3rd4th5thPoints
タリク・スクーバル(DET)30210
セス・ルーゴ(KC)1493493
エマニュエル・クラセ(CLE)972566
コール・レーガンズ(KC)366648
コービン・バーンズ(BAL)349547
ローガン・ギルバート(SEA)126325
フランバー・バルデス(HOU)23517
カービー・イェーツ(TEX)12
菊池雄星(HOU)11
ケイド・スミス(CLE)11

 菊池雄星投手に投じたのはFangraphの記者なので、ファンとしても嬉しく感じますね。 

お読みいただき、ありがとうございました。

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