メッツの新監督
現地2023年11月6日に静かに決まったのがメッツの新監督。
メッツの新監督は大方の予想ではブルワーズとの契約が切れたクレイグ・カウンセルになると思われたものの、いざ蓋を開けるとクレイグ・カウンセルは急遽、カブスの新監督に決定。メッツはカウンセルの他に、アスレチックス監督のマーク・カートセイやカブスのベンチコーチ、アンディ・グリーンらにも興味を示していましたが、ヤンキースのベンチコーチであったカルロス・メンドーサ(Carlos Mendoza )に決めました。
契約
メッツとカルロス・メンドーサの契約は3年。2027年にはクラブ・オプションがついています。
- 3 年(2024-26) + 2027 クラブオプション。
3年契約の総額は$4.5M程度と言われており、AAV(Annual Average Value)では$1.5M/年という意外なほど安いサラリーとなりました。クレイグ・カウンセルとの面談ではどれくらい提示されたのかはわかりませんが、カブスが提示したAAVで$8M/年のレートを遥かに下回ったということかもしれません。
バック・ショーウォルター監督の後任
メッツはシーズン・ファイナルとなった現地2023年10月1日のフィリーズ戦(1-9で敗戦)を前に記者団の前で来季の指揮を執らないことを発表。大補強したにも関わらず、75勝87敗に終わったことで解雇されたのでした。
バック・ショーウォルターとメッツは2022年から2024年までの3年契約でしたが、任期途中の解任ということに。
カルロス・メンドーサとは
新しくメッツの監督に就任するカルロス・メンドーサ(Carlos Mendoza )は、1979年11月27日生まれの43才。ベネズエラ出身です。現役時代はSSほかINFをこなす右投げスイッチヒッターでした。
選手時代
余り有名ではないのはビッグリーグでプレーすることなく現役を終えたからです。
1997年、17才でサンフランシスコ・ジャイアンツのクラスAマイナスからプロとしてのスタートを切ったカルロス・メンドーサは2009年から2010年にかけて行われたベネズエラ・ウィンターリーグを最後にバットまで計13シーズンにわたってマイナー・リーグで過ごしてきました。
2003年にトリプルAに上がるも、メジャーでのチャンスはありませんでした。2004年から2005年にかけて独立リーグでプレーした後、2006年からヤンキースのマイナーに所属。ヤンキース・マイナーでの2009年にカルロス・メンドーサは選手として4月から5月にかけてはAAAで計3試合、5月から6月にかけてはAAで7試合に出場。そして現役最後は2009-10の年またぎで行われたベネズエラ・ウィターリーグでの3打席です。
コーチ経験
2009年6月からはクラスAマイナスのスターテン・アイランド・ヤンキースのコーチに就任。シーズンが終わってから上述のベネズエラWLに参加して最後に現役時代にケリをつけたということのようです。
2010年に当時ヤンキース傘下にあったチャールストン・リバー・ドックスのコーチを務めた後、2011年にヤンキースのルーキー・リーグ・レベルの監督に就任。2012年には再びリバー・ドックスに移り監督を務めました。
2013年以降はヤンキースの守備巡回コーチを務め、2018年からはビッグリーグでの内野コーチに昇格。2019年シーズン直後にアーロン・ブーン監督のベンチコーチに任命され、2023年まで4シーズン、ダグアウトのキーポジションを務め上げました。
複数クラブの監督候補に
カルロス・メンドーサに興味を持ったのはメッツだけではありませんでした。最終的にスティーブン・ボートに決まったガーディアンズもテリー・フランコーナの後任としてメンドーサをピック。さらに、パドレスもボブ・メルビンの後任としてメンドーサと面接したと報じられています。力はかなり評価されているということですね。
メッツの2023年
2022年に101勝を挙げたメッツは、2023年にはジャスティン・バーランダー、デービッド・ロバートソン、千賀滉大投手、ホセ・キンタナを加え、エドウィン・ディアスとブランドン・ニモとの再契約に$200M以上を投資。
しかし、2023年には予想を大きく下回る成績に。バーランダー、ロバートソン、マックス・シャーザーはトレードデッドラインで移籍。 2023年の成績は75勝87敗で、NLイーストではブレーブスに29ゲーム差、NLワイルドカード最終順位には9ゲームも差がつきました。
なかなかハードな状態のメッツですが、来季はクローザーも戻ってきますし、良い要素が多いです。問題は打撃ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント