大活躍のボビー・ウィット・Jr.
現地2024年9月17日のこととなりますが、ロイヤルズのボビー・ウィット・Jr.(Bobby Witt Jr.)が30 本塁打、30盗塁の”30-30″を達成しました!
MLB史に残る素晴らしい成績を業績ですので、記しておきたいと思います。
32 HR & 30 SB
すでに9月1日のアストロズ戦で30HRを達成していたボビー・ウィット・Jr.は9月2日から13日まで10試合ほどHRから遠ざかっていたのですが、9月14日のパイレーツ戦、16日のタイガース戦でそれぞれ1本ずつHRを放ち、計32HRをマークしていました。
盗塁の方は9月2日のガーディアンズ戦で28盗塁目をマーク。9月3日から15日まで盗塁も11試合ストップしていたのですが、そしてタイガースとのシリーズとなった16日のGm1で29個目を達成。そして17日のGm2で初回にケイシー・マイズから四球を選び、すかさず盗塁を成功させ、見事に30-30を達成したのでした。
メッツ、リンドーアも2年連続30-30へあと少し
メッツのフランシスコ・リンドーアが今季も素晴らしい活躍を見せていますが、現時点では腰を傷めて離脱中。ただ離脱期間はそれほど長くなならない見込みです。そのリンドーアは現地2024年9月17日時点では31HR、27 SBをマーク。彼もまた2023年に31 HR、31SBを達成していますから、2年連続の30-30にあと一歩。もし彼が30-30を達成すれば、SSとしてはボビー・ウィット・Jr.に次いで2人目ということになります。
PSへ懸命なボビー・ウィット
17日、ロイヤルズはタイガースに1-3で惜敗。勝っていれば30-30達成の喜びも増したと思います。
ロイヤルズは2015年にワールドシリーズを制覇して以来ポストシーズン出場はなく、現在はそれに向けてラッシュをかけているところ。本人も個人成績よりもまずはポストシーズン進出を確実にするべく集中しています。
警戒されるボビー・ウィット・Jr.はこの日3四球とやはりまともに勝負してもらえませんが、「サルバドール・ペレスのために得点圏に入りたいんだ」の言葉通り、とにかくチャンスメイクに専念しています。この辺りの姿勢は好感が持てますね。
すでに200安打も達成!
ボビー・ウィット・Jr.は16日のGm1でHRを含む2安打を放ち、シーズン200安打を達成!右打者でしかも長打力を発揮しつつの200安打ですから、相当すごいことです。
現地2024年9月18日時点の成績は.331/.387/.598。
今季の200安打達成は、2012年にデレク・ジーターが216安打を放って以来、主要なSS(少なくとも50%の試合をプレーした)による最多安打となっています。
また、ボビー・ウィットは現時点で安打数、打率、RUN(122)でMLB NO.1でもあります。
2年連続で30-30は8人目
ボビー・ウィット・Jr.は2023年にHR 30、SB 49をマークし、ロイヤル史上初の30-30を達成。よって今季の30-30は2年連続の達成ということになります。
これまで30-30を2年連続で達成したのは以下の選手たち。
- ライアン・ブラウン : 2011-2012年 (MIL)
- アルフォンソ・ソリアーノ
- 2005(TEX)-2006年(WSH)
- 2002-2003年 (NYY)
- ヴラディミール・ゲレロ: 2001-2002年 (MON)
- バリー・ボンズ: 1995-1997年 (SFG) 3年連続!
- ロン・ガント: 1990-1991年 (ATL)
- ボビー・ボンズ: 1977 (CAL) -1978年 (CWS & TEX)
- ウィリー・メイズ: 1956-1957年 (NYG)
- ボビー・ウィット・Jr. : 2023-2024年(KC)
錚々たるメンバーですが、ボビー・ウィット・Jr.は8人目の快挙。ちなみにバリー・ボンズは3年連続で30-30を達成。なお、ボビー・ボンズはバリー・ボンズのお父さん、ヴラディミール・ゲレロはトロントのJr.のお父さんです。念の為。
MLB史上初
なお、ボビー・ウィット・Jr. は24才以下で30-30を複数回達成したMLB史上初の選手となっております。
AL MVP候補:ジャッジとボビー・ウィット
MLB3シーズン目となったボビー・ウィット・Jr.は今季はAL MVPの有力候補。最有力と書けないのはご承知の通り、アーロン・ジャッジがいるため。アーロン・ジャッジは現地2024年9月18日時点でHR 53、RBI 136、OBP .455、SLG .689、OPS 1.144と主要な打撃成績だけでもMLB NO.1。
ボビー・ウィット・Jr.は打率でリード。打率.331はMLB NO.1です。ただ、アーロン・ジャッジは打率でさえも.321でMLB No.2。現時点ではルイス・アラエズさえも抑えています。
守備、走塁、打撃と見る者を魅了するボビー・ウィット・Jr.がMVP投票で良い評価が下されることを祈るばかりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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