レッズ移籍後、2週間でDFAに
現地2023年9月18日、ナリーグのワイルドカード・スポット確保に向け、Dバックス、カブスと激しい争いを繰り広げているシンシナティ・レッズがロスター調整を実施。
現地9月18日にCOVID-19 ILに入っていた右打者のLF、スチュアート・フェアチャイルドを復帰させ、スペースを空けるためハンター・レンフロー(Hunter Renfroe)をDFAとしました。
ハンター・レンフローは去る8月31日にウェーバーでシンシナティ・レッズから獲得されたばかり。移籍後2週間でレッズのロスターから外れることとなりました。
エンゼルスからウェーバーでレッズへ
31歳のハンター・レンフローは、ルーカス・ジオリトらとともに現地2023年8月30日にエンゼルスによってウェイバーにかけられました。
エンゼルスにとっては、贅沢税を節約する目的があってのウェーバーでしたが、一方で受け入れ側、あるいは選手本人達にとっても、9月1日はポストシーズンに出場する資格を得るデッドラインでもありました。本人達は新天地での成績次第でポストシーズンに出場するチャンスも得られますし、そこで活躍すればオフシーズンでも良い契約を結べることから、大きなチャンスでもありました。
調停資格のハンター・レンフローの今季のサラリーは1年/$11.9M (2023)。レッズはこのうち、残額の約$2Mほどを負担するだけでよく、一番のメリットはトレードで若手を放出しなくて良かった点です。
同じ手法でレッズはヤンキースからハリソン・ベイダーも獲得。ベイダーはカージナルス時代に2 年/$10.4M (2022-23)でサインしており、今季のサラリーは$4.7M。レッズは残額の$0.8Mを負担するだけで良く、同じく若手の放出も無し。
レッズは名のある2選手をリスク無しで獲得。MLBは移籍後に化けるケースというのは多々あり、レッズも彼らが本来の姿に近いところまで戻ってくれば・・・という期待も込めて獲得したのですが、そうはなりませんでした。
レッズで大苦戦
レッズに移籍後のハンター・レンフローはまさに大苦戦。移籍後すぐにゲームに出場して14試合に出場。44PAのチャンスがあったのですが、成績は39-5。打率.128、OBP .227、SLG .205、HR 1、二塁打 0、三塁打 0、RBI 4、Run 4に終わりました。
これなら、自前のフェアチャイルドを使いたいと思うレッズの判断も頷けます。レンフローはDFAとなりました。
ハリソン・ベイダーはIL
同じくハリソン・ベイダーも移籍後は全く振るわず、レンフローと同じような数字を残しました。14試合に出場し、34PAで、成績は31-5。打率.161、OBP .235、SLG .194、HR 0、二塁打 1、三塁打 0、RBI 3、Run 4。
レッズはやはりロスターのスペースを作るためにベイダーをILに。
おそらくこのままリリース→FAに
たとえレンフローをウェーバーでクレームオフしたとしても、9月1日のPS資格の期限を過ぎているため、ポストシーズンには出場出来ません。
レギュラーシーズンの残り2週間弱のために新しいクラブが残りサラリーを支払うというのも考えづらく、このまま、リリース→FAとなる見込みです。
通算177HR
ハンター・レンフローはキャリア通算177HR。8年のキャリアを平均してもシーズン34HRという素晴らしい数字をもっています。通算のスラッシュラインも.239/.300/.478。
守備ではパワー・アームをもっていることから、OFにいるだけで相手にプレッシャーをかけられます。
これまでの打撃成績や守備力があったとしても、長打が消えて、.230程度の打率のOFなら、なかなか手が上がりにくいところです。
もはやジャーニー・マンになりつつあるレンフローですが、これはもう来季に向けて準備するしか無さそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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