レッドソックスが最初の2イニングで猛攻!
現地2023年8月18日、ブロンクスでのレッドソックス@ヤンキース戦が始まりました!
レッドソックスは最初の2イニングで7得点の猛攻を見せ、序盤でゲームを決めました。
レッドソックスは、初回、ヤンキース先発のジョニー・ブリトー(Jhony Brito)からアレックス・ベルドゥーゴ、ラファエル・デバースが連続シングルで出塁してチャンスメイク。これを3番のジャスティン・ターナーがラインドライブでCFへシングルを放ち、ベルドゥーゴを迎え入れて1点を先制。
さらに、この日4番LFで出場した吉田選手が、97.4mphの4シームの後の89.9mphのチェンジアップを見事に捉え、右中間へ今季13号の3ランHRを放ち、この回、計4得点。最高の滑り出しを見せました。
ホームで吉田選手の頭をポンと叩いて出迎えるデバースの姿も良かったですね。
ヤンキースに集中力がなく!
そして2回表のこと。1アウト後、パブロ・レイエスが放った2Bゴロをグレイバー・トーレスが処理したのですが、確かに強めのゴロではあったものの、なんと持ち替えに失敗。これで1Bへ送球出来ずにレイエスが出塁。この集中力を欠いたプレーでチャンスをもらったレッドソックスは、その後、ベルドゥーゴ、デバース、ターナー、吉田選手が4連続シングルを浴びせてさらに3点を追加。立ち上がり2イニングで7得点を奪いました。
しかも吉田選手のタイムリーはLFへゴロで転がるシングルだったのですが、これをLFのビリー・マッキニーがまたポロポロとやる始末でヤンキースはもはや戦意を喪失した状態でした。
レッドソックスは最初の2イニングを通して、ベルドゥーゴ、デバース、ターナー、吉田の上位4人が8打数8安打、Run 6、RBI 7でした!
吉田選手、キャリア初のブロンクスでのHR
6月9日から11日にかけてキャリア初のブロンクス遠征をこなした吉田選手でしたが、この時の成績は散々で、3試合、13打席で11打数0安打。2 BB、2SO。
今回の3ランHRはキャリア初のヤンキー・スタジアムでのホームランとなりました。
【YOUTUBE】Macho Man! Masataka Yoshida hits a 3-run homer at Yankee Stadium!
吉田選手は「素晴らしいシチュエーションで打てて本当に嬉しかった。この球場でプレーできて本当に光栄です。子供の頃からこの球場のことは知っていました」と述べています。
ブライン・ベイヨーが1失点の好投
レッドソックス先発はブライアン・ベイヨー。こういう試合展開になると案外、引きずられるケースがあるのですが、ベイヨーは終始余裕のある投球で集中力を切らすことはありませんでした。
3回裏にはアンソニー・ボルピーの二塁打をきっかけに、進塁打で1点を失ったものの、6回98球を投げて被安打6、失点1、BB 1、SO 4とここ数週間で最も良い投球内容を見せました。
ベイヨーのシンカーは絶好調で、チェンジアップとのコンビネーションでヤンキース打線を翻弄しました。
なお、ブライアン・ベイヨーはキャリアを通じてヤンキース戦で5度先発していますが、1完投、2勝2敗、ERA 1.45です!
ベイヨーはヤンキー・スタジアムのマウンドが好きみたいです。「あのマウンドは本当に居心地がいい。球場は2、3箇所狭いところがあるので、誰にも打ってほしくないが、あのマウンドは本当にいい。」ともコメントしています。
ゲームの方は8-3でレッドソックスが快勝。3回以降は1得点だったのが気になりましたが、これはむしろヤンキース2番手のイアン・ハミルトンの3.2 IPで被安打1の好投が光ったと見て良さそうです。
ブライアン・ベイヨーはこれで9勝7敗に。ギャレット・ウィットロックが2番手で登板し、2失点なのも気になりますが、徐々にチューンナップしてくれると思います。
ベイヨーは勝てない時期が続きましたが、これで乗り越えたかもわかりませんね。
仮に本日の成績でPSを決めるなら
緊迫した8月、レッドソックスはALのワイルドカード3位争いに残ろうとしています。
この日の勝利で、少なくともライバルの同枠への参戦に後れをもたらしたのは事実です。
18日終了時点の順位
このゲームを終えたワイルドカード3枠の順位はご覧の通り。
WC | Team | W | L | W% |
---|---|---|---|---|
1 | TB | 74 | 50 | .597 |
2 | HOU | 70 | 53 | .569 |
3 | SEA | 67 | 55 | .549 |
上記の3枠目に向け争っている状況が下記です。
WC | Team | W | L | W% | GB vs SEA |
---|---|---|---|---|---|
4 | TOR | 67 | 56 | .545 | 0.5 |
5 | BOS | 64 | 58 | .525 | 3.0 |
6 | NYY | 60 | 62 | .492 | 7.0 |
3枠目から落ちたブルージェイズがマリナーズと0.5ゲーム差、レッドソックスはマリナーズと3.0ゲーム差、ヤンキースはかなりしんどい7.0ゲーム差。
タイブレークのシナリオ
レッドソックスとマリナーズ、ブルージェイズがシーズン勝率で並んだ場合のシナリオを探るとこんな感じです。なお、レッドソックスの視点のみで検証しています。
まずは直接対決の成績でふるいにかけますが、現時点でレッドソックスとマリナーズは3勝3敗でタイで決まらず。ブルージェイズとは7勝3敗でレッドソックスが勝ち抜け。
【レッドソックスのワイルドカードチームとの対戦成績】
Opp | W | L | RS | RA | W% |
---|---|---|---|---|---|
TBR | 1 | 7 | 25 | 45 | .125 |
TOR | 7 | 3 | 57 | 54 | .700 |
SEA | 3 | 3 | 33 | 33 | .500 |
マリナーズとは次のフィルターで決することになりますが、それはディビジョン内での成績に。レッドソックスはALイーストのクラブとの対戦成績は、現地2023年8月18日終了時点で17勝14敗。
レイズに1勝7敗とコテンパンにやられているので、もっと悪い成績かと思えば、オリオールズには3勝3敗でタイで、ブルージェイズ、ヤンキースに大きく勝ち越しているので、勝率は.548。
一方、マリナーズはALウエスト内で、20勝11敗。こちらはアスレチックスとの対戦の6勝0敗が効いています。実はマリナーズはアストロズにも勝ち越していて、6勝2敗です。現時点では、マリナーズが優位に立っています。
– | BOS | SEA | TOR |
---|---|---|---|
W-L in Div | 17-14 | 20-11 | 11-23 |
W% | .548 | .645 | .323 |
そう、仮にこの日の成績で決するなら、マリナーズに及びません。
これから両者の直接対決はなく、シーズン成績で上回るしかありません。よって、この日、ヤンキース戦のGm1で勝利したことは非常に大きな1勝となります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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