NLDS Gm3 ATL 2 @ PHI 10 (PHI: 2勝1敗)
現地2023年10月11日、ブレーブス@フィリーズのNLDS Gm3は、フィラデルフィアに舞台を移しどちらが王手をかけるかというキーになる一戦が行われました。
大声援のフィラデルフィア。MLBももうちょっと場内の音声を拾ってもらいたいほど、大熱狂のスタンドでした。
Gm2でシリーズ全体でフィリーズに傾いていた流れを見事に食い止めたブレーブス。Gm3で果たしてブレーブスの流れに戻せたのか?が気になるところでしたが、地元の大声援もあり、フィリーズがやはり流れを掴んでいました。
スタート
スタメンはブレーブスはGm2と変わらず。捕手は引き続き、トラビス・ダーノーでした。フィリーズはGm2とは打順を入れ替え、Gm1と同じです。
# | ATL | PHI |
---|---|---|
1 | RF:アクーニャ | DH: シュワーバー |
2 | 2B: アルビーズ | SS: ターナー |
3 | 3B: ライリー | 1B: ハーパー |
4 | 1B:オルソン | 3B: ボーム |
5 | DH: オズーナ | 2B:ストット |
6 | C: ダーノー | C: リアルミュート |
7 | LF: ロザリオ | RF: カステヤーノス |
8 | SS: アルシア | LF: マーシュ |
9 | CF: ハリス2世 | CF: ヨハン・ロハス |
P | B・エルダー | A・ノラ |
PHI、3回に6得点
【YOUTUBE】The Phillies put up 6 RUNS in a MASSIVE 3rd inning!
注目されたブレーブス先発のブライス・エルダーは、1、2回はそれぞれ三者凡退に抑える見事な立ち上がり。むしろフィリーズ先発のアーロン・ノラの方が初回から連打を許すなどもたついた感がありました。
さらに、ブレーブスは3回表に、アクーニャとアルビーズのコンビで1点を先制。
ここまではGm2の流れをブレーブスがキープしていたような試合展開でした。
流れは急にフィリーズに傾きました。
フィリーズはイニング先頭のニック・カステヤーノスのソロHRで同点に追いつくと、ブランドン・マーシュのシングルでさらに勢いをつけます。ロハス、シュワーバーが倒れて2アウトになりますが、トレイ・ターナーがシングルでつなぎ、2アウト1、3塁でバッターはブライス・ハーパー。
ハーパーは4球目のスライダーが真ん中に来たのを逃さず、これを豪快にRFスタンドに放り込み、3ランHR!この時点でフィリーズは4-1トリード。
フィリーズは、その後もアレク・ボームがシングルを放ち、ブライソン・ストットが四球。ここでエルダーは降板となり、マイケル・トンキンがマウンドに。
その後もJT・リアルミュートが左中間へのタイムリー・ダブルで2点を追加したフィリーズは6-1とリードを拡げます。
PHIは6HR
この日、フィリーズは6HRが飛び出し、ポストシーズンの1試合当たりのHR数としてはフランチャイズ・レコードとなりました。
3回裏にニック・カステヤーノスが同点に追いつくソロHRで狼煙を上げると、ブライス・ハーパーが勝ち越し3ランHR。
5回表にはハーパーにこの日2本目となるCFへのソロHRで計3本目。ハーパーは2打席連続です。
6回裏にはトレイ・ターナーが8点目となるソロHRで4本目。
8回裏にはニック・カステヤーノスがこの日2本目となるソロHRを放ち、さらにブランドン・マーシュもLFへソロHRを放ち6本目。この2本はBack to Backでした。
ハーパー、アルシアをにらみつける
Gm2で再三のチャンスに凡退し、最後はゲームエンディングとなるダブルプレーのランナーとなったブライス・ハーパーは散々な出来でした。
オーランド・アルシアは試合後、ブレーブスのクラブハウスで、Gm2を終わらせた彼の走塁判断について、
“Ha, ha, ha, ha, ha, atta boy, Harper.”
と繰り返し笑い、ハーパーをあざけっていたのでした。
当然、フィリーズの選手はそれをアプリで見て知っていて、この野郎!と思い、ハーパー自身は静かに燃え、この日HRでやり返したということです。
— Philadelphia Phillies (@Phillies) October 11, 2023
ゲームのスコアは10-2。フィリーズがNLCSへ王手をかけました。
ローレンツェンが締める!
フィリーズのリレーですが、ノラ→マット・ストラム→セランソニー・ドミンゲス→オライオン・カーカリング→マイケル・ローレンツェンと繋ぎました。
また秘密兵器、カーカリングが出てきましたね。1イニングで被安打1でした。
シーズン終盤に行っていたマイケル・ローレンツェンのクロージングをこの日、初めて使いました。
Gm4ですが、フィリーズはレンジャー・スアレスが登板。まだタイワン・ウォーカーを温存しているというリスクを考慮したローテーションとなっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント