ダルビッシュ投手が中盤に踏ん張り、終盤の逆転を呼ぶ
前日にHRフェスタとなったこのシリーズのGame1。
現地2023年4月30日に行われたGame2では、ジャイアンツがアレックス・コブ、パドレスがダルビッシュ投手が先発。ともに実力者同士の顔合わせでどのようなゲーム展開になるか、非常に興味深かったのですが、序盤はアレックス・コブが低めの変化球でパドレス打線を抑え、このままジャイアンツの流れになるか?というところでした。
しかし、ダルビッシュ投手は点を奪われながらも中盤に流れを食い止める力投を披露。残念ながら、マウンドを降りる時にはリードされていたので、勝ち星は付かなかったものの、この中盤での踏ん張りが終盤の味方打線の集中打を呼び込びました。
【SFG】アレックス・コブ、ゴロを打たせる!
このゲームは序盤、パドレス打線が非常に苦しみました。前日のHRフェスタで打者の意識がフライにあったせいかどうかはわかりませんが、とにかくアレックス・コブのスプリッターに大苦戦。ボールが上がりませんでした。
アレックス・コブとすれば自身の持ち味を大いに発揮。シンカーとスプリッターが低めに決まり、ヒットは打たれるものの、要所要所をしっかりと締める素晴らしい投球。
スプリッターに対応されたのは、2回裏にネルソン・クルーズに打たれた3塁打のみ。5回裏にオースティン・ノラに逆方向に2ランHRを打たれ、さらにフアン・ソトにもタイムリーを打たれ、3失点となりましたが、5イニングを被安打7、失点3、BB 0、SO 7、HR 1と数字以上に安定した投球に見えました。
ダルビッシュ投手は6回、9K
一方のダルビッシュ投手は、先頭のラモンテ・ウェイド・Jr.に3-1から投じたスライダーをRFスタンドへ放り込まれ1失点。
2回表にも1アウトからJ.D.デービスにスライダーをRFスタンドに持って行かれて2失点目。
3回表は2アウトからタイロ・エストラーダとジョク・ピダーソンの2連打を浴びるも、ミッチ・ハニガーの打席でジャイアンツに走塁ミスがあり、このイニングは無失点。
味方打線がアレックス・コブに苦戦し、あまり良い流れではない中の4回表、先頭のミッチ・ハニガーにインハイの4シームをLFへ大きなHRを打たれて3失点目。さらに、マイケル・コンフォートには二塁打、J.D.デービスにはシングル、マイク・ヤストレムスキーにもシングルを浴びて、2失点目。
未だアウトが取れずこのまま崩れて行きそうな状況でしたが、ここからがすごかったです。
ダルビッシュ投手はジョーイ・バートにスライダーと4シームをすべてアウトローに決まて見がし三振。次打者のブレット・ワイズリーにも外中心の配球で空振り三振。最後はラモンテ・ウェイド・Jr.を70.8mphの大きなカーブで空振り三振に仕留め、これ以上の失点を防ぎました。
5回裏、パドレスは上述のノラの2ランHR、ソトのシングルで3得点を上げ、スコアは3−4。
6回表のマウンドにも上がったダルビッシュ投手は、マイケル・コンフォート、J.D.デービス、ジョーイ・バートから三振を奪い、中盤をきっちりと締めました。
ダルビッシュ投手は6イニング、97球を投じて被安打9、失点4、BB 0、DO 9、HR 3という成績でした。
パドレス、8回裏に逆転
3-4とジャイアンツにリードされて進んだ8回裏、ジャイアンツのマウンドにはタイラー・ロジャースが上がりましたが、1アウト後に、ソトの四球とボガーツのシングルで逆転のランナーの出塁を許してしまいます。
ここでジャイアンツはカミーロ・ドバルを投入。逃げ切りを図りたいところでしたが、ジェイク・クロネンワースに101.3mphのファストボールをRFへ運ばれ、ソトが生還して4−4のタイ・ゲームに。
ネルソン・クルーズを打ち取り、2アウトまでこぎつけたものの、マット・カーペンターには、CF前にポトリと落ちる2塁打を許してついにパドレスに逆転を許します。2アウトからの高いフライだったので、ランナーが2人生還してスコアは6−4とパドレスが逆転。
Matt Carpenter cashes in and the Padres take the lead! pic.twitter.com/ZGWuaPbwYn
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) April 30, 2023
9回表はジョシュ・ヘイダーが登板し、3人を内野ゴロに仕留めてゲームセット。
パドレスが6−4で勝利し、メキシコ・シリーズの2試合をスイープしました。
ヤストレムスキー、途中交代
8回裏のマット・カーペンターの当たりにダイビング・キャッチで対応し、惜しくもアウトに出来なかったマイク・ヤストレムスキーはこのプレーで左足のハムストリングスを傷めてと途中交代となりました。復帰まで時間がかかるかもしれません。
これでパドレスは15勝14敗とし、最初の1ヶ月を貯金1で終えることが出来ました。現時点ではナ・リーグ西地区3位です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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