【G1】大谷降板の影響がもろに出てしまう
現地2023年8月23日、エンゼルスはレッズとのダブルヘッダー日です。20日のハリケーン・ヒラリーの影響もあり、21日に予定されていたシリーズGm1が、この日のナイト・ゲームにリスケジュールされました。
大谷選手はもともとデーゲームでセットされていたシリーズGm3での登板。ということで、お日様の高い暑そうなデーゲームに大谷選手が登板しました。
大谷選手がいきなりの44号
WヘッダーGm1のレッズの先発はセンセーショナル・ルーキー・サウスポーのアンドリュー・アボット。
それにしても前日22日に行われた試合でエンゼルスはグラハム・アッシュクラフトを打ち込むと思われていたのですが、スライダーにやられてしまいました。途中まではHRも飛び出して良かったのですが、ノーラン・シャニュアルのエラーなどもあり、3-4で落としてしまいましたね。

この日はアボット登板日ということで、かなり手を焼くと思われたのですが、狼煙を上げたのは大谷選手でした。
1回裏、エンゼルスはルイス・レンヒーフォが四球で出塁。そして打席には2番P-DHの大谷選手。
その初球。92.9mphの4シームがほぼど真ん中に来たのを豪快にRFに弾き返すHR!飛距離442ft (134.722m)と良く飛んだ一発でした。大谷選手のこの44号2ランHRでエンゼルスは2点を先制。
【YOUTUBE】Shohei Ohtani BLASTS his 44th home run!
大谷選手、2回途中で緊急降板
大谷選手ですが、腕の疲れということで先発をスキップし、8月9日にジャイアンツを相手に10勝目をマークした日以来の登板となりました。
初回は、TJ・フリードルを2Bゴロ、マット・マクレインとエリー・デラクルーズのルーキー・コンビを空振り三振に打ち取る好調な滑り出し。ただし、ファストボールは94mph止まりで、エリー・デラクルーズとの対戦に至っては、すべてオフスピードのボールでした。
そして2回表、先頭のスペンサー・スティールを四球で歩かせ、つづくジョーイ・ボットには、79.8mphのスウィーバーでSSポップフライに。1アウトを奪うもやはりオフスピードのボールが中心。
そしてつづくクリスチャン・エンカーナシオン=ストランドには、90mphのスプリッターを連投、77mphのスウィーバーも連投し、2-2カウントに。5球目、94.2mphの4シームを真ん中低めに決め、これをファウルされたところで異変が起きました。
ダグアウトから一平さん、ネヴィン監督、トレーナーが集まり何やら深刻な趣で言葉を交わし、大谷選手はマウンドを降りました。1.1イニング、21球、ノーヒット、スコアレス、BB 1、SO 2というのがこの日の大谷選手の投手成績でした。
タイラー・アンダーソンが登板
そしてマウンドにはタイラー・アンダーソンが急遽上がることに。タイラー・アンダーソンは18日のレイズ戦で4.0イニング、81球を投げたところ。一応、中4日は空いていました。
もともと腕の疲れということで、大事をとっていた大谷選手ですが、この日の動きを見ると、怪我のリスクをある程度把握していたかもしれないですね。立ち上がりから明らなベロシティー・ダウンでしたから。
大谷選手は形上は一旦はDHとしてゲームに残りましたが、3回裏に打席が回った時には、ノーラン・シャニュアルが代打で出場。実質的にはマウンド降板時でゲームを離脱していた状況でした。
エンゼルスは3回裏にアンドリュー・ベラスケス、ルイス・レンヒーフォの連続ダブルで3点目を奪い、リードを拡げましたが、4回表に2本のシングルと進塁打で1失点、5回表にはエリー・デラクルーズの3ランHRで逆転を許し、3-4に。
7回表にはアーロン・ループとドミニク・レオンの二人で4失点。結局、9-4のスコアで敗れました。
ルイス・レンヒーフォは4-3と非常によく打ち、2度ホームを踏んだのですが、5、6、7番が音無しで打線がつながりませんでした。
【G2】大谷選手が出場!しかし、CINの良さが目立つ!
大谷選手、2番DHでフル出場
G1で第2打席が回ってきたところでゲームから退いた大谷選手ですが、Gm2ではフル出場しました。
エンゼルスは2回表の守備で、ミッキー・モニアックに好プレーが出るなど、序盤ははハツラツとしたプレーを見せ、2回裏にはノーラン・シャニュアルのタイムリーで1点を先制。このタイムリーの後の大谷選手の左中間へのライナーはTJ・フリードルの好守備で阻まれたのが惜しかったですが。
レッズの良さが出てしまう
3回表はイニング先頭に四球を出したのが、効いてしまい、スペンサー・スティールのタイムリーで1-1の同点に。
4回表は、そのTJ・フリードルがトリプルで出塁し、タイラー・スティーブンソンの2ランHR、マット・マクレインのタイムリーで3失点で、1-4に。リード・デトマーズは5イニングで被安打7、失点4でした。
それでもエンゼルスは5回裏に打線がつながり、大谷選手の2塁打などでチャンスメイクすると、ルイス・レンヒーフォが2点タイムリーを放ち、3-4と1点差まで追い上げたのですが、その後、あと1本が出ず。
逆にレッズは、マット・マクレインの2ランHRなどで3点を追加し、ゲームを決めました。
レッズの投手陣は計8個のBBを出したのですが、これを得点に活かすことが出来ませんでした。
スコアは7-3。
レッズがエンゼルスをスウィープしたシリーズとなりました。
デラクルーズがシリーズ6RBI
エリー・デラクルーズはこのシリーズ、13-3で打率は.231だったのですが、1トリプル、1HRで6 RBIをマーク。盗塁も2つ決めて、RUNは4。そのスピードとパワーを見せつけました。
大谷選手がダブルで出塁した時、エリー・デラクルーズが早速コミュニケーションを取りに行き、談笑していたのはなかなか良いシーンでしたね。
また、UCLA出身のマット・マクレインは、このシリーズは12-4で、打率.333、OBP .467、SLG .833、HR2、RBI 4、BB 3と活躍。
彼らの良いところが目立ったシリーズとなりました。
なお、レッズはこのスウィープで、67勝61敗とし、Dバックスを抜いてNLワイルドカード3位に入りました。ここは、NL WC2位のカブス以下、NLWC 6位のマイアミまで混戦です。1日で入れ替わる状態です。とは言え、ポストシーズンから遠ざかりそうだったレッズが再び息を吹き返し、混沌さはさらに上がったという状況になりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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