話題満載のレイズとのGm1
現地2023年8月18日、レイズ@エンゼルスの3ゲームシリーズが始まりました。このゲームはとにかく話題満載となったので、まとめて行きたいと思います。
ローガン・オホッピーが復帰
エンゼルスはこのゲームから捕手のローガン・オホッピー(Logan O’Hoppe)を60 Day ILから復帰させました。23才のセンセーショナルな捕手がようやく戻ってきました。
ローガン・オホッピーは2022年9月28日にメジャー・デビュー。この年は経験だけのシーズンでしたが、2023シーズンは開幕からマスクをかぶり、打率.283、OBP .339、SLG .547、HR 4、RBI 13をマーク。しかし、4月21日に左肩の炎症でIL入り。今季の復帰は危ぶまれていましたが、ここに来て出場となりました。
マイナーでは8試合のリハビリ出場のみで、上に上がってきましたが、トリプルAでは5-3をマークしました。
2023年1巡目、ノーラン・シャニュアルがメジャー・デビュー
そして、この日、エンゼルスはもう1つサプライズを用意しました。なんと2023年のドラフトで指名したばかりのノーラン・シャニュアル※(Nolan Schanuel)をマイナーからコールアップ。1番、1Bで起用してきました。
※表記はシャヌエルになるかもしれませんが、一旦は発音が近いということでシャニュアルにしておきます。
ノーラン・シャニュアルは、2023年のエンゼルスの1巡目指名で全体順位は11位。右投げ左打ちの21才。
今季はドラフト後、ルーキー・レベルで3試合、クラスAレベルで2試合を経験した後、ダブルAでプレー。ダブルAでは16試合に出場し、打率.339、OBP .480、SLG .475、二塁打3、HR 1、RBI 12、SB 1をマーク。かなりの大抜擢となっています。
チャド・ウォーラックがDFAに
そして40manのスペースを作るため、エンゼルスはオホッピーが復帰したということで、チャド・ウォーラックをDFAとしました。ウォーラックはよく打ってくれましたから、残念です。
なお、腰を傷めたCJ.クロンはこの日、10 Day ILに。アンソニー・レンドンは60 Day ILに移りました。レンドンの今季の復帰はなさそうですね。
大谷選手がグランドスラム!
エンゼルス先発はタイラー・アンダーソン。初回、2アウト、ランナー1塁でアイザック・パレーデスにタイムリー・ダブルを打たれて1点を許してしまいます。
その裏、エンゼルスは1Bへの内野安打で出塁した大谷選手を塁に置いて、マイク・ムスターカスがLFへタイムリー・ダブル。これで大谷選手がホームインし、1-1のタイスコアに追いつきます。レイズの先発は右腕のエラスモ・ラミレス。
そして2回裏、レンフローとレンヒーフォの連打でチャンスメイクし、ノーラン・シャニュアルの四球で2アウト満塁のチャンスを作ったエンゼルスは大谷選手に打席が回ってきます。
この大チャンスに大谷選手は2球目の高めのカットボールに対応。これがRFスタンドに飛び込むグランドスラムとなり、エンゼルスが一気に5-1とリードを拡げます。この打席は打ちそうな雰囲気がありましたね。
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エンゼルス、リードを守りきれず
しかし、4回表、タイラー・アンダーソンが2アウトからの死球をきっかけにレイズ打席に捕まり、ジョシュ・ロウのタイムリー・ダブルとレネ・ピントのタイムリーシングルで、4-5と1点差に追い上げられます。
さらに、5回表、アンダーソンは先頭のランディー・アロウザリナに四球を出し、ここで降板となりました。そして2番手のホセ・ソリアーノがハロルド・ラミレスにタイムリーを打たれ、ついに5-5の同点に追いつかれてしまいます。
また、7回表にはレイナルド・ロペスがマウンドに上がりましたが、またしてもハロルド・ラミレスにタイムリーを打たれ、5-6と勝ち越しを許す展開に。
エンゼルスは直後の7回裏に、ノーラン・シャニュアルのメジャー初ヒットをきっかけに、ブランドン・ドゥルーリーがタイムリー・ダブルを放ち、6-6の同点に。
エンゼルス、9回のピンチにトリプル・プレー!
6-6のタイスコアのまま最終回に進んだゲームは、面白いプレーを生み出します。
9回表、エンゼルスは同点の場面でクローザーのカルロス・エステベスを投入。エステベスは強いボールを投げられてはいるものの、先頭のヤンディー・ディアスにアウトコースの96mphの4シームをRFへうまく運ばれます。ここは打ったヤンディー・ディアスがうまかったです。さすが、現時点でのALバッティング・チャンプです(Av.322)。
さらにつづくランディー・アロウザリナにも左中間へシングルを打たれ、ノーアウト、ランナー1、3塁のピンチを迎えます。エンゼルス・ファンにとっては怪しい雰囲気になってきました。
ここで迎えるはハロルド・ラミレス。かなりやばい場面です。力勝負となったこの戦いは、カルロス・エステベスが力の限り腕を振って対応。7球目、インハイの4シームに手が出てしまったハロルド・ラミレスの打球は強い勢いで前進守備を敷いていたSSのルイス・レンヒーフォの正面に。
難なく打球をさばいたレンヒーフォは3Bランナーを牽制。スタートしないと瞬時に判断して、2Bカバーに入ったブランドン・ドゥルーリーにトス。ドゥルーリーがショートモーションで1Bのシャニュアルに転送。ダブルプレーが成立しました。そして、1Bへの送球を見てスタートを切った3Bランナーのヤンディー・ディアスでしたが、これにシャニュアルが見事にすばやく対応。ホームに抜群の送球を送ってアウトに。見事にトリプル・プレーが成立しました!
レイズは1Bのシャニュアルの足が離れるのは早かったのでは?とリプレーを要求しましたが、判定はアウトのまま。
エンゼルスが最高の形でピンチを切り抜けたのでした。
エンゼルス、サヨナラならず!
9回裏、この勢いでサヨナラ勝利に持って行きたかったエンゼルスは、先頭のルイス・レンヒーフォが四球で出塁。これはGJでしたね!レイズはピート・フェアバンクスが登板しています。
ここでネヴィン監督は、アンドリュー・ベラスケスを代走に送ります。そのベラスケスはランダール・グリチャックの初球に2盗を決め、サヨナラのチャンスを拡げます。
グリチャックは、3球目のスライダーを引っ張り、1アウト。進塁打を打ちたかったところですが、引っ張ってしまいましたね。
つづくシャニュアルに期待がかかりましたが、シャニュアルはピッチャーゴロ。これにベラスケスが飛び出し、2塁に送球するもこれはVTR判定の結果、セーフに。エンゼルスは1アウト、1、2塁の大チャンスで大谷選手に打順が回りました。
レイズ、大谷選手と勝負
1塁が空いていましたが、レイズの選択は大谷選手と勝負。強気でした。満塁となると、押し出しサヨナラのリスクもあり、ここは打たれるリスクを承知で守備側優位の状況で勝負しました。
フェアバンクスは大谷選手にすべてスライダーを投じました。うまかったのは徐々に厳しいコースに攻めたことでした。最後は、低めのボール球で三振を奪っています。ここがレイズの投手陣のすごいところですね。
大谷選手でサヨナラを決められなかったエンゼルスはつづくブランドン・ドゥルーリーもSSゴロで凡退し、好機を逃します。
10回表に3失点
そして10回表、エンゼルスはカルロス・エステベスにもう1イニングを任せました。オートマティック・ランナーがいるこの回、カルロス・エステベスは先頭のアイザック・パレデスの4球目にバックネットに豪快に暴投を投じてしまい、ランナーが3塁へ進塁。これは握力の関係か、抑えが効かなくなったと思いました。そしてパレデスに死球を与え、ノーアウト1、3塁。
そして、ルーク・レイリーにゴロでRF前に運ばれ、勝ち越し点を許してしまいます。
ここからエステベスは力を振り絞り、カーティス・ミードとオスレイビス・バーサービー(Osleivis Basabe)を連続三振。2アウトまでこぎつけます。しかし、つづくジョシュ・ロウに9球粘られ、最後はど真ん中に投じてしまい、2失点目。
ここでアーロン・ループにスイッチするももう1点奪われて9-6に。10回裏、エンゼルスはムース、オホッピー、モニアックが倒れて無得点。
レイズが9-6で勝ちました。
レイズの試合巧者ぶりが目立ちましたが、投手の配球などレイズはさすがに徹底していると思います。エンゼルスは60勝62敗に・・・。かなり厳しくなりましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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