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【MLB2023】マーリンズのサンディー・アルカンタラがトミー・ジョン手術を実施!2022年にサイヤング賞受賞

すでに手術済み!

 現地2023年10月6日、マーリンズのサンディー・アルカンタラ(Sandy Alcantara)がトミー・ジョン手術を受けたことを自身のSNSで発表しました。術後の肘を固定した写真も併せて。

 メッセージとして「重い気持ちで、今日トミー・ジョン手術を受け、来シーズンを欠場することを皆さんにお知らせしたいと思います。今年、私とチームを支えてくれた偉大なマーリンズファンのために、私は最も悲しんでいる。プレーオフへのドライブは、我々全員にとってスリリングなものでした」と。

2024シーズンは全休

 メッセージにも書かれている通り、サンディー・アルカンタラは2024シーズンを全休することになります。手術内容は明らかではありませんが、通常の再建手術であればやはり長く見て1年半を要することから、2025シーズンの開幕を1ヶ月ほど過ぎた時期での復活となります。無理に開幕に合わせるとその分調整を前倒しにすることになりますから、ここは二次災害とならないように完治してから復帰してもらいたいですね。

2023年のアルカンタラ

 サンディー・アルカンタラの2023シーズンは9月で終了しました。最後の登板は9月3日のナショナルズ戦で、8イニングを投げ、被安打9、失点4、自責点2、BB 2、SO 3、HR 1でこの試合はマーリンズが6-4で勝利、サンディー・アルカンタラに今季7勝目がつきました。

 この登板から3日後の9月6日に前腕部の屈筋の張りと診断され、IL入り。この後にUCL傷めたことが発表されましたが、この時点で靭帯に損傷か断裂があるのはほぼ間違いなかったので、今回の手術は特に驚くべきことではありませんでした。ただ、10月6日に行われたというのは「そんなに早く?」という意外性をもたらせました。大エースだけに、治療方針はじっくりと検討すると思われたからです。

 ILに入って以降、復帰を試みるべく、サンディー・アルカンタラは9月21日にトリプルAナッシュビル・サウンズで登板し、4.0イニングで被安打1、スコアレス、BB 0、SO 4と良い結果を出したのですが、この登板後に右前腕の違和感を訴えたため、マーリンズはこの時点で今季のシャットダウンを決断してはいました。

 その後はアルカンタラとしては手術の方針などを探っていたのかもしれません。そしてマーリンズがNLワイルドカードで敗退したことを見届け、手術に至ったようです。

 本人も投げたかったでしょうね。

圧倒的なイニング数

 サンディー・アルカンタラは過去3シーズン、なんと619.0イニングを達成。

YearGIPWLCGSHOERA
202133205.2915103.19
202232228.2149612.28
202328184.2712314.14

同期間で同じくらいのイニングをこなしているのはゲリット・コールのみで、彼でさえも591.0 IP。

 先発完投にこだわるアルカンタラは、同期間に10完投。現役ではNO.1です。ゲリット・コールでも4完投です。

 しかも、2022年にはこのイニング数でERAが2.28。サイ・ヤング賞受賞は当然のような働きぶりでした。

【YOUTUBE】Sandy takes home NL Cy Young!! Marlins’ Sandy Alcantara DOMINATED in 2022 to win Cy Young!

現在の契約 

 サンディー・アルカンタラとマーリンズは2021年11月に以下の契約でサイン。

  • 5年/$56M (2022-2026)
    • 2027年は$27M クラブオプションで$2Mバイアウト

 今季は調停ステータスの2年目。上記の契約があるため、FAは最短で2026シーズン終了後となりますが、マーリンズがクラブオプションを行使すれば2027年もマーリンズでその後にFAに。

 マーリンズは2024年のスプリング・トレーニング開始時にサンディー・アルカンタラを60 Day ILに移すでしょう。2024年のサラリーは$9.3M。アルカンタラは2025年から26年にかけて$17.3Mにグンと上がります。

マイアミのローテーション

 サンディー・アルカンタラという大エースが離脱したマーリンズは、今季のNLWCではヘスス・ルザルドとブラクストン・ギャレットを登板させ乗り切ろうしましたが、残念ながら2連敗でNLDS進出はなりませんでした。

 2022年終了時、マーリンズはサンディー・アルカンタラを筆頭に、パブロ・ロペス、トレバー・ロジャース、ヘスス・ルザルド、ブラクストン・ギャレット、エドワード・カブレラという素晴らしいローテーションを構築していました。

 この豊富なローテーションを調整するべく、ツインズからルイス・アラエズをトレードで獲得。パブロ・ロペスを差し出しました。二人とも今季は際立った活躍を見せたため、トレードとしては非常に良いディールになったと思います。

 しかし、今季は主にサンディー・アルカンタラ、ヘスス・ルザルド、ブラクストン・ギャレット、エドワード・カブレラ、エウリー・ペレスで回していた状態。

 トレバー・ロジャースは、ハムストリングス痛と右大腰筋の部分断裂のため、4月以降は4試合のみの登板に。プロスペクトのジェイク・エダーは、シーズン半ばに3Bのジェイク・バーガーととのトレードでホワイトソックスへ。

 剛腕の右腕エドワード・カブレラは、今季はBBが多く、大事なゲームには任せられない投球内容で、今季は良い結果が出ず、7勝7敗でERAは4.24。

 AJ・パック、タナー・スコットなどブルペンがかなりがんばりました。

 期待のシクスト・サンチェスは今季も登板はなし。

 現時点では2024年はヘスス・ロザルド、ブラクストン・ギャレット、エドワード・カブレラ、エウリー・ペレスそして、ライアン・ウェザーズとブライアン・ホーイングと言った面々がローテーション見込み。シクスト・サンチェスが投げられるに越したことはないのですが、未知数です。

 エドワード・カブレラとエウリー・ペレスがその実力を発揮すればかなり心強いところですが、サンディー・アルカンタラが抜けた今、やはり今オフはローテーションの補強に走ると思われます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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