Gm1でシャットアウトした投手がGm2に出て2HR
現地2023年7月27日、大谷選手がまさにメジャーリーグにとっての伝説を成し遂げたのがこのGame2。
Gm1でシャットアウト勝利を達成した大谷選手。この時点でMLBのHRリーダーがシャットアウト勝利です。これだけでも信じられないことですが、これに加えて、大谷選手はなんとGm2にも出場!
筆者は登板直後でもあり、当然Gm2は休むものと思っていました。出たとしても代打での出場。ところが、大谷選手はGm2にもDHで先発出場。しかも2HRを打つなんて!まったく伝説的な日となりました。
高校野球の練習試合なら投手で出て2試合目は打者での出場もあり得ると思いますが、MLBレベルでそれをやってしまうとは。
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2HR
2番DHで出場した大谷選手。タイガース先発のマット・マニングの前に1打席目は三振に倒れました。
2回裏、ムースがこのゲームでもチャンスメイク。しかし、2アウトを奪われるもエドゥアルド・エスコバーが四球でつなぎ、ルイス・レンヒーフォがトリプルを放ち、2点を先制します。
ザック・ネトーもシングルでタイムリーを放ち、3-0とした後、2アウト1塁で大谷選手の第2打席です。この打席ではマット・マニングは4シームは散らしてゾーンでは変化球を投げていたのですが、7球目の4シームが真ん中低めに来たところを大谷選手が見逃さず、これをLFへ弾き返して2ランHRに。
エンゼルスが大谷選手の今季37号HRも含め、5-0とリードします。
そして4回表、エンゼルスはイニング先頭のエドゥアルド・エスコバーがソロHRを放ち、6−2とリードを拡げます。
2アウトランナー無しで迎えた大谷選手の第3打席。マット・マニングはインコースを厳しく突き、対策を見せますが、5球目の4シームが今度はど真ん中に。大谷選手はこれを豪快にCFに放り込み、エンゼルスは7-2とリードを拡げます。
HR直後の腰
さて、2本目のHRを放った大谷選手ですが、打った直後に腰に手をやって、心配な動作を見せます。
そして7回表に回ってきた次の打席ではマイケル・ステファニックが代打に送られ、ゲームから退きました。実際には4回の第2打席でゲームを離れたと見ていいでしょう。
ゲーム後のネヴィン監督の談話では、腰の筋肉が痙攣しただけで問題ないとのことでした。
さすがに2試合に出場し、そのうち1試合は投手として完投したのですから、ちょっと体も悲鳴を上げたのかもしれないですね。
ゲームの方は11-4でエンゼルスが勝ちました。
ダブルヘッダーで完封、2HRの偉業
大谷選手にとってマルチHRゲームはこの試合で16試合目。今季は4試合目となりました。
同じ日に1安打以下の完封と2本塁打を達成した選手は今回で2人目。1971年6月23日にフィリーズのリック・ワイズがレッズ戦でノーヒットノーランを達成し、その試合で2HRを放っています。
また1安打以下のシャットアウトを成し遂げた投手が同じ日にHRを放ったのは1986年6月8日、エクスポズのフロイド・ユーマンスがフィリーズ戦で達成して以来となります。
上述の試合はいずれも投手が打席に立つナ・リーグで同じゲーム内での達成。
ダブルヘッダーのゲームで1試合目にシャットアウト、2試合目にマルチHRを達成した選手は他におりません(少なくとも近代では)。
大谷選手の伝説的な1日でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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