Game4は大雨
現地2023年4月17日、フェンウェイパークでのエンゼルス@レッドソックスのGame4は、マラソン・デー当日にセットされ、予告通りに大谷選手が登板。レッドソックスは期待の右腕で今季初登板となるブライアン・ベイヨーがマウンドに上がりました。非常に興味深い顔合わせでしたが、いかんせん、この日は非常にハードな環境でのゲームとなりました。
珍しいAMスタート設定
この日はマラソン・デーということで、なんと当初はAM11時開始という非常に珍しい設定でした。
ボストン・マラソンは今回で127回目を迎えました。当日は6時ちょうどのミリタリー・マーチからはじまり、9時2分に男性の車椅子走者、9時5分に女性の車椅子走者という具合にスタート時間を参加者のグループごとにずらし、男性のプロ・ランナーは9時37分、女性のプロ・ランナーは9時47分にスタートしました。1番最後のグループは11時15分のスタート。
どうして試合開始時間をその時間に合わせたのか、おそらく何らかの警備的な事情かと思われますが、むしろ午後からの開始で良かったのではないか?と思いました。
実際、ゲーム前に雨が降り、1時間遅れて12時6分の開始となりました。
なお、前日のゲームは、午後1時34分のファースト・ピッチで、さすがにナイターではなかったので、選手たちは多少は体調を整える時間はありました。
大谷VS吉田は雨のため1度きり
さて、1時間遅れて開始されたゲームは、今季初登板のブライアン・ベイヨーにとっては厳しい条件が重なり、ハードな立ち上がりとなりました。
ブライアン・ベイヨーが初回に4失点
この日、エンゼルスはマイク・トラウトが休み。1回表、ブライアン・ベイヨーは、先頭打者のザック・ネトーを96.9mphのシンカーで見逃し三振。右打者のインコースにはシンカーが、アウトコースにはスライダーが決まり、なかなかの投球でした。
ところが、2番の大谷選手にインコースの枠のぎりぎりを攻めたにも関わらず、CFにライン・ドライブのシングルを打たれます。この辺で「あれ?」と思ったのかもしれませんね。そう思わせた大谷選手の強烈な打球でした。
テイラー・ウォードに死球を与えた後、ハンター・レンフローにはインコースの枠外のシンカーをLFへ運ばれ、グリーンモンスター超えの3ランHR。エンゼルスが3-0とリードします。
さらに、ジオ・ウルシェラに四球、ジェイク・ラムにシングルを許し、1、3塁とされた後、ブランドン・ドゥルーリーにLFに犠牲フライを打たれ、このイニング4点目。
非常に厳しい結果となりました。
大谷選手も苦戦
大谷選手は、1番のライメル・タピアにストレートの四球。4シームもカットもなかなか手につかないという状態でした。
2度のワイルド・ピッチでノーアウト3塁でラファエル・デバースを迎えましたが、ここはスウィーパーを多投。最後、甘いコースに入りましたが、タイミングをずらしたので、デバースを3Bポップフライに打ち取り1アウト。
つづくロブ・レフスナイダーのSSゴロの間にライメル・タピアが還って、レッドソックスが1点を返しました。
吉田選手を空振り三振
ここで大谷選手は4番DHの吉田選手との勝負。大谷選手はスウィーパーで追い込んだ後、78.7mphのカーブで幻惑させます。ここで吉田選手はスプリットを想定したと思うのですが、大谷選手が投げたのは、98.4mphの強烈な4シーム。これに吉田選手は振り遅れて空振り三振に。バッテリーがうまかったですね。
ブライアン・ベイヨーは2イニング目にも2本のシングルと内野ゴロの間に1点を失い、5失点。打たれた時はやはり真ん中に集まっていましたね。
レイン・ディレー
2回裏、大谷選手がマウンドに上がりましたが、グランド・コンディションが悪くなり、レイン・ディレー。この間、大谷選手はずぶ濡れで怪我を心配になりました。
筆者はMLB.tvで観戦していましたが、午前2時ごろのこのディレーで力尽きました。
復帰後の大谷選手は、このイニングはスウィーパーを連発。4シームは1球のみで三者凡退。
ブライアン・ベイヨーの方は、3回表に2連続シングル、2連続三振で2アウト奪ったところで降板。この日は2.2イニングで、被安打8、失点5、BB1、SO5、HR 1。かなり打ち込まれましたが、BB1、SO 5という点は次への良い材料にはなったと思います。
大谷選手は2イニングで降板。ディレーがいつまでつづくかわからなかったので、これはもう致し方ありません。ゲーム開始時も1時間ずれましたから。2回、31球、ヒットレス、1失点、BB 1、SO 3という成績でした。
カッター・クロフォードが好投!
序盤に5失点したレッドソックスは、3回2アウトからカッター・クロフォードが登板。難しい状況での投球となりましたが、クロフォードは素晴らしい投球を披露。9回まで投げきり、5回表にジェイク・ラムにヒット1本を許したのみ。6回表に自身のスローイング・エラーなどがあり、バタバタしましたがほぼ完璧な投球を見せてくれました。
レッドソックス打線ですが、6回裏にトリストン・カサスの2塁打をきっかけに、キケ・ヘルナンデスの犠牲フライ、リース・マグワイアのおかしな内野安打などで2得点。ジェイク・ラムが邪魔でしたね。
9回裏にはクローザーのカルロス・エステベスを攻め、ベルドゥーゴのシングルでの出塁をきっかけに、デバースがタイムリーを放ち、1点差ゲームに。2アウト1、2塁で吉田選手に回り、ここで1本!というところでしたが、97mphの4シームに振り遅れ、3Bポップフライ。
エンゼルスが5-4で逃げ切りました。
この日は開始前の1時間遅れも含めて、計2時間21分のレイン・ディレー。気温も低く、華氏50度、摂氏で10度という寒い中でのゲームでした。
【YOUTUBE】Angels vs. Red Sox Game Highlights (4/17/23) | MLB Highlights
寒さの影響か、レッドソックスのクリスチャン・アローヨがハムストリングスを傷め、次のツインズとのシリーズは欠場が決定しています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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