BOS @ PHI Gm2
レッドソックスは現地2023年5月5日から前年のナ・リーグのチャンピオンシップを制したフィリーズとの3ゲームシリーズが始まっています。
故障者の影響で現場のやりくりがなかなか大変なフィリーズはロブ・トムソン監督の優れた指揮を以てしても苦戦中という状況です。
一方のレッドソックスはブルージェイズに4連勝して、波に乗っている状況です。
【Gm1】クリス・セールが勝利投手に
2023年5月5日のGm1では、クリス・セール(BOS)とザック・ウィーラー(PHI)という非常に興味深い先発で始まりましたが、レッドソックスは1回表にリードオフのライメル・タピアがLFのカイル・シュワーバーのまずい守備で出塁。吉田選手とジャスティン・ターナーが倒れて2アウトとなった後、ラファエル・デバースがRFへラインドライブのシングルを放ち、タピアが生還して1点を先制。
さらに、3回表には、タピアのセイフティー・バント、吉田選手のRFへのシングルでノーアウト1、3塁のチャンスを作った後、ジャスティン・ターナーの内野ゴロの間にタピアが還って2点目。さらに、キケ・ヘルナンデスにもタイムリーが出て3点目を追加。3回表で3−0とリードします。
一方のフィリーズは、4回裏にようやくクリス・セールを捉え、ブライス・ハーパーのリードオフシングルを皮切りに、ニック・カステヤーノス、JT・リアルミュート、アレク・ボームが3連続長短打を放って3得点。クリス・セールはこのイニング、かなり怪しかったのですが、この4連打、3失点のみで被害を食い止めます。スコアは3−3の同点。
6回表、レッドソックスはジャレン・デュランとキケ・ヘルナンデスの連続ヒットでチャンスメイクすると、トリストン・カサスがCFへ大きな犠牲フライを放って1点を勝ち越してスコアは4-3。ウィーラーはここで降板となります。この被は5.1イニングで被安打7、失点5、BB0、SO5でした。
2番手で登板したコナー・ブログドンはエマニュエル・バルデスにRFへのシングルヒットを許しレッドソックスはこのイニング2点目。スコア5-3と勝ち越しに成功します。
この後、レッドソックスはリチャード・ブライア、クリス・マーティン、ケンリー・ジャンセンとつないで2点差を守りきり、5−3で勝利。まずはGame1を獲って、7連勝としました。
勝ち星のついたクリス・セールは今季、3勝2敗、ERA 4.26となっています。
【Gm2】吉田選手が憧れのハーパーに会う
迎えた現地2023年5月6日のGame2ですが、試合前に吉田選手は、日本にいるときから好きだったというブライス・ハーパーと会うことが出来たようです。
'I was a little nervous meeting him': Masataka Yoshida finally got to meet his favorite player, Bryce Harper https://t.co/wYnX1I2WPv pic.twitter.com/gEiC03yxvB
— Boston.com Red Sox News (@BDCSox) May 7, 2023
吉田選手はハーパーからサイン入りの2本のバット(そのうち1本はNLCSで使用)とグリーンのスパイクをもらっています。ハーパーはトミージョン手術のリハビリがあったため、WBCにも参加出来ませんでしたし、吉田選手としてはようやくインターリーグで念願が叶ったというところですね。
Here is what Bryce Harper gave to a very grateful Masataka Yoshida. pic.twitter.com/vPpridWR3L
— Ian Browne (@IanMBrowne) May 6, 2023
吉田選手の飼い犬の名前はハーパー、飼い猫の名前はブライスだそうです。かわいい茶トラですね。
Yoshida's dog is Harper and his cat is Bryce. pic.twitter.com/0Uq5Fq91ma
— tsuntsun (@tsun0314) May 6, 2023
吉田選手は休み
さて、Game2では吉田選手が体を休める目的で欠場となりました。怪我ではありません。
4月半ばにハムストリングス痛が出ましたし、おそらくそれが完全には治ってないままプレーしていたでしょうから、良い休憩だったと思います。
15試合連続安打を継続中。ここ2週間の成績は、51-23、AV .451、5 HR、15 RBIです。
レッドソックスが4回に集中打
先発はレッドソックスがコーリー・クルーバー、フィリーズがベイリー・ファルター(Bailey Falter)。
先取点はフィリーズで2回裏にアレク・ボームのタイムリーで1点を先制。
しかし、レッドソックスは4回表にラファエル・デバース、クリスチャン・アローヨ、リース・マグワイヤーの3本のタイムリーで一気に5得点。逆転に成功します。
ハーパーに復帰後初HR
フィリーズは4回裏にエドゥムンド・ソーサがタイムリーを放って1点を返した後、5回裏にはブライス・ハーパーがソロHRを放ち、3-5に。
レッドソックスは6回表にコナー・ブログドンから2点を奪い、スコアは7-5。
7回裏、フィリーズはトレイ・ターナーに一発が出て、4-7とリードを詰めるも、レッドソックスのブルペンから得点を奪うことが出来ず、このまま7−4でレッドソックスがカード連勝を決めました。
フィリーズが乗り切れない原因
フィリーズの打撃は、チーム打率が現地2023年5月6日終了時点で.265でMLB 5位。いい位置につけています。しかし、直近7試合でみると、打率は.215でMLB 26位。
また、ピッチングの方ではスターターのERAは5.03でMLB 21位。リリーバーは5.33でMLB 26位。苦戦の原因はこの辺に出ておりますね。
直近15試合で1割台は3名
また、直近15試合では、トレイ・ターナーの打率が.185、ブライソン・ストットが.196、カイル・シュワーバーに至っては、.109。
ただ、カイル・シュワーバーはもともとはスロースターターです。今季は春先にWBCがあり、いつも打てない時期にHRを放ったりしましたが、本来は5月以降の選手で、6月に大爆発する傾向があります。
よって、今はサイクル的にも底にあるようなそんな時期かもしれません。
1つ1つ良い結果を積み重ねるしかないとは思うのですが。
追記:Gm3はPHIが6-1で勝利
現地2023年5月7日に行われたGm3では、カイル・シュワーバーが先制の2点タイムリー、中押し点となる2ランHRを放つなど、3-2/ 3 RBIと活躍。フィリーズが一矢報い、6−1のスコアで勝利しました。勝ち投手はタイワン・ウォーカーで、今季3勝目がついております。
カイル・シュワーバーがそろそろエンジンがかかってくる時期に入ったのかもしれませんね。
なお、吉田選手は第1打席でタイワン・ウォーカーからLF前シングル、第3打席で左腕のホセ・アルバラードからRFシングルを放ち、4-2。連続安打試合数を16に伸ばしています。先発のタナー・ハウクは6回途中、3失点。リチャード・ブライアーにスイッチしたところ、シュワーバーに2ランHRを打たれ、リードを拡げられたのでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント