NLCSもGm7の決戦へ
現地2023年10月23日のDバックス@フィリーズのNLCS Game6は舞台を再びフィラデルフィアに移して行われ、すでに3勝を上げているフィリーズのワールドシリーズ進出を見るべく、スタンドには45,473人の観衆が集まりました。言わずもがな、ほとんどがフィリーズ・ファンです。
いつもならファースト・ピッチから大声援が続くフィラデルフィアですが、いかんせん、この日はDバックスの良いところばかりが目立つ一戦となり、スタンドのボルテージもこれまでとは打って変わって静かな時間が続きました。
アーロン・ノラが5回途中4失点
フィリーズ先発はアーロン・ノラ。今ポストシーズンは好調でここまで3試合に登板し、いずれも勝ちがつく好投を見せていました。3試合トータルのERAは0.96。抜群の数字を残していましたが、この日はちょっと勝手が違いました。
ファム、グリエルが連続HR
アーロン・ノラは立ち上がりにコービン・キャロル、ケーテル・マルテのうるさい1、2番から連続三振を奪い、上々のスタートを見せましたが、2回表に捕まりました。
2回表、先頭のトミー・ファムへの5球目のナックル・カーブがハンギング・カーブとなってしまい、これをLFスタンドに放り込まれてまずは1失点。
つづくルルデス・グリエル・Jr.にはシンカーをうまく打たれ、今度は左中間スタンドに放り込まれるBack to BackのHRを浴び2失点目。
さらにアレク・トーマスを四球で歩かせた後、エバン・ロンゴリアには左中間深くを破る、あわやHRかという大きな二塁打を打たれ、1塁ランナーのアレク・トーマスの生還を許して3失点目。このイニングはあっと言う間に3点が入ったというイニングでした。
3回、4回にようやく落ち着いてきたアーロン・ノラでしたが、5回表にコービン・キャロルのシングルとケーテル・マルテのRF線を破る3塁打でもう1失点を許し、スコアは1 – 4。フィリーズにとってまずい展開となっていきます。
アーロン・ノラは5回1アウトで降板。被安打6、失点4、自責点4、BB 2、SO4、HR 2という成績でした。
M・ケリーが好投
一方、破壊力抜群のフィリーズ打線ですが、Gm2で勝利したものの、メリル・ケリーにかなり苦戦していたのがこのゲームでも出ました。
1回裏は2つの四球でチャンスをもらうも得点を入れることが出来ず。3点を奪われた直後の2回裏には、先頭のJT・リアルミュートの二塁打とブランドン・マーシュのタイムリーで1点を返すも、その後が続かず。3回裏にもランナーを出すものの得点ならず。
フィリーズ打線は中盤に完全に沈黙。4回から6回まではヒット1本に抑えられます。
メリル・ケリーは5イニングを投げ、被安打3、失点1、BB 1、SO 8と好投。見事にゲームメイクしました。
AZはブルペンがさらに機能
Dバックスは6回からライアン・トンプソン、7回途中にアンドリュー・ソールフランク、8回をケビン・ギンケル、そして最終回はポール・シーワルドが登板。このブルペン陣は2番手以降はフィリーズに3安打しか許しませんでした。
8回のケビン・ギンケル、9回のポール・シーワルドはともにERAは0.00。もはや8回突入時にリードを保っていればそのまま逃げ切れるという程、後ろの2人が堅牢。フィリーズ打線に7回までに決めなければというプレッシャーも与えています。
心配になるPHI打線
この日のフィリーズ打線は6安打しか放てず。シュワーバー、ターナー、ハーパーの1、2、3番と7番のニック・カステヤーノスがヒットレスでした。中心選手たちが軒並みこれではさすがにロブ・トムソン監督も手の打ちようがなかったです。
スコアはDバックスが5-1で勝利。3勝3敗のタイとなり、決戦のGm7へ。
どうもフィリーズはRHPだと打線が活性化しませんね。LHPの時の打率は.308なのに対し、RHPは.240です。Gm7のDバックスの先発はGm3で5.2IPでスコアレス、9Kを奪われたブランドン・ファートです。
Gm7でフィリーズ打線がブランドン・ファートにどう対応するのか見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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