ルーキーでの20/40 達成は史上4人目
現地2023年8月28日、レッズ@Dバックス戦で、Dバックスのルーキー、コービン・キャロル( Corbin Carroll)がシーズン20HR & 40SB(盗塁)を達成しました!
すでに7月22日のレッズ戦で20HRを達成していたコービン・キャロル。この時点でのSBは29。
そして8月28日のレッズ戦。8回裏、イニング先頭としてイアン・ジーボー(Ian Gibaut)から四球を選んだコービン・キャロルはすかさず2塁への盗塁に成功。見事にシーズン40 SBを決めたのでした。
Corbin Carroll is the 2nd player in #Dbacks history and the 4th rookie in @MLB history to record a 20 HR/40 SB season! pic.twitter.com/wtHohMprxe
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) August 27, 2023
史上4人目
ルーキーでの20/40達成は非常に難しく、これまでは3人しかおりませんでした。このうちの一人がエンゼルスのマイク・トラウトです。
- マイク・トラウト (LAA): 30/49 (2012)
- ミッチェル・ペイジ(Mitchell Page/ OAK) : 21/42 (1977)
- トミー・エイジー(Tommie Agee/ CWS) : 22/44 (1966)
コービン・キャロルは4人目となりました。
盗塁型が20 HR
コービン・キャロルの面白いところはスピード系の選手でありながら、長打も案外多いところ。178cmの小柄な外野手で足のスピードは尋常ではありません。ゆえに長打より安打が多い選手かと思いきや、HRも現時点で22本をマーク。SLGも現時点で.520。それこそ30-40HRを狙う選手ではありませんが、リードオフで20HRは見事だと思います。
ロナルド・アクーニャ・Jr.(ATL)は今季すでに28HR/59SBをマークしていますが、アクーニャは、HRを打つけれども足も速い!というタイプ。コービン・キャロルはむしろ足のスピードが注目されるタイプです。そのアクーニャでさえも、ルーキー・イヤーは26/16でした(2018)。ルーキーで26HRもとんでもないのですが。
エリー・デラクルーズとの競演
このゲーム、「これぞメジャー」というプレーがありました。
第1打席は三振に倒れたコービン・キャロルでしたが、3回の第2打席はシングルを放ち、つづくケーテル・マルテの2塁打で1塁から一気にホームに生還したコービン・キャロル。そのスピードをゲーム序盤から見せつけます。この時点でDバックスが1−0とリード。
迎えた6回裏の第3打席。2アウトから打席に入ったコービン・キャロルは、レッズ先発のグラハム・アッシュクラフトのアウトコースから入るスライダーに対応。これをあわやHRかというCFへ大きな当たりを放ちます。
ウォールまで飛んだ打球に守備の良いTJ・フリードルも追いつかず、ボールはウォールから反射してスローイングまでの対応がわずかに後れました。フリードルが返球に入った時点でコービン・キャロルはすでに3塁に到達しようかという位置まで激走。これはもう誰もがインサイド・ザ・パークHRだと思った瞬間、2B後方でカットに入ったSSのエリー・デラクルーズがホームへ送球。
エリー・デラクルーズの送球は、コービン・キャロルのスピードさえも上回る送球で、そのベロシティーはなんと99.7mph。送球はホームベースよりやや3塁方向に流れましたが、これがここしかなかったというところで捕手のタイラー・スティーブンソンのミットに吸い込まれ、ギリギリのところでアウトとなりました。
コービン・キャロルのスピードも尋常ではありませんでしたが、それを一気に追い越すように放たれたエリー・デラクルーズの送球は「これぞメジャー」というプレーでした。繰り返しますが、コービン・キャロルのスピードも相当は速かったことは記載しておきたいと思います。
ワイルドカード争い
ゲームの方ですが、6回表にTJ・フリードルの犠牲フライで1-1の同点に追いついたレッズは、7回表にもノエルビ・マルテのタイムリーで1点をあげ、2-1と勝ち越しに成功。
しかし、Dバックスも7回裏にルルデス・グリエル・Jr.のソロHRで2-2の同点に。
そして8回裏、Dバックスはコービン・キャロルが四球でチャンスメイクし、レッズ・ブルペンの乱れもあって、2つの犠牲フライとアレク・トーマスのタイムリーで3点をあげ、5-2と逆転。
このままDバックスが逃げ切りました。
【YOUTUBE】Reds vs. D-backs Game Highlights (8/27/23)
マクガフが好投
中盤に失点したDバックスでしたが、7回途中から登板した元ヤクルトのスコット・マクガフが好投。1.2イニングを被安打1、スコアレス、3Kに抑え、流れを引き寄せました。この好投は光りましたね。
この勝利で69勝62敗としたDバックスは、ワイルドカード枠3位に入っています。NLのワイルドカードは混戦で、現在ワイルドカード枠5位のレッズもまだまだチャンスがある状況。6位のマイアミまで何が起こるかわからない状態となっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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