キャリア12年目、30才のシーズンに300号HR!
現地2023年8月30日、エンゼルス@フィリーズ戦のGm3でブライス・ハーパーがキャリア通算300号HRを放ちました!「もう300HR!早い」というのがその印象です。
同じ2012年にROY(AL)を獲ったマイク・トラウトは、現在IL入りですが、すでに368HRを放っていることを考えるとこのモンスター級の2人の凄さを改めて思う次第であります。なお、マイク・トラウトは20試合のみの出場ですが、デビュー・イヤーは2011年です。
シーソーゲームで生まれた300号
ブライス・ハーパーが300HRを放ったタイミングですが、これがまた打って欲しいところでの一発で、ハーパーらしいなというタイミングでした。
このゲームはウェーバー公示にかけかれているエンゼルスのハンター・レンフローがお尻に火が点いたように活躍。2回表に今季19号HRを放つなど、4−3、4 RBIと活躍。5回を終えて、エンゼルスが5-3とリードしていました。
6回裏、フィリーズはトレイ・ターナーの3ランHRで一旦は6-5と逆転に成功。
しかし、8回表にエンゼルスがグレゴリー・ソトを攻め、大谷選手の四球をきっかけに、2アウト満塁のチャンスを作ります。ここで打席が回ってきたハンター・レンフロー。レンフローは2点タイムリー・シングルを放ち、エンゼルスが再び7-6とリード。フィリーズが終盤に追い込まれてしまったのです。
カイル・シュワーバー、今季37本目のシングル!
そして迎えた8回裏。フィリーズはマット・ムーアから1アウト後、カイル・シュワーバーがシングルで出塁。カイル・シュワーバーはこれで今季91安打目。内訳はHRが37、二塁打が16、三塁打が1でシングルはなんと37本目。まるでジョーイ・ギャロのようなスタイルになってきました。
直後、トレイ・ターナーが三振に倒れて2アウト。このイニングはもう怪しい雰囲気になってきたのですが、それを打ち破ったのがブライス・ハーパーでした。
ハーパーの300HRで逆転
ハーパーは、初球、甘い軌道となったムーアのナックル・カーブにロックオン。これが右中間スタンドに入る強烈な当たりで、カイル・シュワーバーを迎え入れ、8-7と再度逆転に成功したのでした。この辺がハーパーの勝負強いところですね。
(YOUTUBE)Bryce Harper’s 300th career home run was CLUTCH!
なお、この日粘りを見せたエンゼルスが9回表に再度逆転しました。クレイグ・キンブレルから代打で出たマイク・ムスターカスが振り逃げで出塁し、ノーラン・シャニュアルがシングルを放って代走のアンドリュー・ベラスケスが3塁に到達。ここでルイス・レンヒーフォが犠牲フライを放って8-8の同点に。直後、ブランドン・ドゥルーリーに2ランHRが出て、10-8としました。
フィリーズはその裏、カルロス・エステベスに抑えられ、8-10で敗れました。
シーズン平均33HR!
現地2012年5月14日のパドレス戦でメジャー第1号を放ったブライス・ハーパーはルーキー・イヤーに19才で22HRも放ちました。
これまでのシーズンHR数のキャリア・ハイは2015年の42本。ナショナルズがワールドシリーズを獲った2019年には35HR。
これまでキャリア12シーズンで、1シーズン当たりの平均HRは33本(現地2023年8月30日時点)。平均でこの本数というのはやはりハーパーの凄さを感じます。
8月は10本目!
2023シーズンはトミー・ジョン手術の影響で5月2日にシーズン・デビューとなったブライス・ハーパーは、肘の影響もあってかスローペースでした。HRは5月が3本、6月が0本、7月が2本と3ヶ月でたった5本。
ところが8月に入り、ようやく肘の状態も良くなったからか、HRを量産。この300号で、8月はなんと10HR目となりました。
なお、フィリーズ自体も8月は59HR(現地2023年8月30日時点)で、これはフランチャイズ史上最多の月間HRです。
300HRは現役で12人目
現役で300HRを放っているのは、ミゲル・カブレラ(DET)、ネルソン・クルーズ(FA)、ジャンカルロ・スタントン(NYY)、マイク・トラウト(LAA)、ジョーイ・ボット(CIN)、エバン・ロンゴリア(AZ)、ポール・ゴールドシュミット(STL)、ノーラン・アレナド(STL)、フレディー・フリーマン(LAD)、マニー・マチャード(SDP)、J.D.マルチネス(LAD)、そしてブライス・ハーパー(PHI)の12名となっています。
なお、ハーパーはマット・ムーアから300号HRを放ちましたが、2012年のシーズン前のトップ・プロスペクト100でトップ1だったのがマット・ムーアです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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