NL MVPがグンと近づいた偉業
現地2023年9月27日、アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャ・Jr.がカブス戦においてMLBの歴史を塗り替える偉業を達成。シーズン40HR-70盗塁を記録しました。
これはMLB史上初なので、さながらロナルド・アクーニャ・Jr.は40-70クラブを創設と言ったところです。
カブス戦で2盗塁
すでに現地2023年9月22日のナショナルズ戦で40HRを達成していたロナルド・アクーニャ・Jr.。現地2023年9月26日のカブスとのこのシリーズのGm1で、41号HRも放っておりました。この時点で盗塁は68。
迎えた現地2023年9月27日、いつも通りRF/リードオフで先発出場したアクーニャは、最初の3打席は凡退。チームも初回にオジー・アルビーズのソロHRで先制するも、先発のダリウス・ヴァインズが序盤にカブス打線に捕まり、1-3とリードを許します。
しかし、ゲーム終盤にブレーブスは反撃を開始。7回裏、抑えられたいたジェイムスン・タイヨンから四球とシングルでチャンスメイクしたブレーブスは、まずはマーセル・オズーナが放った2Bゴロがタイムリー・エラーとなり1点を返し、2-3に。
8回裏、1アウトから打席に立ったアクーニャは、ジュリアン・メリウェザーからRFへシングルを放ち、チャンスメイク。この後、オジー・アルビーズの打席で2塁への盗塁を決め、69個目。2塁へ進んだアクーニャをアルビーズがRF前シングルでホームに導き、ブレーブスは3-3のタイに追いつきます。
9回表、カブスはコントロールの乱れたカービー・イェーツからヤン・ゴームズがタイムリーを放ち、4-3と勝ち越し。
9回裏、後がなくなったブレーブスでしたが、抑えで登板したマーク・ライター・Jr.からマーセル・オズーナが値千金の同点HRを放ち、ブレーブスは再び追いつき、スコアは4-4。
オートマティック・ランナーがついた10回表、カブスは2つの犠牲フライで1点を奪い、5-4と勝ち越し。
10回裏、1点を追うブレーブスは、先頭のオーランド・アルシアがなんとか2Bへの進塁打を放ち、チャンスメイク。この辺がブレーブスのすごいところですね。
そして打席はロナルド・アクーニャ・Jr.。アクーニャはダニエル・パレンシアに追い込まれるも、4球目のスライダーに食らいつき、これがRFへの同点タイムリーに。ブレーブスが5-5とタイに持ち込みます。
オジー・アルビーズの打席でアクーニャは再び盗塁を敢行。これが成功し、ついに70盗塁を決めたのでした!
その後、アルビーズがアクーニャをRFへのタイムリーで返して、ブレーブスが6-5でサヨナラ勝ちを納めました。
個人の成績がチームの勝利にバッチリとリンクした素晴らしい活躍だったと思います。
足と長打
アクーニャは41本塁打を放ち、すでに40-50、40-60を実現していたのですが、ブレーブスのフランチャイズ史上、1900年以来でシーズン70盗塁を記録したのは、1991年のオーティス・ニクソンの72盗塁に次いで2人目。
40-70の凄さ
MLBには盗塁に関してはリッキー・ヘンダーソンというとんでもないスーパー・スターがおります。通算盗塁数は1406。シーズン100盗塁が3度もあり、キャリアハイは、1980年の130という嘘のようなすごい数字を残しています。このシーズンのリッキー・ヘンダーソンのHR数は10。
リッキー・ヘンダーソンはこの後、HRの数も増やして行きますが、キャリア通算で297HR。そしてキャリアハイは28HRで、1986年と1990年に2度達成。
1986年の28HRの時の盗塁数は87。1990年は65でした。これだけでも相当すごいのですが、今回のアクーニャの40/70は、リッキー・ヘンダーソンの28HRよりもすでに13本多いです。ここまで盗塁とHRがついてくるというのはやはり驚き以外のなにものでもありません。
また、40HR以上を記録した選手の盗塁数としては、1998年のシアトル時代のアレックス・ロドリゲスの42HR/46SBというのがあります。Aロッドでも40-40は1度だけ。彼は2007年のNYY時代に50-20となる54HR/24SBを達成しています。
ブレーブスNL勝率1位へ
このカブスとの2戦でプレーオフのような戦いとなり、それを制したブレーブス。強いですね。ブレーブスはこれでシーズン102勝。NLの勝率NO.1が確実となり、プレーオフの第1シードとなりました。
これでプレーオフはNLDSからスタートとなります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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