40 HR & 10勝!
現地2023年8月10日、エンゼルスの大谷翔平選手はジャイアンツとの3ゲームシリーズのGame3に登板。
大谷選手は現地2023年7月27日のタイガースとのダブル・ヘッダーの1試合目に登板してMLBキャリア初のシャットアウト勝利を達成。そしてその日のGame2にもDHとして出場するなど勝利への執念を見せているものの、明らかに疲労は隠せないところ。
右手中指のけいれんのために前回の8月3日のマリナーズ戦で4回スコアレスのまま降板。
その前にもブリスター・イシュー(マメ)や爪のひび割れを起こし、決して万全でもない中、マウンドに上がりました。
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2イニングで47球
序盤は制球に苦しみました。2イニングでなんと47球。投球フォームもシーズン序盤とは違うように見えました。
2回表には、捕手のマット・タイスが2塁へのピックオフ・スローで、無駄に進塁を許し、結果的にそのスローイング・エラーがブランドン・クロフォードの犠牲フライによる得点を許すなど、かなり過酷な立ち上がりでした。
なお、2回表の失点で、連続無失点は19.1イニングで途切れました。
しかし、尻上がりに調子を上げた大谷選手は3回から6回まで3人ずつで斬って取り、流れを作ります。
足を滑らせる
大谷選手は、6回表、ウィルマー・フローレスを四球で歩かせた投球で危うく顔面に当てるところでした。これが四球で収まって良かったです。もし当たっていたら、今後の投球にも影響が出ていたことでしょう。
つづくジョク・ピダーソンへの初球を投げたところで、ステップした左足がスリップし、腰を押さえ、ヒヤッとさせます。トレーナーがマウンドに上がり、どうなるかと思いましたが、続投。そのジョク・ピダーソンをダブルプレーに打ち取り、追加点の芽を断ち切ったのはさすが。
大谷選手は、6回、97球で降板。被安打3、失点1、自責点0、BB 3、SO5です。
降板後、大谷選手はフラストレーションを顕にしました。試合後のインタビューで自分の投球にそれを感じたということですが、疲れの要素がかなりあるのではと思います。
マナエアが好投
ジャイアンツはこの日、オープナーを採用し、ライアン・ウォーカーが先発して1イニングで交代。2番手にショーン・マナエアが上がりました。
エンゼルス打線はこのマナエアに苦戦。4イニングで1安打しか打てませんでした。
6回裏に打線が援護
しかし、6回裏、チャンスが巡ってきます。
大谷選手は6回表で降板となることがほぼ決まった状態だったので、ここで勝ち越さなければ10勝がお預けになるところでした。
その状況の中、非常に当たっているルイス・レンヒーフォがまずはダブルで出塁。マナエアはここで降板。つづく大谷選手は申告敬遠。ノーアウト1、2塁でブランドン・ドゥルーリー二打席が回ってきます。ドゥルーリーはここで代わったベックからLFへラインドライブのタイムリーを放ち、レンヒーフォを迎え入れて1-1の同点に。
ムースが援護HR
そしてマイク・ムスターカスが打席に。ムースは2球で追い込まれたものの、3球目のオフスピードのスウィーパーをうまく拾ってこれがRFスタンドに入る3ランHRに。ムースはもはやロイヤルズ時代のいけいけのムースに戻りましたね。好調です!
エンゼルスが4-1とし、大谷選手に10勝目の権利が発生しました。
9回をエステベスが凌ぐ!
大谷選手降板後、ホセ・ソリアーノ、マット・ムーアで7回、8回を繋いだエンゼルスは9回表にカルロス・エステベスを投入。
ここ2回ほど、不本意な投球が続いていましたが、ここはもう彼と心中というくらいの覚悟で送り出したかもしれませんね。
そのエステベスは、1アウトからヒット、フィルダース・チョイスで1、3塁のピンチを迎えましたが、つづくラモンテ・ウェイド・Jr.をポップフライに打ち取り2アウト。つづくタイロ・エストラーダには、速い球で押しつつ、最後はスライダーで抜いて3塁ゴロにし止め、ムスターカスが2Bでアウトに取りゲームセット。なかなかハラハラする場面でした。
エンゼルスが4-1で勝ちました。
またMLB史上初
この日の勝利で10勝目がついた大谷選手は、40HRを打った選手が10勝目を上げたとうことでまたもやMLB史上初ということに。
大谷選手は2022シーズンに15勝を上げましたが、HRは34本でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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