コービン・キャロル、Dバックスの推進力に
ナ・リーグのワイルドカード争いに猛ラッシュをかけているDバックス。
現地2023年9月20日、すでにワイルドカード争いから一歩後退しているジャイアンツとのゲームで、コービン・キャロル(Corbin Carroll)が素晴らしい活躍を見せ、50盗塁、25HRというルーキーによる史上初の快挙を成し遂げました。
コービン・キャロルの活躍はまさにチームのポストシーズンへの推進力に直結しております。
5-4、2SB & 1HRで5連勝に貢献
ジャイアンツの先発は3年連続二桁勝利を継続中のローガン・ウェブ(Logan Webb)。
Dバックスは、1回表にラモンテ・ウェイド・Jr.のリードオフHRで1点を先制されるも、その裏の攻撃でリードオフのコービン・キャロルがローガン・ウェブの92.4mphのシンカーをCFへゴロで弾き返すシングルを放ち出塁。
2番ケーテル・マルテには動かなかったコービン・キャロルですが、3番のトミー・ファムの打席で、ストライク先行の0-2カウントで2塁への盗塁を敢行。ジャイアンツの捕手、ガブリエル・モレーロがスライダーを受け損なって2塁へ投げることが出来ず、49個目の盗塁に成功。50盗塁に王手をかけます。
この後、ファムの内野ゴロに間に3塁へ進塁したキャロルは、つづくクリスチャン・ウォーカーの3塁への内野ゴロの間に生還。Dバックスが初回の攻撃ですぐに1-1の同点に追いつきます。
50 SBと25 HRはルーキーでは初
コービン・キャロルは3回裏の第2打席はLFへのシングル。この後、ケーテル・マルテの打席で2-0カウントとなったところで、2度めの2塁への盗塁を敢行。スタートが素晴らしく、完全にセーフのタイミングでした。さらに捕手のガブリエル・モレーロの送球がCFに逸れる間にコービン・キャロルは一気に3塁へ進塁。この後、生還してDバックスが2-1と勝ち越しに成功します。
4回裏の第3打席でもRFへシングルを放ち、この段階で3打数3安打。
7回裏に回ってきた打席ではライアン・ウォーカーからソロHRを放ち、4打数4安打。これでルーキーでありながら50盗塁/25HRの達成となりました。
【YOUTUBE】Corbin Carroll is the FIRST ROOKIE EVER to 25 homers and 50 steals!
なお、8回裏の第5打席はCFライナーに倒れ、この日は5-4、1 RBI、3 Runとチームの勝利に貢献しました。
23才以下でも3人め
50盗塁/25HRを達成したコービン・キャロルですが、これはMLBで13人目の達成。
今年の8月21日の誕生日で23才となったのですが、これまでMLBで23才以下でこの記録を達成したのは、2人だけ。一人は元レッドソックスのヘインリー・ラミレス(Hanley Ramírez)で、マーリンズ時代の2007年に51盗塁/29HRを達成。ヘンリー・ラミレスは前年の2006年にNL ROYを獲得し、この年はルーキー資格ではありませんでした。
また二人目は、1970年代から80年代半ばまで主にアストロズで活躍したセイザー・セデーニョ(César Cedeño)。セイザー・セデーニョは2度達成しています。1度目は22才の時の1973年に56盗塁/25HRをマーク。さらにその翌年の23才時の1974年にも57盗塁/26HRを記録しています。
コービン・キャロルは3人目ということに。
成績はさらにアップ!
そしてこの日、5-4、1HR、1 RBI、2SBをマークしたコービン・キャロルのシーズン成績は、打率.286、OBP .363、SLG .511、OPS .874にアップ。安打数は157で、HR 25、二塁打 27、三塁打 9、RBI 73、SB 50、RUN 109、BB 54。
打撃に加え、走力のある外野守備も魅力で、今季はLFで70試合、RFで57試合、CFで44試合をこなしています(ゲーム途中の守備位置変更も含む)。
fWARは5.7でMLB9位にランクイン。ちなみに1位は大谷選手で8.9。
この日、コービン・キャルロルの歴史的なマイルストーン到達に加え、Dバックスはジャイアンツに7-1で勝利。
この勝利は大きく、ワイルドカード2位、3位を争っているカブス、マーリンズ、レッズがそれぞれ敗れたため、Dバックスが一歩抜け出し、2位に入りました。
残り9試合。Dバックスがポストシーズンに行けるかどうかにも注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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