WFの2024年の出場はかなり困難(憶測)
現地2024年1月1日の情報ですが、レイズのワンダー・フランコ(Wander Franco)がドミニカ共和国で逮捕されました。今後の手続きとしては罪状認否のために裁判官の前に立つ見込みです(逮捕から48時間以内)。
ドミニカ共和国での手続き中
罪状は未成年者と不適切な関係を持ったという2件の申し立てに対して。なお、3人目もいるようですが、その被害者は正式に申し立てを行っていないようです。また、被害者とされる1人の母親も拘束されたとのこと。この拘束の意図は被害の立証なのか、あるいは先の報道で出た脅迫のかどなのかは明確ではありません。
逮捕された理由
今回の当局によるワンダー・フランコの身柄拘束は、2023年12月27日(水)に当局がワンダー・フランコに尋問のため召喚したにも関わらず出頭しなかったため、確実に身柄を抑えるための逮捕であると。ワンダー・フランコは先の手続きに関わった弁護士全員を解任。現地2024年1月1日に新しい弁護人と共に尋問のために当局を訪れ、捜査官との面会後に拘留されました。
発端
そもそもの発端は現地2023年8月13日にSNSで未成年者との不適切な関係を疑うような投稿がなされたことによります。詳細は下記をご覧ください。
レイズは翌2023年8月14日日、彼をリストリクティッド・リスト入りに。その1週間後、アドミニストレイティブ・リーブに入りました。
これはMLBとMLBPA(選手会)によるDV、性的暴行、児童虐待ポリシー違反の疑惑をかけられた選手が調査の間に経られる手続きでもあります(MLB/MLBPA Domestic Violence, Sexual Assault and Child Abuse policy)。
なお、ワンダー・フランコは2023年11月2日に、レイズの40manロースターに復帰していますが、これは手続き上復帰させただけのもの。オフシーズンには一旦はILの選手も40manに復帰させないといけないので。
2024年はほぼ絶望的(憶測)
ワンダー・フランコは今後、上述のようにドミニカ共和国で罪状認否が行われます。刑事罰かどうかは今後の当局の調べ次第。
ただ、MLBとMLBPAによる上述のDV、性的暴行、児童虐待に関するポリシーの下ではMLBは選手が刑事責任を問われるかどうかに関係なく処分を下すことができます。
MLBの調査は2023年8月の時点で開始されましたが、一旦はドミニカ共和国の当局に預けることになっているため、その結論が出てからMLB側の再調査が始まる見込みです。
では同じ疑惑をかけられたトレバー・バウアーがどうだったかというと、刑事罰は受けていませんが、MLB側がポリシー違反で非常に厳しい処分を下しました。
ワンダー・フランコの結論はどうなるのか今のところはわかりませんが、刑事責任がどうであれ、MLB側が厳しい処分を下すことは必至です。しかも未成年だったがゆえにかなり厳しい処分になると思われます。
手続きから今後のスケジュール感を見通してみますと、これからドミニカ共和国での刑事責任の追求が行われ、その後にMLB側の調査が行われる予定。となると、開幕までには処分が下されるのではないか?と思います。そしてその処分期間は相当長くなると思われます。
よって、ワンダー・フランコは2024年のプレーはかなりの確率で困難であると見た方が良さそうです。
ワンダー・フランコは依然キャリアの危機
ワンダー・フランコは2024年3月1日の誕生日で23才となるMLBを代表する若手選手の1人。2021年に20才でメジャー・デビュー。メジャー3シーズンで292安打、30 HR、130 RBI、.282/.340/.454をマーク。2023年の前半のレイズの快進撃を支えた1人。
その溢れる才能に選手のサラリーが高くなれば放出する傾向のあるレイズが現地2021年11月23日にMAX12年/$225Mの延長契約でサイン。クラブの編成を行う上でも軸となる位置づけの選手でした。今回の疑惑でキャリアを棒にふるかもしれません。そんな岐路に立っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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