噂のジャズ・チザムのディールが確定
現地2024年7月27日、このトレード・デッドラインで動くのではないか?と噂になっていたマーリンズのジャズ・チザム・Jr.のディールが決定。ニューヨーク・ヤンキースとなりました。
トレード概要
このトレードで動くのは計4名。
ヤンキースGet
- ジャズ・チザム・Jr.(Jazz Chisholm Jr./26) OF or SS/2B/ 右投げ左打ち
マーリンズGet
- アグスティン・ラミレス(Agustín Ramírez/22) C/右投げ右打ち
- ジャレッド・セルナ(Jared Serna/22)2B, SS/ 右投げ右打ち
- エイブラハン・ラミレス(Abrahan Ramirez/19) INF/右投げ左打ち
マイアミはここぞとばかりにプロスペクトを3名もゲットしましたね。
(NYY)ジャズ・チザム・Jr.
言わずとしれたジャズ・チザム・Jr.は1998年2月1日生まれの26才。もともとは2015年7月にアマチュアFAとしてDバックスとサイン。西インド諸島、イギリス連邦の加盟国のバハマの出身です。
2019年7月のトレード・デッドラインでDバックスがザック・ギャレンを獲得したトレードでマーリンズに移籍。
MLBデビューは2020年。本格稼働は2021年。124試合に出場し、.248/.303/.425、18 HRをマーク。2022年は前半戦に素晴らしい活躍をしオールスターにも選出。派手なパフォーマンスなどで一時期、チーム内で浮いていたことがありました。この年は6月後半に右腰を傷め、60 Days ILに入り、このままシーズン・エンドとなりました。
2023年は足の怪我や左腹斜筋を傷めたりして97試合のみの出場に終わり、.250 .304 .457。2024年は大きな怪我もなく、ここまで101試合に出場し、.249/.323/.407、HR 13。
2Bも視野に獲得か?
目立つジャズ・チザムですが、実はシーズンのフル稼働もなく、打率は.250前後、HRも20本ほどというのが正直なところ。盗塁死も多いです。
ただ、運動能力が高く、守備、ベースランニングなど1点を争うシーンで出塁すればかなり厄介な選手でもあります。
ヤンキースはジャンカルロ・スタントンが今離脱していますが、彼はDH、LFあるいはRFでも守備につくことが出来ます。ジャッジはCF、RFで強肩も披露出来ますし、今季はフアン・ソトが加入し、OFは過密状態。トレント・グリシャムもいますから。
1Bはアンソニー・リッゾが怪我で離脱。ベン・ライスが入っていて、打率は.192なものの、長打力があり、むしろいる方が相手にとって脅威。チザムですが、OFというよりも弱めの2Bあるいは3Bに入るのでは?とも見られています。本職はSSで、本人もOFよりSSの方が好きなくらいですから、内野に回るのは問題なさそうに思います。
ちなみにヤンキースはチーム打率が.249でMLB11位。ジャッジ、ソトがいるのでOPSは高いですが、それほど打っておりません。
マイアミに動くプロスペクト達
ヤンキースからマイアミに動くプロスペクト達を見ておきます。
アグスティン・ラミレス/C
22才のアグスティン・ラミレスはキャッチャーのプロスペクト。2019年、17才の時にアマチュアFAとしてヤンキースとサイン。2024年はAAAまで昇格しており、1B、C、DHの併用でAAとAAAを併せて269/.358/.505、20HR。これはもう欲しいと手を挙げたくなる打てる捕手ですね。マイアミの方が出場機会があるなら、もう出場して欲しい捕手です。
ジャレッド・セルナ/ 2B, SS
面白い存在がこのジャレッド・セルナ。メキシコ出身で身長が5-7、170cmしかありません。22才になったばかりで、今季はクラスA+に所属。.253/.341/.444でHR が13本!アルトゥーベみたいな選手ですね。彼が昇格して行った時にどれくらい今の数字を残せるのかが興味深いです。
エイブラハン・ラミレス/ INF
エイブラハン・ラミレスはベネズエラ出身の19才。内野はほぼこなせます。今季はまだルーキー・リーグでの出場。.348/.447/.513といい滑り出しを見せています。
マイアミはいいプロスペクトを獲得したのでは?と思います。特にアグスティン・ラミレスは面白そうです。今季デビューもあり得ますね。ヤンキースは勿体ないプロスペクトを出したかもしれません。今後、どう出るでしょうか?
お読みいただき、ありがとうございました。
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